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2023年8月

2023年8月31日 (木)

クスサン

 北海道では今年はクスサン(蛾)が大発生している。私のところでもクスサンが発生する時期になり、かなり目に付くようになった。クスサンは去年も見られたが、今年の方が数は遥かに多い。

 

 クスサンは周期的に大発生することが知られている。前回は、2010年にクスサンが大発生した。その時の記事はこちら。 

 

 マスコミ報道によると、今年は札幌などの都市部でも大発生しているという。虫好きの私にとっては蛾が大発生しても何とも思わないけれど、蛾が嫌いな人にとっては不快なようだ。ただ、クスサンは人に害を与えるようなことはない。一時期大発生したところで、気持ち悪いとか駆除だと大騒ぎするのではなく、これも自然の摂理として受け止めるしかないと思う。

 

 最近は街灯などもどんどんLEDに交換されてきており、街灯の周りで蛾が飛び交っているという光景もあまり見られなくなった。だからこそ、LEDではない街灯があるとそこに集中するのかもしれない。昆虫を寄せ付けないという点はLED照明の利点かもしれないが、電磁波のことを考えるとLEDに変えてしまうのも賛成できない。

 

 クスサンは後翅に目玉模様を持っているが、止まっているときはこの目玉模様が隠れていることが多い。指でちょっと刺激すると後翅を広げて目玉模様を見せてくれる。色彩は個体によって変異がある。幼虫はヤナギ科、クルミ科、ブナ科、ニレ科、バラ科、ウダイカンバ、トチノキ、イチョウなど様々な広葉樹を食べる。前翅長は53~65mm。ヤママユガ科。

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2023年8月31日 北海道十勝地方

 

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2022年9月4日 北海道十勝地方

 

 

2023年8月30日 (水)

アヅマカニグモ(アズマカニグモ)

 外見はヤミイロカニグモとよく似ており、同定には生殖器の確認が必要。雌の色彩は変異(濃淡)がある。北海道では個体数はあまり多くないように思う。体長は雌が5~11mm、雄が4~6mm。カニグモ科。

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雌 2007年6月10日 北海道十勝地方

 

2023年8月29日 (火)

チュウカカニグモ

 日本に産するカニグモ属の中では最大の種で、北海道では平地から山地まで普通に見られる。和名はシナカニグモからカラカニグモ、さらにチュウカカニグモへと改称された。雌は個体により色彩に変異(濃淡)がある。雄も大きくがっしりとしており、同定しやすい種。ただし、カニグモ属の種は外見が良く似ているものが多いので、同定の際は生殖器の確認は必須。体長は雌が8~13mm、雄が6~8mmほど。カニグモ科。

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雌 2021年6月5日 北海道十勝地方

 

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雄 2021年6月14日 北海道十勝地方

 

2023年8月27日 (日)

シギカニグモ

 私の居住地では、カニグモ属のクモの中で最も普通に見られる種。雌は全体的に濃褐色をしている。また、雄は腹部背面に特徴的な淡色斑がある。日本では北海道にのみ分布し、平地から山地まで生息する。体長は雌が7~9mm、雄が5mm前後。カニグモ科。

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雌 2021年6月17日 北海道十勝地方

 

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雄 2022年5月26日 北海道十勝地方

 

2023年8月26日 (土)

騙された者の責任

 コロナ騒動が始まってから3年半以上が、日本でワクチン接種が始まってから2年半以上が過ぎた。もはやこのワクチンなる名称の薬物が史上最悪の薬害を生じさせていることは疑いようがない。はっきり言っておきたい。mRNAコロナワクチンは人口を抑制するための生物兵器だ。だからこそ、打った国では超過死亡が増加し出生率が低下している。そして、打ってから体調不良を訴える人が続出している。なぜこんなことになっているのかと言えば、多くの人が騙されたからだ。加害者はワクチンに懐疑的な者を「反ワクチン」と揶揄し、「陰謀論はデマだから信じるな」と喧伝して騙したのだ。

 

 政府や行政が打つように勧めたから、かかりつけ医などの医師に勧められたから、マスコミが打ったほうがメリットが大きいと報道したから、職場で半ば強制されたから・・・そんな声が聞こえてきそうだ。しかし、ろくに治験もしておらず中長期的なリスクも分からない新薬を推奨すること自体が間違っている。しかも、日本ではコロナによる死者が非常に少なく恐ろしい感染症ではなかったし、イベルメクチンなどの既存薬が有効だった。つまり、打った人達は「騙された」のだ。

