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2015年7月 3日 (金)

夫婦別姓を選択できない遅れた国

 先日、以下のネット署名のお知らせがあり、私は迷わず署名をした。

 名前を変えずに結婚したい!  〜LOVE MY NAME ♡ 選択的夫婦別姓制度の実現を〜 

 私の名前、すなわち松田まゆみは、私が生まれたときに両親がつけてくれた名前である。そのことは私が父、松田白の遺稿集を公表していることからも分かると思う。私は戸籍上の名前を使うことが不可欠な場合以外は、すべて松田まゆみという名前を使用している。

 たとえば民間団体や学術学会もこの名前で登録しているし、講演や公聴会などでの意見陳述も松田の名前を使っている。論文や文章を書く場合も同様である。裁判(原告となっている裁判がいくつかある)においても、松田まゆみという名前を併記しているし、この名前で郵便物も届く。戸籍上の名前で検索しても、私のことはほとんど何もでてこない。松田まゆみという名前で本人を特定できるようにしているのであり、偽名でもペンネームというわけでもない。つまり実名と同等である。

 なぜこの名前を使いつづけるのかというと、日本の婚姻制度がおかしいと思っているからだ。日本の制度では結婚したら夫婦のどちらかが姓を変えなければならない。本来、結婚、離婚、再婚などというのは極めてプライベートなことであるにも関わらず、婚姻制度によって名前を変えることでプライバシーが保たれないという状況が生じている。

 日本では結婚の際に男性の姓を選ぶ場合が圧倒的に多い。本来ならどちらの姓を選ぶかは話し合い、じゃんけん、くじ引きなどで決めてもよさそうだ。ところが実際にはさまざまな理由からなかなかそうはならず、納得できなくても女性が変える場合が大半だ。これは明らかに不平等である。

 また、仕事上、名前を変えると支障や混乱をきたす場合だってあるだろう。そういう方たちは通称として旧姓を使い続ける人が多いが、二つ名前を使い分けるというのは煩わしい上にさまざまな面で不便が伴う。

 研究者の場合、結婚、離婚、再婚などによって名前が変わってしまうと、論文の著者名の同一性が保たれなくなる。したがって名前を変えないのが普通だ。最近は海外に送金をする際に必ず身分証明書で本人確認を求められるのだが、海外の学会に戸籍上の名前とは違う名前で登録していると、学会費の送金の際に面倒なことも生じる。

 選択性夫婦別姓にすればこういう不平等や不便さは解消される。ところが、日本ではいつまでたってもそれが実現されない。つくづく遅れた国だと思う。

 このような理由で私は松田の姓を使い続けている。何よりも子どもの頃から使いつづけてきた名前で愛着がある。松田まゆみで本人が特定できるし、公の場での活動はすべて松田を使用しているので、戸籍上の姓を公開する必然性も意味も全くない。誰と婚姻関係を結んでいるか、あるいは婚姻関係を解消したかなどというのは極めてプライベートなことであり、公にしたり他人にとやかく言われることではない。

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