ウラモンカバナミシャク
オビカバナミシャクに似るが、前翅の横脈点が細長く明瞭なこと、前翅亜外船の後角吹きに白斑があることから、ウラモンカバナミシャクと同定した。前翅長約10mm。シャクガ科ナミシャク亜科。
2025年6月28日 北海道十勝地方
オビカバナミシャクに似るが、前翅の横脈点が細長く明瞭なこと、前翅亜外船の後角吹きに白斑があることから、ウラモンカバナミシャクと同定した。前翅長約10mm。シャクガ科ナミシャク亜科。
2025年6月28日 北海道十勝地方
前翅は一見灰色っぽく見えるが、よく見るとうっすらと緑色を帯びている。「ヒロオビ」とは、前翅の中央あたりの淡色の帯を指すのだろうか。写真の個体は前翅長14mm。シャクガ科ナミシャク亜科。
2025年6月26日 北海道十勝地方
前翅の前縁が擦れたように白っぽくなっている何とも不思議な斑紋をした蛾。幼虫はバラ科植物を食べるとのこと。写真の個体は前翅長約20mm。カギバカ科トガリバガ亜科。
2025年7月8日 北海道十勝地方
淡黄褐色の地色に網目模様があり、前翅の後角付近から後翅の外縁沿いが濃褐色になっている特徴的な斑紋の蛾。和名もその特徴をよく表している。写真の個体は前翅長13mm。シャクガ科エダシャク亜科。
2025年7月4日 北海道十勝地方
前翅の外横線の外側に明るい茶色の斑紋を持つナミシャク。幼虫はハルニレやオヒョウなどニレ科植物を食べる。前翅長約13mm。シャクガ科ナミシャク亜科。
2025年6月28日 北海道十勝地方
以前から見たいと思っていたアオシャクで、緑色に独特の褐色の斑紋がある美麗種。幼虫はキョウチクトウ科の植物を食べるとのことで、このあたりだとイケマだろうか。前翅長は16mmくらい。シャクガ科アオシャク亜科。
2025年7月4日 北海道十勝地方
翅の色は褐色だが、個体によりかなり濃淡があるようだ。前翅および後翅の中央あたりに複数の淡色の紋がある。幼虫はブナ科の樹木を食べるとのこと。写真の個体は前翅長15mm。カギバガ科カギバガ亜科。
2025年7月4日 北海道十勝地方
灰褐色で、前翅に鋸歯状の横線があるモノトーンのスズメガ。幼虫の食餌植物はモクセイ科の樹木。写真の個体は前翅長30mmくらい。腹部下面の斑紋を確認していないので確実ではないが、本種ではないかと思う。スズメガ科スズメガ亜科。
2025年7月4日 北海道十勝地方
前翅の中ほどに橙色を帯びた褐色の大きな斑紋がある美しいカギバカ。斑紋の中の翅脈は黒い。幼虫はミズキ科の葉を食べるとのこと。前翅長は20mm前後。カギバガ科カギバガ亜科。
2025年7月3日 北海道十勝地方
また暑い夏の季節がやってきた。私は北海道在住なので本州などと比べればそれほどの暑さではないものの、北海道でも熱中症で搬送される人が格段に増えたし、亡くなる方もいる。かつては北海道ではクーラーがなくても何ら問題がなった。空気が乾燥しているので、窓から風が入れば涼しかった。ところが、近年は蒸し暑い日が増え、エアコンを設置する家庭も増えてきている。気象庁によると、今年の6月の気温は22か所の観測地点の平均で3.4度も高かったという。温暖化は確実に進んでいる。
本当に近年の暑さは異常だ。私が東京にいた20代前半くらいまでは、暑いといっても32度とか33度くらいだったと記憶している。その頃は実家ではクーラーも設置していなかったが、何とかなっていた。それが今は35度以上になる日も増えた。これでは冷房なしで過ごすのは相当きつい。もはやエアコンは必需品だろう。
二酸化炭素の放出で地球温暖化が生じ、猛暑対策でエアコンが一斉に稼働する。すると、屋外の空気はさらに暑くなって悪循環だ。冷房の効いた室内と猛烈な暑さの屋外を行ったり来たりするだけでも体には大きな負担になるはずだ。それが年々激しくなっているのだから、温暖化は人の健康にまで大きく影響するようになってきている。
