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2022年7月25日 (月)

蛾ウオッチングの楽しみ

 このところブログ更新をさぼっていたが、体調が悪いわけではない。あえて言い訳をするなら、今年は蛾ウオッチングに嵌ってしまったことが大きい。

 私は子どもの頃から虫が大好きだったが、蛾にはあまり興味を持ったことがなかった。太い胴体にふさふさした髭状の触角、鱗粉の厚くついた翅という容姿(実際には細い胴体や触角の蛾も多い)がちょっと苦手で、蝶と違って採集をしたいという気にはなれなかった。しかも大半が夜行性で種類もやたらと多く、とても調べる気になれない。もっとも、蛾の翅の模様はとても繊細で緻密なものが多く、良く見ると色彩も蝶に劣らない美しいものもいて、決して嫌いだったわけではない。

 ここ2.3年、散歩がてらに昆虫の写真を撮るようになってからも、蛾の写真は大きめで特徴的なものに限っていた。何しろ種類が多くて同定が大変なので、あまり積極的に撮る気にはなれなかったのだ。

 しかし、今年になってから「昆虫図鑑 北海道の蝶と蛾」(堀繁久、櫻井正俊著、北海道新聞社)を買ってしまい、蛾への興味が一気に高まってしまった。本書には蝶類138種。大蛾類1,503種、小蛾類1,575種の標本写真が掲載されており、北海道産の鱗翅類をほぼ網羅している。大蛾類と小蛾類を合わせると、3,080種が掲載されている。北海道産の種に限っているので、同定にはとても便利だ。

 それから、散歩コースの傍らに一晩中照明がついている場所があることも蛾ウオッチングに嵌ってしまった要因の一つだ。夜間観察まではしないが、昼間にその場所に行っても、夜に集まってきた蛾がまだかなり止まっている。そんな蛾を端から写真に収めていき、可能な限り大きさ(前翅の長さ)もメモする。そして家に帰ってから図鑑とのにらめっこが始まる。

 とにかく蛾の同定はど素人なので、雰囲気でおおよそのグループ(科や亜科など)の見当をつけて絵合わせで調べていく。そして、一致すると思われる種が見つかると、ネット検索して間違っていないかどうか確認する。野外で止まっている蛾の姿は標本写真とはだいぶ違うものが多いので、野外撮影の蛾の写真は同定にとても役に立つ。さらに、近縁種との見分け方なども書かれていることが多い。

 そうやって一種ずつ調べていくだけでかなりの時間がかかってしまう。それでも、しばしば同定できないものもあり、そのような写真はとりあえず「未同定」のフォルダーに放り込んでおく。ただ、未同定が溜まってしまうと、どうしても気になる。そこで簡単なスケッチをしておき、時々図鑑とにらめっこをする。

 夏は、庭の草取りなどでただでさえ忙しいのに、蛾の同定をしていたらそれだけで時間がどんどん過ぎてしまう。その日に撮った写真の同定が大方終わると、なんだか疲れてしまってブログを更新する気力もなくなってしまう。そんなわけで、しばらく更新をさぼってしまった。

 昆虫など大嫌いだとか興味がないという人は、そんなことをして何が楽しいのかと不思議でならないだろう。恐らく知らない人が写真を撮っている私を見たら、胡散臭い怪しい人にしか見えないと思う。私自身、生産性があるとか、何かの役に立つとは思っていない。しかし、虫好きの人にとってはこんなことがたまらなく楽しいのだ。何かに嵌るというのはそういうことなのだろう。そんなわけで、雨の日を除いて、そそくさと蛾ウオッチングに通う毎日を過ごしている。そのうち、蛾の写真もアップしたいと思う。

*下の写真は左からノコギリスズメ、モモスズメ、オオミズアオ。

P7060091


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