シラオビアカガネヨトウ
茶色と白のコントラストが明瞭で目を引くキリガ。よく似たマエグロシラオビアカガネヨトウは北海道には分布していない。幼虫はスイカズラ科のタニウツギを食べるそうだが、当地ではタニウツギは見たことがないので、タニウツギ以外の植物も食べるのかもしれない。写真の個体の前翅長は14mm。ヤガ科キリガ亜科。
2024年7月10日 北海道十勝地方
茶色と白のコントラストが明瞭で目を引くキリガ。よく似たマエグロシラオビアカガネヨトウは北海道には分布していない。幼虫はスイカズラ科のタニウツギを食べるそうだが、当地ではタニウツギは見たことがないので、タニウツギ以外の植物も食べるのかもしれない。写真の個体の前翅長は14mm。ヤガ科キリガ亜科。
2024年7月10日 北海道十勝地方
ニュースではしばしば電話やSNSによる詐欺被害を報じているが、いままではどちらかというと他人事のように思っていた。ところが、先日、我が家にも不可解な電話がかかってきた。
自動音声で総務省をかたり、2時間後に通信機器が使えなくなるので1番を押してオペレーターにつなげという内容だ。もちろんすぐに「詐欺だろう」と気づいたので切ったが、怪しさ満載だ。
まず、「2時間後に通信機器が使えなくなる」という予告がおかしい。総務省をかたるのも変だし、夕方の17時を過ぎているのも不可解だ。それに、伝えたいことがあるなら何もオペレーターを呼び出す必要はない。
さっそく調べてみたら、総務省のHPに注意喚起があった。
そして、今日もまた同じ電話がかかってきた。「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」で、おそらく固定電話の番号にランダムにかけているのだろう。
冷静に物事を判断できる人ならば、すぐにおかしいと気づくと思うが、焦って指定された番号を押し、指示に従ってしまう人もいるのだろう。北海道新聞にも毎日のように電話やSNSを利用した詐欺被害が報じられているが、高齢者だけではなく若い人もいる。嫌な時代になったものだと思う。
かつては名前と電話番号だけでなく住所も記載された電話帳が無料で配布されていて、それを利用した勧誘電話などもあったが、電話帳を配布しなくなってからはそんな電話もほぼなくなった。しかし、昨今は詐欺電話が横行している。商品の購入や投資などの勧誘電話よりたちが悪い。近年は同窓会名簿にも名前を載せてほしくないという人もいると聞く。かつては同好会などの会員名簿も普通に配布されていて何の問題も起きなかったものだが、そんなのどかな時代は過ぎ去ってしまった。
先日は、卒業アルバムを印刷する会社がサイバー攻撃を受けて、卒業生の顔写真や名前が流出した可能性があると報じられた。インターネットが普及したことで、個人情報の流出の危険性は格段に高くなってしまった。いつ、どこから個人情報が流出するか分かったものではないし、個人が注意していたら防げるという話でもない。
気にかかるのはマイナンバーカードだ。健康保険証や免許証も兼ねるようになってきているが、これもいつ個人情報の漏洩につながるか分かったものではない。しかも「任意」であったものが、健康保険証の廃止にまでなってしまった。そのうち銀行口座とも紐づけるのだろう。そしてマイナカードの情報が漏れてもおそらく誰も責任をとらないのだろう。
詐欺が身近になっているだけに、くれぐれも気を付けてほしいと思う。
自宅の壁にきたハガタアオヨトウ。緑色をしたヤガはいくつかいるが、本種は前翅の後角に近いところに黄色い斑紋がある。幼虫はオオイタドリを食べるとのこと。前翅長は20mm前後。ヤガ科キリガ亜科。
2024年7月31日 北海道十勝地方
倒木の傍らで産卵に来るヒメバチを探していたら、目の前に緑色の蛾が止まっていた。見るからにコケに擬態しており、しばらくその存在に気付かなかった。家に帰って調べたところ、ヒメシロテンアオヨトウと判明。幼虫はタデ科植物を食べるようだ。写真の個体は前翅長22mm。ヤガ科キリガ亜科。
2022年7月14日 北海道十勝地方
