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2015年6月

2015年6月30日 (火)

上高地散策

 先日、母の一周忌の法要で信州に行ってきた。そして法要の後、上高地と乗鞍高原にも足を伸ばした。

 山が大好きだった私の両親にとって、上高地は何度も足を運んだ懐かしい場所だろう。とりわけ少年時代から山をほっつき歩き、上高地を舞台にした戯曲まで書いている父にとって、上高地や穂高への思い入れは人一倍に強かったに違いない。もちろん穂高などへの登山が目的であり、上高地そのものは登山のための通過点でしかない。

 私はと言えば、上高地には過去に4回か5回行っている。学生時代に奥日光でアルバイトをした仲間と燕岳・大天井岳(おてんしょうだけ)・常念岳と縦走し上高地に下ったとき、一人でのんびりと晩秋の上高地の散策に出かけたとき、紅葉の季節に単独行で涸沢から奥穂高岳に登り、前穂高岳を経て岳沢に下ったとき、そして父亡きあとに母と一緒に歩いたとき・・・。

 上高地から眺める穂高の山稜は険しくも清々しく、この光景を見るだけで心を洗われる。とりわけカールに囲まれた涸沢からの穂高連峰の眺めは言葉では言い表せない。できることならもう一度あの光景を目にしてみたいと思う。

 今回も、計画段階では涸沢まで行こうかと考えた。しかしいろいろ調べてみると、涸沢周辺は6月にはまだ雪があるらしい。となると軽アイゼンを持っていったほうがよさそうだ。2年ほど前、狩場山の登山道のほんの小さな残雪で転んで打撲したことを思い出した(この時は稜線に出たら雪渓があることは知っていたので軽アイゼンを持参したが、稜線に出たあたりで雨になり下山した)。

 それに、涸沢まで行くとなると早朝に松本を発ち涸沢で1泊しなければならない。防寒具も必要だろうし梅雨の時期だから天気も心配だ。そんなわけで、残念だが涸沢は諦めて上高地散策に留めることにした。

 大正池から田代池を経て梓川の左岸を辿り、河童橋を渡って右岸を辿って明神池に行き、明神橋を渡って右岸の歩道を辿ってバスターミナルまで、およそ10キロほど歩いた。

 大正池からの焼岳の眺め。おなじみの光景。焼岳は1962年の水蒸気爆発以降、噴火をしていない。再び噴火すれば、この光景もすっかり変わってしまうのかもしれない。

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 湖岸で休む人慣れしたオシドリ。近づいても逃げない。
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 河童橋から梓川上流を望む。奥穂高岳、前穂高岳の山頂は雲に隠れてとうとう姿を見せなかった。この写真では分からないが、川岸にニホンザルがいた。
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 明神橋下流左岸のケショウヤナギ。梓川にはあちこちにケショウヤナギが見られる。
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 明神館の前のカンボク。ちょうど花が美しい季節だ。

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 河童橋とケショウヤナギ(上流から下流を望む)。
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 上高地はすっかり観光地と化しスカート姿の人まで歩いている。しかし、今や涸沢とてシーズンになるとテントと登山者に埋め尽くされるらしい。私が穂高に登った40年ほど前も登山者は多かったが、今ほどではなかった。父が愛した静かな上高地も涸沢も今はない。しかし、上高地から仰ぎ見る穂高の山々の気高さは昔とちっとも変わっていないに違いない。

2015年6月18日 (木)

ナミスジフユナミシャクの大発生

 6月の初旬頃だったと思うが、道路脇のヤマモミジの並木の中に葉がほとんどついていない木があるのが目についた。どうも虫による食害らしい。何年か前にマイマイガが大発生して丸坊主にされた木があったが、マイマイガではなさそうだ。

 そういえば、わが家の庭のイタヤカエデに緑色の尺取り虫がついていたが、丸坊主にした犯人はあれと同じだろうかとふと頭をよぎった。

 今月中旬のこと、道北に向かう道中でダケカンバもかなり食害にあっていることに気がついた。

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 中には8割から9割くらいの葉を食べられてしまっている木もあり、注意をしていれば遠目にもよく分かる。ダケカンバだけではなくナナカマドも食べられている。食害されている木に近寄ってよく見ると、やはりイタヤカエデを食べていたのと同じ尺取り虫だ。小さな幼虫なのに高木を丸坊主にしてしまうくらい葉を食べるのだから、大発生しているのだろう。