 

 無知ゆえに推奨して結果として薬害に加担した医師や著名人もいるだろうけれど、収入が増えるとばかりに接種した医師も多いだろう。医師会は、利権がらみで推奨したのではないかと思う。厚労省などは恐らくある程度の危険性は把握していただろう。製薬会社と国との契約に、製薬会社は健康被害に一切責任を持たないなどという事項があると言われているが、その時点でおかしいと警戒しなければならない。そして、製薬会社を巻き込んでこんな毒薬の接種を勧めてきた大元は世界経済フォーラムなどに集う人達だ。これは壮大な詐欺であり謀略だ。

 

 騙された者より騙した方が圧倒的に悪いというのはその通りだとしても、では騙された者には責任はないのだろうか? 私は決してそうは思わない。

 

 打たなかった人というのは様々で、高学歴の人もいればそうではない人もいる。決して知能や知識などの問題ではない。医療従事者でも打った人は多いから、医学的知識の差でもない。打たない選択をした人はどこかでおかしさを感じたから打たなかったのだ。最初の頃は恐ろしい伝染病が流行り始めたということで恐怖を感じるのは致し方ない。しかし、冷静に物事を見られる人なら、途中から尋常ならざる不可解さを感じたはずだ。

 

 多くの庶民にとっては聞いたこともないPCR検査が世界中で一斉に始まった。そして、症状がなくても検査で陽性になっただけで「感染」とされ、死亡時に陽性なら事故死であってもコロナ死とカウントされた。毎日陽性者数と死者数を報じるサイトが直ぐに立ち上がった。マスコミも毎日陽性者数と死者数を報じて不安を掻き立てた。そして、1年足らずでワクチンができ、国民に接種券が郵送されて打つように誘導された。接種券にはワクチンのロット番号まで記入されるようになっている。こんなことは今までなかった。さらに、「ワクチン・検査パッケージ」なる差別政策まで登場した。いわゆるワクチンパスポートは世界各国で適用された。そして死者がでようが薬害被害者が増えようが中止しようとしない。これらの一連の流れは、あたかも初めからすべて予定されていたかのように見える・・・。

 

 こうした動きに疑問を持った人達は、ネットで情報収集をした。そして一般の人でも情報収集し学ぶことで「おかしい」と悟ることができた。大半の人がネット環境にあるにも関わらず、それをせずにマスコミに煽られ打ってしまったのなら、打ってしまった人にも責任がある。

 

 しかも、日本ではワクチン接種は強制ではなかった。職場で打つように圧力をかけられた人もいただろうけれど、無理やり接種会場に連れていかれ、強引に同意書に署名させられたわけではない。最終的な判断は本人がしたはずだ。厳しいようだけれど、打った人の選択責任も確かにある。

 

 私たちは騙されたのだ。だから、まずそういう認識をしなければならない。そして、それと同時に騙された者の責任を果たさなければならないと思う。

 

 もちろん、騙された者の責任とは、こんな毒薬の接種を中止させ、これ以上の被害者を出さないように動くことだ。そして、二度と騙されないように主体性を持ち、恐怖に支配されないこと。まずは意思表示をし、まわりの人に危険性を伝える。医者なら打つのを止める。薬害被害者なら加害者を提訴することもできる。立場は違っても、一人ひとりできることがあるはずだ。

 

 海外ではすでに大多数の人がこのワクチンのおかしさに気づき、追加接種を拒否するようになっている。高齢者や医療従事者に6回も打たせ、さらに成人全員を対象に打たせようなどという国は日本しかない。ところが、多くの日本人はそんなことすら知らない。井の中の蛙だ。

 

 たとえ9月20日からの接種そのものを止めることができなくても、おかしさに気づいた人が声をあげることで、打つ人を減らすことはできる。

 

 そして、私は打たなかった人にも責任の一端はあると思っている。世界経済フォーラムに集うような人達、つまりお金と権力によって人々に毒薬を打たせたり、人々を管理・支配できるなどという思い上がった人間を作り出したのは、資本主義に他ならない。極端な富の偏在を作るシステムが資本主義であり、この壮大な詐欺を計画した大富豪を生み出したのは資本主義だ。その資本主義を支持あるいは容認してきた人達全員に責任があると思っている。つまり、接種・非接種に関係なく、経済成長と利便性を追い求めた私たち全員に責任がある。

 

2023年8月25日 (金)

