スジシャコグモ
縦長の特徴的な体形をしたクモで、腹部の後方に1対の黒点がある。シャコグモと良く似ているが、北海道にはシャコグモは生息していない。スジシャコグモは北海道では平地から山地まで広く分布するが、本州以南では山地に生息する。草本上で静止している姿を見かけることが多い。体長は雌が8~12mm、雄が6~10mm。エビグモ科。
雌 2016年5月29日 北海道留萌地方
縦長の特徴的な体形をしたクモで、腹部の後方に1対の黒点がある。シャコグモと良く似ているが、北海道にはシャコグモは生息していない。スジシャコグモは北海道では平地から山地まで広く分布するが、本州以南では山地に生息する。草本上で静止している姿を見かけることが多い。体長は雌が8~12mm、雄が6~10mm。エビグモ科。
雌 2016年5月29日 北海道留萌地方
灰褐色の小型のエビグモで、斑紋や色彩は個体によって変異がある。植物上を徘徊するが、私の居住周辺では手すりなどでしばしば見かける。体長は雌が5mm前後、雄が4mm前後。エビグモ科。
雌 2021年6月16日 北海道十勝地方
全体に灰褐色の地味な色彩のエビグモ。草本や樹木の枝葉間を徘徊する。歩脚の縦条が特徴と書かれている図鑑があるが、縦条があまり目立たない個体もある。体長は雌が6~8mm、雄が5~6mm。エビグモ科。
雌 2021年6月25日 北海道十勝地方
河川の礫河原に生息し、石の下で卵のうを保護している雌をしばしば見かける。メキリグモよりやや大きいが、外見はメキリグモによく似ている。体長は8~14mm。ワシグモ科。
雌 2015年4月27日 北海道十勝地方
ワシグモ科のクモもフクログモ科同様に斑紋がない種が多く、同定には生殖器を確認する必要がある。メキリグモは全身黒っぽいが、腹部は毛が密生していて灰黒色に見える。地表や落葉層などを徘徊する。体長は雌が6~14mm、雄が5~8mm。ワシグモ科。
雄 2018年5月11日 北海道十勝地方
森林性のクモで、樹木の枝葉や草本などを徘徊するが、個体数はそれほど多くない。雄の触肢は黒っぽく大きめで目立つ。体長は6~9mm。わら巻きで幼体が越冬していることがある。イヅツグモ科。
雌 2022年6月28日 北海道十勝地方
雄 2023年6月25日 北海道十勝地方
腹部に斑紋を持つフクログモだが、腹部の正中に矢筈状の模様が明瞭に出る個体と、矢筈模様にはならず赤褐色の縦条になる個体がある。写真のものは雄で矢筈模様があるが、写真の撮り方が悪く不鮮明になってしまった。体長は雌が6~8mm、雄が4~6mm。フクログモ科。
雄 2021年5月27日 北海道十勝地方
フクログモは斑紋を持たない種が多いが、ヤマトフクログモは矢筈状の斑紋を持つ。ただし、ヤマトフクログモと同様の矢筈状斑紋を持つ種にムナアカフクログモとマダラフクログモ(北海道での記録はない)がいるので同定には注意が必要。雌の写真はクモバチにかられて脚を切断されたものしかなかった。雄では腹部の斑紋が不明瞭なものもいる。体長は8~13mm。フクログモ科。
雄 2018年5月23日 北海道十勝地方
クモバチに狩られた雌 2022年8月3日 北海道十勝地方
クモバチに狩られた雌 2022年8月3日 北海道十勝地方
クモの写真をチェックしてみたら、フクログモの写真はあまり撮っていない。外見が似ているうえ特徴のないものが多く、採集して生殖器を確認しないと同定できないものが大半。このエゾフクログモも写真を撮ってから採集して同定した。エゾフクログモの写真は「日本のクモ」(新海栄一著)や「日本産クモ類生態図鑑」(小野展嗣、緒方清人著)にも載っておらず、ネット検索しても見当たらない。北海道の他、山形県、新潟県、長野県から記録されている。体長は図鑑では6~8mmとなっているが、この個体は11mmあった。産卵前で腹部が大きくなっているのだろう。フクログモ科。
雌 2023年6月15日 北海道十勝地方
カニグモ属では小型の種。当地では個体数が少なく、雄しか採集していない。写真の個体は河川敷の草地にいたもの。体長は雌が5~8mm、雄が3~4mm。カニグモ科。
雄 2019年5月24日 北海道十勝地方
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