いかにも樹木の幹に擬態していると思わせる色や斑紋をもつ蛾。幼虫はオオイタドリを食べるとのこと。写真の個体は前翅長21mm。ヤガ科キリガ亜科。
2022年7月27日 北海道十勝地方
最近、夏目漱石の小説を読み返している。漱石の作品は若い頃に「坊ちゃん」「こころ」「硝子戸の中」などを読んだが、それらも含めて読み返している。そんなわけで「道草」を読んでいたところ、意外な記述があった。「道草」は漱石の自伝的小説と言われているが、39章にこんなことが書かれている。
彼は其所そこで疱瘡をした。大きくなって聞くと、種痘が元で、本疱瘡を誘い出したのだとかいう話であった。彼は暗い櫺子のうちで転ころげ廻った。惣身の肉を所嫌わず掻かきむしって泣き叫んだ。
主人公、つまり漱石が3歳頃のことだ。彼が疱瘡、つまり天然痘にかかったことはWikipediaにも書かれている。西暦でいうと1870年前後だろう。その頃には、医師はワクチンである種痘を接種しても天然痘に罹患することが分かっていたし、それどころか種痘が天然痘を誘発させることもあると考えていたのだろう。
種痘を接種しても天然痘に罹ったというのは、「ワクチン神話捏造の歴史」にも書かれている。日本の状況については以下の記述がある。
東洋諸国も例外ではない。日本では1872年に天然痘ワクチンの強制接種が始まり、1885年には5年から7年おきにワクチンを強制的に再接種する法案が成立した。1885年から1892年にかけて2500万例のワクチン接種と再接種が記録されているが、天然痘は日本で猛威を振るい続けた。
(中略)公的な記録によると、1892年から1897年にかけて14万2032例の感染と3万9836例の死亡が確認された。1896年にはどんな地域でも天然痘ワクチン接種を5年ごとに強制する法律が制定されたが、そのまさに翌年の1897年には4万1946例の感染と1万2276例の死亡が記録された。天然痘の死亡率は32%に上り、ワクチン接種の始まる前の2倍近くとなった。
漱石の記述からも、「ワクチン神話捏造の歴史」からも、種痘が天然痘を防いだどころか、逆効果だったことが示唆される。天然痘が流行っていた頃、医師はそのことを体験から知っていたはずだ。しかし、その事実は人々には広まらなかった。
このような公的記録がありながら、国民には事実とは正反対のことが教えられた。私も天然痘はワクチンによって撲滅されたと学校で習った記憶があるし、種痘を接種していれば一生天然痘には罹らないとコロナ騒動前まで信じていた。今もそう信じている人は医師を含め多いだろう。150年以上も前に分かっていた事実がずっと隠されて、効果どころか逆効果の可能性もあるワクチンを打たされてきたのだ。
中村篤史医師がこんな記事を書いている。
中村医師は、子宮頸癌ワクチンを打つと子宮頸癌の発生率が上がると、データを元に指摘している。中村医師は、「その病気を防ぐためのワクチンのせいで、むしろその病気にかかりやすくなる。コロナワクチンもそうだったし、インフルワクチンもそう。子宮頸癌ワクチンも同じだということです。」と書いている。
それにも関わらず、今もこれらのワクチンが感染予防効果があると信じている人は医師を含め多数いる。この情報化時代にあっても、国や医師が「ワクチンは効果がある」と喧伝すれば、簡単に事実が隠されてしまうのだ。
さらに、近年は「癌ワクチン」なるものまで研究されている。癌ワクチンについては荒川央博士が詳しい記事を書いているのでお読みいただきたいが、要は、癌mRNAワクチンは危険であり、薬害はコロナワクチンと比べ物にならないほどになるだろうという。
【後編】次世代LNP/mRNA製剤と癌: LNP/mRNA製剤による癌の予防や治療は可能か?
昨今では、帯状疱疹や百日咳が流行っており、それらのワクチンの接種が推奨されている。帯状疱疹や百日咳の流行は、おそらくmRNAコロナワクチンによって免疫が低下したためだろう。しかし、そんなことは全く報じられない。そんな免疫が破壊された状態でワクチンなど打って大丈夫なのだろうか?