セマルトラフカニグモ

 トラフカニグモとセマルトラフカニグモというとても良く似たクモがいるのだが、腹部の形に違いがある。両種とも腹部の後方が上に突出しているが、側方から見るとトラフの方は突出部が角張っており、セマルの方は丸い。北海道には両種が生息しているが、私の居住地ではセマルの方しか見たことがない。体長は雌が5~8mm、雄が4~6mm。カニグモ科。

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2022年6月28日 北海道十勝地方

 

2023年8月24日 (木)

二つの大罪

 政府はとうとう福島第一原発の汚染処理水を海に放出するようだ。海に汚染水を流すなどというのは決してやってはいけないことだが、漁業者や国民の反対を押し切って進めるらしい。

 

 先の記事lでも触れたが、福島第一原発の港湾内外では今でも高濃度汚染された魚が採れている。その情報源が思い出せないでいたのだが、おしどりマコさんのサイトに詳しく書かれていた。

 

「ALPS処理水」海洋投棄に関係なく、現在進行形の福島県沖の魚のセシウム汚染を東電も国も解決できず

 

 最後のまとめの部分を引用しておきたい。

 

港湾内の魚のセシウム汚染、港湾外の魚のセシウム汚染は、ここ数年になぜか増加している。
しかし、その原因は解明されておらず、対策も不十分である。
「ALPS処理水」海洋投棄の前に、ここ数年続いている魚のセシウム汚染を解明し、
対策を取るべきではないだろうか?
それも出来ずして、「ALPS処理水」をコントロールしながら海洋投棄することは、
国や東京電力の能力的に可能なのだろうか?
また何か問題があってもなかなか公表されなかったり、うっかり失敗してしまったり、
という「いつもの」東京電力の対応が予想されるばかりである。

 

 恐らく今も福島第一原発からは汚染水が海に垂れ流しになっているのだ。そのコントロールすらできない状態で、さらに汚染水を海に流すという。そして、東京電力は、具体的な放出計画が策定できていないと認めている。つまり、どれくらいの量をいつまで流し続けるのかも分からない。とんでもない話だ。

 

 原子力資料情報室も、抗議の生命を公表した。

 

政府の汚染水放出決定に断固として抗議する

 

 福島第一原発の事故では大量の放射性物質が大気中に放出された。福島第一原発は太平洋側にあるので、その放射性物質の大半は偏西風に運ばれ海側に流れたのだ。このために内陸の汚染はチェルノブイリほどにはならなかったが(とはいえ、内陸も汚染された)、海を大量の放射性物質で汚染してしまった。その後、溶けた核燃料を冷却するために汚染水問題が発生した。ALPSで処理した水をタンクに溜め込んでいると言うものの、原発から発生する汚染水の一部は恐らく今も港湾内外に流れ出ている。そしてさらに汚染水を放出するという。

 

 生命の源である海を放射性物質で汚染するというのは、取り返しのつかない愚行だし、それがどれだけ罪深いのか、政府も東電もまるで分っていないようだ。こんなことは絶対に容認できない。

 

 さて、タイトルに二つの大罪と書いたが、もう一つの愚行は9月20日から始まるというXBB対応型のコロナワクチンだ。これについて村上康文氏が動画で警告を発している。

 

村上康文(東京理科大名誉教授)XBB対応型ワクチンは打ってはいけない

 

 このワクチンは人での臨床試験が行われていない。そして、既接種者が打つと抗原原罪で武漢蛾型抗体が誘導され、XBB変異型に対する中和抗体は誤差範囲で全く効果は期待できない。さらに既存抗体が中和できないためにフルに毒性を発揮するスパイクタンパクが全身にばらまかれるという。何度も打っている人にとっては、コロナに罹るだけで命が危うくなりかねない。

 

 コロナワクチンですでに史上最悪の薬害が発生しているが、XBB型を打てばさらに薬害が増え死者も増えるだろう。決して打ってはいけない。こんなものを打たせようとしている政府は、製薬会社の言いなりになり国民を実験台にしている。

 

 汚染水の海洋放出も、コロナワクチンも国民のことなど何一つ考えていない。というより国民を犠牲にしようとしている。平気でこんなことをする政府には、怒りしかない。そしてワクチン問題は野党も消極的だ。この国はすっかりおかしくなってしまった。

 

2023年8月20日 (日)