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 これほどの食害をするのは何の幼虫なのかと調べてみると、ナミスジフユナミシャクというフユシャクの一種らしい。フユシャクというのは他の昆虫がほとんど見られなくなる初冬に成虫が出現するシャクガの仲間で、雌は翅が退化していて飛べない。初冬の夜に車で外出したときに、ヒラヒラと薄茶色の蛾がライトに映し出されることがしばしばあるが、あれがフユシャクの雄だ。

 以下のブログによると、どうやら北海道では昨年からフユシャク類の密度が高かったらしい。

 フユシャク類の"大発生"(原 拓史blog)

 ナミスジフユナミシャクもマイマイガと同様にいろいろな木を食害するようだが、特に被害が酷いのはダケカンバのようで、シラカンバはほとんど食べられていない。今年の初冬はフユシャクの成虫も例年より多いだろう。成虫は以下を参照していただきたい。

 ナミスジフユナミシャク(こんちゅう探偵団)

2015年6月12日 (金)

日向製錬所スラグ裁判 第5回口頭弁論を終えての感想

 本日、(株)日向製錬所と(有)サンアイが黒木睦子さんを訴えた裁判の第5回口頭弁論があった。いつものように市民メディアみやざきの大谷憲史氏と鰯氏による傍聴記がアップされている。

 【Kファイル】6月12日傍聴レポート 

 裁判とはなにか 6/12 宮崎地方裁判所延岡支部 第5回審理 

 民事訴訟の口頭弁論は、意見陳述や証人尋問を除き、出された書面の確認や次回の期日などの打合せをするのがメインなので、重要なのは原告と被告の双方から出されている書面の中身だ。今回の口頭弁論までに出された書面に関しては大谷憲史氏が報告している(ただし、以前にも指摘したように口頭弁論前に書面内容を公開してしまうのは非常識だと思う)。

【Kファイル】6月11日裁判言関係資料閲覧レポート 

 前回の口頭弁論で黒木さんは地権者を証人として呼びたいと発言していたのだが、実際に出した書面で求めた証人は何と原告である(株)日向製錬所の社長と、同じく原告の(有)サンアイの社長だ。私は昨日この大谷氏の報告記事を読んで、正直なところ頭がくらくらしてきた。

 証人は自分に有利な証言をしてくれる人に依頼する。この裁判で被告である黒木さんが立証しなければならないのは、埋め立てに用いたフェロニッケルスラグ(原告はグリーンサンドと主張)が産業廃棄物であり有害であるということ。あるいは抗議行動が業務妨害には当たらないということなど。彼女は準備書面でそれを主張した上で、自分の主張を裏付ける証言をしてくれる人に証人を依頼する必要がある。

 たとえば、産廃問題に取り組んできた専門家とか、粉じんの吸引が咳の原因になることを証言してくれる専門家などだ。ところが黒木さんが求めた証人は、埋めたフェロニッケルスラグは産廃ではなく無害だと主張している原告そのものである。「産廃ではない」「無害である」と主張している原告が「産廃である」「有害である」という証言をするはずがない。いったいなぜ、原告を証人として選んだのだろう?

 尋問事項を見てその理由が分かった。黒木さんが日向製錬所の社長に対して求めているのは「被害が出たときの責任の所在」についての説明であり、訴訟を起こした理由である。一方、サンアイ社長に求めているのは、土地造成にあたっての土地の選定や経緯だ。

 日向製錬所の社長に対する尋問は、立証趣旨と食い違っているのだが、責任の所在というのは黒木さんがこの問題でずっと訴えてきたことだった。サンアイ社長に対する尋問も、おそらくこれまでのサンアイや地権者との紛争に関わることだろう。それを裁判の場で証言させたい、つまりはこれまでの両社との紛争の決着を裁判での証人尋問で行いたいというのが黒木さんの意向だったのだろう。

 しかし、この裁判はこれまでの紛争の続きではない。名誉毀損に関しては、黒木さんは自分がブログやツイッターに書いたことが事実であるという立証をしなければならない。業務妨害に関しても抗議行動が損害を与えていないということを主張しなければならない。どうも黒木さんにはこれまでの紛争の続きを裁判でできるものと勘違いをしているようだ。そう考えると、これまでの彼女の書面での主張も理解できる。

 結局、今日の口頭弁論で裁判長は黒木さんの証人に関する申立書を採用しないことを決定した。最終的に証人の採用の可否を決めるのは裁判所だから、この決定は致し方ない。原告を自分の証人として申請してしまったのだから、当然といえば当然だと思う。