国は、ワクチンが本当に感染予防や重症化予防の効果があるのかという検証もせずにワクチンを推奨する。今後は、インフルワクチンもmRNAレプリコンが登場するだろう。そして、何も知らない人は喜んで接種するのかもしれない。
これまで、国がワクチンが逆効果であるという事実を隠し続けて推奨してきたことを思うと、私は現状を恐ろしいとしか感じない。
本種は環状紋と腎状紋が白く縁取られ、胸部背面が緑色を帯びており、「キシタヨトウ」とつくキリガの中ではわかりやすい。前翅長は18mmくらい。ヤガ科キリガ亜科。
2022年8月26日 北海道十勝地方
前翅は色彩斑紋に変異が多いが、後翅を確認してウスキシタヨトウと同定。前翅長は20mmくらい。ヤガ科キリガ亜科。
2022年8月30日 北海道十勝地方
コロナ騒動をきっかけに、mRNAコロナワクチンの目的は人口削減ではないかとの話をよく聞くようになった。これを事実だと考えるかどうかはともかくとして、世の中には地球上の人口を減らすべきだと考えている人がいることは間違いない。現在、世界の人口は81億を超えている。産業革命以降、人口はどんどん増え続けてきた。私も、このまま人口が増えつづけるとしたなら、飢餓やエネルギー不足による死者がいずれ大量に出ることになるのではないかと危惧している。
地球上の野生生物は、人のように増え続けてしまうことはない。例えば、ときどき昆虫の大発生などがある。マイマイガとかキクイムシなど大発生する種はいくつかいる。しかし、そうした大発生も天敵が増えたり餌が不足するなどして数年で収まっていく。あくまでも一時的なものだ。
また、なわばりを持つ動物は、生息できる環境が増えない限り増え続けることはできない。一番(つがい)の野鳥が4羽、5羽もの雛を育てても、天敵に捕獲されるなどして全部が無事に育つわけではない。環境の悪化などで特定の種の個体数が減ったり絶滅することはあっても、増え続けるということはない。
日本では北海道でも本州でもシカの数が増えてきている。畑の作物を荒らしたり、希少な植物を食べてしまったり、街中に出てきたりと問題になっているが、これもずっと増え続けることにはならない。餌や生息適地は限られているから増えるといっても限界がある。
地球の生態系の中で生きている限り、際限なく増え続けるという生物はいない。ヒトも、狩猟採集生活をしていた頃は人口がどんどん増えることなどなかっただろう。むしろ、滅びてしまったことの方が多いのではなかろうか。今、生きているヒトという種は、絶滅を免れて生き延びてきたということに他ならない。
しかし、ヒトは自然の生態系からはみ出して独自の文化や社会を作り出した。農耕や牧畜によって食料を生産するようになり、さらに地下に眠っていた石炭や石油を掘り出してエネルギーとして利用したり、石油からさまざまな化学製品を作り出すようになった。農耕や化石燃料によって多くの人を養えるようになり経済成長が始まった。さらに、近年は医療が発達し、乳児死亡率は大きく下がった。栄養状態も衛生状態も改善されて感染症もかなり克服し、寿命が格段に延びた。
産業革命以降の人口の増加はこうしてもたらされた。これは他の動物では起こりえないことだ。ただし、農耕地にできる地球上の土地は限られている。石炭や石油なども今のところは枯渇していないものの、以前ほど豊富に採掘できなくなっているし、価格も高騰している。温室効果ガスである二酸化炭素の増加により地球温暖化も年々顕著になってきている。
もし、今のまま人口が増えつづけたなら、間違いなく食料不足になるだろうし、エネルギー不足(または高騰)も顕著になるだろう。地球温暖化もさらに深刻になる。それによって、食料やエネルギーをめぐる争いや暴動が生じたり、多くの人が餓死や凍死、熱中症死しても「それは自然の摂理だから仕方ない」と割り切れるのであれば、それも人類の自業自得として受け入れるしかなかろう。
しかし、そんな悲惨な大量死を防ぎたいのなら、やはり人口の調整は欠かせないと思う。もちろん、戦争で人を減らしたりとか、医薬品などを用いて今生きている人を減らしたり、不妊にすることで減らすなどということは人道的な面からあってはならない。としたら、産まれてくる子どもの数を制限するしか人口を減らす方法はない。
高度経済成長も終わり、先進国ではこどもの数が減ってきていて、放っておいても人が大きく増えることはないだろう。しかし、今の81億人を維持していくというのは地球への負荷が大きすぎると私は思っている。自然エネルギーだけで持続可能な状態にするためには、もっとずっと少ない人口にしなければならないだろう。日本でいえば、江戸時代くらいの人口が適正ではないかと思っている。
とすると、若い人に理解してもらって、一組の夫婦が育てる子どもの数を1~2人にしてもらい、少しずつ減らしていくしかなかろう。こんなことを言うとかつての中国の一人っ子政策を持ち出して批判されそうだ。もちろん出生数を減らせば高齢者ばかりになり、社会システムの維持が困難になるので、高齢になっても元気な人は働く必要があるだろう。経済成長などはありえない。そして、今の日本の社会もすでにそういう状態になっている。
人は、目先の利便性や利益ばかりを優先するが、人が地球上に誕生した生物の一種であり、有限な地球に住む以上、人口を増やし続けるのは自滅の道を歩むことだと思っている。コロナ騒動以降、おそらく地球の人口は少しずつ減っていくだろう。ただ、食料問題、エネルギー問題、温暖化を含む環境問題は待ったなしだ。人類が環境への負荷を小さくして持続可能な社会を作れるのか、それ以前に資源が尽きたり環境が悪化して人類の大量死を招くのかはなんともわからない。
いずれにしても、食料やエネルギー不足、あるいは温暖化による大量死をできる限り未然に防ぐには出生数の調整は必要だと私は考えている。
前翅は黒褐色を基調としているが、斑紋や色彩には変異が多く同定の悩ましい種。後翅の黄色い部分が幅広く外縁が角張っているので、本種と同定。写真の個体は前翅長17mm。ヤガ科キリガ亜科。
2022年8月25日 北海道十勝地方
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