ワカバグモ

 このクモを初めて見たのは大学生の時だったが、全身緑色の色彩にちょっとドッキリしたのを覚えている。長くてがっちりした1,2脚で獲物を捕らえる。雄は歩脚や頭胸部、腹部の一部が褐色または黒褐色になるが、色の付き方は個体によって変異がある。体長は雌が9~12mm、雄が6~11mm。カニグモ科。

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雌 2022年6月6日 北海道十勝地方

 

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雄 2022年6月15日 北海道十勝地方

 

2023年8月19日 (土)

ヒメハナグモ

 ヒメハナグモといってもハナグモより小さいわけではなく、むしろやや大きい個体が多い。北海道で良く見られるのは写真のように全身が白いタイプで、腹部の肩に赤褐色の斑紋を持つものもいる。また、ヒメハナグモは体色が変わることで知られ、黄色い花にいると全身が次第に黄色くなる。雄は雌とは体色や斑紋がかなり異なる。体長は雌が6~11mm、雄が3~4mm。カニグモ科。

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雌 2021年5月26日 北海道十勝地方

 

2023年8月18日 (金)

ギョウジャグモ

 ギョウジャグモは採集例の少ないクモの一つで、日本では本州の高標高地と北海道に分布するとされている。私は過去に居住地の近くの林道で雌を数頭採集しているが、近年は同じ場所に行っても見つけられないでいる。北海道のものは本州のものと別種の可能性があるとの指摘があるが、外雌器を見る限り同じに見える。雄の確認が必要だが、未だに採集できていない。したがって、ここではギョウジャグモとしておく。頭胸部と歩脚は黄緑色で、腹部上面は茶色の斑紋が広がる。ネット上ではコハナグモの茶色の斑紋が大きい個体をギョウジャグモと同定しているものもあるようだ。カニグモ科。

 

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雌 2006年」6月18日 北海道十勝地方

 

2023年8月17日 (木)

コハナグモ

 コハナグモと言っても、大きさはハナグモとさほど変わらない。雌の腹部の斑紋は変異があり、茶色の斑紋が淡い個体から濃色の個体までいる。濃色の個体はギョウジャグモに似ているので注意が必要。ハナグモと同じように、植物の葉の上、葉陰、花の上などで見られる。体長は雌が4~8mm、雄が3~4mm。カニグモ科。

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雌 2016年7月5日 北海道十勝地方

 

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雄 2021年6月15日 北海道十勝地方

 

2023年8月16日 (水)

ハナグモ

 花の上にいるこのクモを見たことがある人は多いのではないかと思う。花や葉陰などで飛来する昆虫などを待ち構えて捕食する。腹部の斑紋は変異が多く、茶色い斑紋を欠く個体もいる。腹部の模様から「人面グモ」などと呼ばれることがあるようだが、私にはどうしても人に顔には見えない。雌と雄では色彩斑紋が異なる。体長は雌が5~8mm、雄が3=5mm。

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雌 2016年5月28日 北海道網走地方

 

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雄 2016年5月28日 北海道網走地方

 

2023年8月14日 (月)

汚染水を海に流すという犯罪

 コロナ騒動が始まる前までは、原発問題も含めいろいろな話題を取り上げてきた。しかし、コロナ騒動が始まってからというもの、ことの重大性に気づいて肝が冷える思いをしている。このブログで何回か書いてきたけれど、私はいわゆる陰謀論者だ(笑)。つまり、コロナウイルスは人工ウイルスであり、ワクチンを打たせるためにパンデミックが意図的につくられた。そしてその目的は人口削減にある、という説を支持している。人口を減らそうとしている人達は地球上の8~9割もの人口を削減しようと画策しているのではないかと推測している。人々を様々な病気にし、出生数も減らすというやり方で。

 

 しかも、mRNAワクチンは人の遺伝子まで改変する可能性があると指摘されている。これは言うまでもなく人類の危機になりかねない。そして日本人は多い人で6回も接種しており、秋には7回目まで始まるという。今は自己増殖型mRNAワクチンなどというものまで開発中で、これが打たれるようになるとシェディングによって非接種の人まで接種したと同然になると言われている。やがてすべてのワクチンがmRNAになるかもしれない。これはもう日本人絶滅の危機ではないか?