近年は、夏になるたびに強烈な猛暑に襲われ、熱中症で搬送されたり亡くなる人が後を絶たない。熱中症警戒アラートなどというものまで現れた。温帯でありながら40度などという気温は異様だ。地球温暖化によって人々は命の危険にさらされるようになってしまった。
こんな状況になっているというのに、人類は温暖化を止めることができないでいる。温暖化の原因は化石燃料由来の二酸化炭素だけではないかもしれないが、人為的な二酸化炭素の大量放出が関わっていることは間違いないだろう。
少し前に宮沢賢治の童話を読み返していたのだが、「グスコーブドリの伝記」にも炭酸ガスによる温暖化の話がでてくる。冷夏による凶作を防ぐために、火山を噴火させて二酸化炭素を放出させ温暖化させようという物語だ。賢治の時代にもすでに二酸化炭素は温室効果ガスであると認識されていたのだ。
二酸化炭素が温室効果ガスであることは言うまでもない。そして、人類は産業革命以降、大量の二酸化炭素を排出するようになったし、それと同時に温暖化も始まった。これは紛れもない事実だ。二酸化炭素の排出を減らして温暖化を止める行動に移らなければ状況はさらに悪化するし、実際にそうなっている。
それにも関わらず、二酸化炭素の放出は止まらず、温暖化も止まらない。温暖化が経済成長によってもたらされているのに、今も大半の人は経済成長を唱えている。大量に電気を消費する半導体工場をつくりAIによる機械化社会を目指すようだが、それだって電気がなければ動かない。太陽光発電や風力発電が増えてきてはいるが、電力消費量はちっとも減らない。これでは温暖化が止まるわけがない。いったい何を考えているのだろうかと不思議で仕方ない。
さらに不思議なのは、温暖化が詐欺だと主張する人たち。ワクチンに反対している人たちに多いが、中には「温暖化などしていない」という人までいて腰を抜かしそうになる。コロナワクチンの危険性に気づき、その背後にあるグローバリストの目的に気づいた人たちが、だいぶ前から進行している温暖化の事実を認識できないというのはなぜなのだろう? これも思い込みのなせる業なのだろうか? 私の生きてきた数十年ですら気温の激変を実感しているのに、どうして温暖化していないなどと言えるのだろう?
北海道の場合、夏の暑さも著しくなったが、冬の温暖化もすさまじい。40年ほど前は最低気温がマイナス25度以下になる日が一冬に何日もあり、マイナス15度くらいの日は「今日は暖かいね」と言っていた。しかし、今は冷えてもマイナス20度くらいにしかならないし、それもほんの数日だけ。雪不足で、スキー場開きもどんどん遅くなっている。先の冬などは、スケートリンクが作れない学校がたくさんあった。雪まつりもスキーも屋外スケートもいずれできなくなるのではないかと思えてくる。
かつてはグリーンランドにも樹木が茂って青々していた温暖な時代があったとか、人類にとっては寒冷化の方が脅威だという人もいる。たしかに地球は暖かい時代もあったし、全体が凍結してしまった時代すらある。もちろん、全球凍結する時代がやってきたら人類をはじめ大多数の動植物は生きていけないだろう。しかし、今の地球温暖化は自然現象ではないし、その速度が異様なのだ。漁業や農業にも影響が出てきている。
人間というのは、頭では温暖化を何とかしなければいけないとわかっていても、目の前の利便性や欲に飛びつき、実効性のない温暖化対策に騙されてしまう生き物なのだとつくづく思う。結局、「とりあえずエアコンで何とかなっている」うちは温暖化の脅威を深刻に受け止めることができないし、「今の自分のこと」しか考えられないのだ。これだけ危機が迫っており、それは以前から警告されていたにも関わらず、ほとんど何も手を打てない人類。煩悩を手放せない人類。世も末だと思いつつ、投げやりになってもいけないと思う日々を過ごしている。
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