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2017年3月

2017年3月16日 (木)

安倍政権を支えている褒賞システム

 昨日の内田樹さんのツイートを見て、安倍首相のあの強引な姿勢がものすごく納得できた。内田さんの連続ツイートは以下。

 安倍首相が喜ぶことをする、たとえば「日本会議に入る」「靖国に参拝する」「教育勅語をほめたたえる」・・・それに応じて褒賞が与えられる。なんのこっちゃない、安倍首相はご褒美をあげることで、人を操っているのだ。

 安保法制のときの「人間かまくら」による強行採決が思い出されるが、ああいうことをやればもちろん褒賞の対象になるのだろう。稲田朋美防衛相などはきっと沢山のご褒美をもらっているに違いない。安倍首相の取り巻きにあれほど日本会議のメンバーが多いのも頷ける。安倍首相の任期延長を画策していたのもなるほどと思う。閣僚人事を見れば、納得するしかない。安倍首相の強気は、こうしたシステムによって支えられていたのだ。

 しかし、こんな子どもじみた褒賞システムに大の大人が安易に乗っかりちやほやされていると思うと、気分が悪くなる。いったいこの人たちはどこまで主体性がないのか! どこまで自分のことしか考えていないのか! こんな人たちは二度と政治家にしてはならないと思う。

 森友学園事件にしても、菅野完氏・籠池氏の爆弾発言によって裏が少しずつ見えてきた。この問題はもちろん籠池氏による詐取疑惑だけでは済まされない。森友学園事件の背景には間違いなく日本会議などの右翼団体と政治家、官僚が深く関わっている。しかも彼らはご褒美目当てに安倍首相が喜ぶことをやったということなのだろう。安倍首相は自分の思想の実現のために、自分に仕える政治家や官僚、そして極右組織と組んで動いていたがゆえ、平然と強行路線を突っ走っていたのだ。

 政権内では醜い責任逃れが繰り広げられている。恐らく、今安倍首相は相当にうろたえているだろう。そして対策に必死になっているに違いない。さて、今までのように取り巻きたちは安倍首相を庇いつづけるのだろうか? もし安倍首相が持たないような事態になれば、褒賞システムなど何の意味もなくなるだろう。今後の成り行きによっては、これまで安倍首相を持ちあげ擁護してきた人たちも態度を翻すかもしれない。

2017年3月10日 (金)

原発は地震・津波対策をすればいいというものではない

 今日の北海道新聞のトップ記事は「規制委、北電見解認めず 泊隆起『地震の可能性も』」とのタイトルで、原子力規制委員会が泊原発の立地している積丹半島沿岸の地形隆起は地震による可能性があるとして、審査再会を北電に伝えるという内容だった。

 北電はこれまで泊原発の周辺の隆起地形について、「地震性ではない」と主張してきたのだが、規制委は北電の主張を認めないという判断をした。

 泊原発に関して、北電は2004年の留萌南部地震と同程度の地震が起きるケース想定して最大620ガルの地震動、最大12.63メートルの津波想定してきた。しかし、今回の規制委の判断によって、北電の想定が認められない可能性が高くなった。泊原発の周辺の隆起地形が地震によるものだという説は、北海道大学大学院名誉教授で地理学者の小野有五氏がかねてから主張していたことだが、北電は地震隆起説を排除する合理的な説明ができず、規制委も地震隆起説を否定できないのだ。

 今回の規制委の判断によって、泊原発の再稼働は確実に遅れることになるだろう。とりあえず規制委はまっとうな判断をしたと思う。

 ただ、いつも思うのは、原発は一度過酷事故を起こしたら取り返しのつかない破滅的な事態を招くわけで、日本のようにしばしば巨大地震や大津波に襲われる国において100%安全な原発などあり得ないのではないかという疑問だ。これについては「さつきさん」の以下の記事が参考になる。

 電力業界が模索する原発の確率論的地震ハザード審査の危険性 

 福島第一原発の事故は3基もの原発がメルトスルーし、チャイナシンドロームという最悪の事態を招いてしまった。先日の2号機のロボットによる写真撮影や線量測定で、溶融燃料の状態が確認できないばかりか、人も近付けない高線量であることがはっきりした。現時点では溶け落ちた核燃料を取り出す技術はなく、お手上げ状態だ。プールの燃料がどうなっているのかも分からないし、取り出しも極めて困難としか思えない。東電の廃炉に向けた行程表など、絵に画いた餅であることは間違いない。しかも、汚染水はずっと垂れ流し状態で止める術もない。

 チェルノブイリでは石棺で大量の放射能の放出は抑えられたが、福島は石棺にもできず、どうみても史上最悪の原発事故が6年間も続いているのだ。太平洋の汚染は、海の生き物に相当の影響を与えるに違いない。とてつもなく深刻で恐ろしい事態になっている。

 原発とは、ひとたび過酷事故を起こせばこういう壊滅的な事態を引き起こす。もし、再び同じような過酷事故が起きれば、日本は滅亡の危機に瀕するだけでなく、世界中に迷惑をかける。

 原発の稼働にあたって、どれほど耐震基準を高めて対策をとったところで、100%安全などということは考えられない。昨年の熊本地震では最大で2.2メートルもの横ズレが生じたとされる。もし原発直下でマグニチュード7クラスの地震が起きて2メートルものズレが生じたら、技術的に可能な限り耐震性を高めても耐えられるとは思えない。アウターライズ地震が正断層で起きれば、東北地方太平洋沖地震のときより遥かに高い津波に襲われると言われているが、もしそのような津波が起きたなら今の防潮堤では浸水してしまうだろう。

 100%の安全が確保できないのなら、耐震基準を高めるというよりも原発そのものを止めるという選択しかないと思う。地震、津波、火山、台風など自然災害が頻発する日本において、やはり原発という選択はしてはならなかったのだと思わずにはいられない。

 明日であのおぞましい原発事故から7年目になる。あの原発事故は今も現在進行形であり、大量の放射性物質を垂れ流し続けていること、史上最悪の手のつけられない事故であることを忘れてはならない。

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