 

 考えただけで気が滅入ってくる。しかし、そんなことを一日中考えているわけにもいかない。そこで気晴らしに昆虫やクモの写真を撮ってそれをブログで紹介しながら、ワクチンやグレートリセットに関する話題もちょこちょこ書くようなスタイルになっていた。そんなところに、izukunさんから汚染水の海洋放出に関する記事のリクエストがあった。

 

 前置きが長くなってしまったが、今回は少しだけこの問題に触れておきたい。

 

 日本政府は、福島第一原発から出る処理水(処理水といってもトリチウムの他に多数の放射性核種が含まれている汚染水)を海に流そうとしている。汚染水の海洋放出は以前から言われていたが、「とうとう・・・」という感が否めない。もちろん、福島第一原発ではすでに地下水を通じて汚染水がダダ洩れになっている。2021年2月に新知町沖で漁獲したクロソイからは500ベクレルのセシウムが、同4月1日に南相馬沖で漁獲されたクロソイから270ベクレルのセシウムが検出されており、放射性物質が漏出している疑いもある。これだけでも大問題だが、汚染処理水の海洋放出は国民の過半数が反対し、漁業者も反対している。国民も漁業者も利害関係者なのに、それを無視する対応だ。これ以上汚染水を保管する場所がないから海に流すというのは、結局安上がりに済ませたいということなのだろう。「原発推進派による茶番劇」という指摘もある。(こちら参照)。

 

 汚染水の海洋放出についてはお隣の韓国や中国でも問題視している。例えば韓国のメディアではトリチウムの危険性を報じている。

 

トリチウムは致命的物質・・・日本政府は「問題ない」と真実歪曲 (中央日報)

 

 また中国のメディアも「日本が原発処理水を海洋放出へ もっといい方法はないのか」という記事 で、これから30~50年間ほど貯蔵して放射能を減らすほうが良いという提言をしている。私も安全な処理法がないのなら、まずは保管を考えるのがベストだと思う。以前、小出裕章さんが言っていたタンカーなどを利用した保管はできないのだろうか? まずは保管をし、より安全な処理法を探っていくしかない。

 

 もう一つ、週刊金曜日の記事を紹介しておきたい。

 

福島第一原発の処理汚染水海洋放出に市民団体が反対 「東電の垂れ流しは犯罪行為だ」

 

 東京大学名誉教授の鈴木譲氏は、こう述べたという。「生物に悪影響を及ぼす汚染物質を垂れ流す東京電力の行為は、水産資源保護法違反です。犯罪行為です。東電や政府幹部、(海洋)放出の責任者は刑事訴追されるべきです。東電や(政府の)責任者を刑務所にぶち込んでやろうじゃないですか」

 

 私も、海洋放出など到底認めるべきではないし、犯罪行為ではないかと思う。

 

 最後に「風評被害」について一言書いておきたい。福島の原発事故以来、「風評被害」という言葉がずいぶん使われるようになった。風評被害というのは「根拠のない噂のために受ける被害の事」を指す。しかし、汚染水を海に流せば生物がそれらの核種を取り込み食物連鎖によって濃縮される。それを私たちは食べることになるのだから、体内に放射性物質が取り込まれる。食べ物を汚染するのは明らかなのだから、風評被害などではなく実害だ。こんないい加減な言葉で誤魔化すのは止めてほしい。

 

 izukunさんの言う通り、薄めて流せば問題ない、などというのは詭弁にほかならない。

 

【2023年8月16日追記】
記事の一部に不正解な部分があったため修正した。「もちろん、福島第一原発ではすでに地下水を通じて汚染水がダダ洩れになっている。」→「2021年2月に新知町沖で漁獲したクロソイからは500ベクレルのセシウムが、同4月1日に南相馬沖で漁獲されたクロソイから270ベクレルのセシウムが検出されており、放射性物質が漏出している疑いもある。」出典はこちら

 

 

2023年8月12日 (土)

ヨツボシホソバ

 雌は黄色の翅に2つの黒斑(二枚の前翅で4つの黒斑)を持つとても印象的な蛾。止まると黒斑の一つが隠れてしまうので3つの黒斑になる。そして、ちょっと驚くのが雄。雌とは色彩が全く異なり、頭から胸が鮮やかな橙黄色をしており、上翅は灰白色。初めてこの雄を見たときは、蛾とは思えなかった。写真の雌は朝露に濡れた個体。前翅長は雌が24mm前後、雄が22mm前後。ヒトリガ科。
 外見では区別できず交尾器を確認しないと同定できない近縁種にウンナンヨツボシホソバがいる。ヨツボシホソバとしていた種が2011年にヨツボシホソバとウンナンヨツボシホソバに分けられたとのこと。2015年発行の「北海道の蝶と蛾」ではヨツボシホソバしか出ていないので、本種もヨツボシホソバとした。

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雌 2023年8月1日 北海道十勝地方

 

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雄 2022年7月22日 北海道十勝地方

 

2023年8月11日 (金)

エゾシリアゲ

 この昆虫を初めてみた時は、「これは一体何の仲間?」と考えこんでしまったが、「シリアゲムシ目」という目があることを知った。シリアゲムシという名は聞いたことがあったが、実際にどんな昆虫なのかは想像もしていなかった。本種は以前プライアシリアゲとされていたが、北海道産のものはエゾシリアゲとして別種にされたとのこと(利尻島からのシリアゲムシの初記録)。北海道に産するシリアゲムシはこの一種だけのようだ。前翅長は15mmほど。シリアゲムシ科。

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2022年8月6日 北海道十勝地方

 

2023年8月 8日 (火)

チクニエビスグモ

 和名にエビスグモとついているが、アマギエビスグモやタカネエビスグモとは属が異なる。北海道では平地から山地まで生息するが、本州以南では山地に生息する。当地では普通種で頻繁に目にする。腹部の色彩や斑紋には変異がある。体長は雌が5~6mm、雄が4~5mmで、アマギエビスグモやタカネエビスグモより一回り大きい。カニグモ科。

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2022年6月10日 北海道十勝地方

 

2023年8月 7日 (月)

タカネエビスグモ

 アマギエビスグモが北海道から九州まで広く分布するのに対し、タカネエビスグモは北海道と本州の山地に生息する。背甲は全体的に黒っぽく(中央部が淡色になることもある)、1対の明瞭な黒褐色の縦帯があるアマギエビスグモとの識別点になる。雌の腹部は、写真のように白っぽいものから、黒褐色斑があるものまで変異が多い。アマギエビスグモ同様、山野の植物上で見られる。体長は雌が3~4mm、雄が3mm前後。カニグモ科。

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雌 2022年7月7日 北海道十勝地方

 

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雄 2020年6月2日 北海道十勝地方

 

2023年8月 6日 (日)

アマギエビスグモ

 小型のクモで、植物の葉や花などに生息している。雌の背甲には一対の幅広い黒褐色の縦条がある(タカネエビスグモ雌の背甲は全体的に黒褐色)。北海道から九州まで分布し、北海道では山野で普通に見られる。体長は雌が3~4mmほど、雄が3mm前後。カニグモ科。

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雌 2022年6月1日 北海道十勝地方

 

2023年8月 5日 (土)

ヨシカレハ

 タケカレハによく似ているが、本種は黄色型と褐色型があり、褐色型は一様に褐色ではなく、黄色い部分がある。また、前翅の白斑もタケカレハより小さめ。前翅長は雄が25mmほど、雌が32mm前後。カレハガ科。

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褐色型 2022年7月22日 北海道十勝地方

 

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黄色型 2022年7月6日 北海道十勝地方

 

2023年8月 4日 (金)

タケカレハ

 ずんぐりとした体形で白い二つの斑紋がよく目立つタケカレハ。ヨシカレハと良く似ているが、ヨシカレハは褐色型と黄色型があるのに対し本種は黄色型がなく、全体的に濃い茶色をしている。白い斑紋もタケカレハの方が大きいことが多い。前翅長は雄が20mm前後、雌が27mm前後。カレハガ科。

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2022年7月27日 北海道十勝地方

 

2023年8月 3日 (木)

シロスジベッコウハナアブ

 腹部の白がとてもよく目立つハナアブで、翅はつけ根に近い部分が黄褐色を帯び、黒い斑紋がある。体長約15mm。ハエ目ハナアブ科。

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2023年8月1日 北海道十勝地方

 

2023年8月 2日 (水)

オビカレハ

 オビカレハは小型の可愛らしいカレハガ。雄と雌では色彩がやや異なり、雄の上翅は黄褐色で茶色で縁どられた帯があるが、雌は茶色で濃茶色の帯がある。前翅長は雄が13mm前後、雌が19mm前後。幼虫はバラ科の他、ブナ科やヤナギ科の樹木も食べる。カレハガ科。

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雄 2022年7月27日 北海道十勝地方

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雌 2022年7月27日 北海道十勝地方

 

2023年8月 1日 (火)

ムナビロサビキコリ

 初めて見るコメツキムシ。サビキコリやホソサビキコリに似ていてちょっと悩んだが、前胸背の形からムナビロサビキコリと同定した。体長は15mm。コメツキムシ科。

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2023年7月29日 北海道十勝地方

 

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