 どう考えても黒木さんがやるべき立証をせず、勘違いをしたまま裁判が進んでいる。黒木さんは今回、原告から反論が出されなかったことも納得いかなかったようだが、裁判の争点と関係のない説明を相手に求めたのなら反論がなくても当然である。

 おそらく彼女は「紛争の続きを裁判で決着させる」という思い込みによって裁判を闘ってきたがゆえに、裁判長の判断に納得がいかないのだろう。黒木さんにとってはとても厳しい状況になってしまったが、自分の納得するやり方を貫くというのが彼女の強い信念なのだろうから、第三者はどうすることもできない。

 断っておくが、私は黒木さんがブログで書いてきたことが間違っているとは思っていない。彼女は嘘を書く理由などないし、おそらく事実をそのまま書いたのだろう(一部に勘違いをしているところがあるのではないかとは思うが)。ただ、名誉毀損が免責されるためには書いたことが事実であることを立証しなければならないのだが、黒木さんは勘違いをしているがゆえに自分に立証責任があると考えておらず、逆に原告に説明責任があると考えているようだ。

 裁判で立証できないということをもって、彼女が書いたことが嘘であるという証明にはならないから「裁判の判決=真実」と単純には決めつけられない。でも、立証できなければ裁判には勝てない。

 そして裁判の結果がどうであろうと、彼女のブログ記事は、フェロニッケルスラグのリサイクル偽装疑惑や、行政と事業者の癒着疑惑について重要な問題提起をしていることは間違いない。

 「日向ミナマタ水・土壌汚染・防災研究会」のブログ主は企業の違法行為を指摘しているが、それが事実なら刑事事件にも発展しかねない問題だ。もし造成に使われたフェロニッケルスラグが産廃であるということになれば、今までのようなスラグの埋め立てができなくなり、製錬所はその処理に膨大な費用が必要になるだろう。もちろん行政の責任も問われることになる。黒木さんのブログは、原告らにとって都合が悪いものでしかないだろう。

 裁判がはじまると同時に、ツイッターで彼女が嘘を言っているなどと騒ぎ、彼女を支持する人たちをよってたかって叩くアカウントが湧いてきたのもあまりに不自然であり、「いじめ」そのものである。少なくとも、黒木さんは裁判長から提出を求められた証拠書類はすべて出しており、それに関して嘘は言っていない。いったい何が嘘だというのだろう。

 そういう意味で、私は彼女を支持する立場であることに変わりはない。ただし彼女の信念(というか勘違い)は、他者が変えることはできない。

2015年6月11日 (木)

植物と一緒に運ばれるクモ

 先日セアカゴケグモが自動車とともに北海道に持ち込まれたことについて記事を書いた。セアカゴケグモの場合は人工的なものに網を張ることが大半なので、こうした形であちこちに運ばれてしまう。

 ところで、植物についていたクモが人によって遠くに運ばれてしまうということは日常的に起きている。

 セアカゴケグモが見つかったのと同じ北見市(旧端野町)で、以前コガネグモが見つかったことを思い出した。これは2004年8月16日発行の「経済の伝書鳩」という北見・網走地方で配布されているフリーペーパーの記事になったのだが、記事にする際、クモの種名について私に問い合わせがあった。コガネグモが見つかったのは果樹園。そしてこの果樹園では本州から苗木を仕入れているそうだ。つまり、苗木とともにクモが運ばれてしまったのだろう。

 コガネグモは腹部が黒と黄色の縞模様の大型のクモで、大きな円網を張る。大型で目立つクモだからこそ人の目に止まり話題になったのだ。コガネグモの場合は北海道では越冬できないだろうから、このような形で持ち込まれても定着することはない。しかし、植物とともにクモが運ばれてしまうということは実際には相当起きていると思われる。

 たとえば野菜と一緒に運ばれるという事例だ。身近な例で言うと、購入した香川県産のレタスからサラグモが出てきたことがある。顕微鏡で調べてみると(微小のサラグモの同定は実態顕微鏡で生殖器を観察する必要がある)セスジアカムネグモの雌だった。北海道ではごく近縁のコトガリアカムネグモが生息しており、セスジアカムネグモと同種とすべきか別種とすべきか判断に迷う(私はとりあえず北海道産のものはコトガリアカムネグモに同定している)。しかし香川産の雌を見る限り、生殖器の形態が北海道産のものとやや異なっていることが確認できた。

 また、つい先日のことだが、やはり冷蔵庫の野菜室からフクログモが出てきた。これも顕微鏡で調べると、サッポロフクログモの雌だった。どの野菜についていたのか分からないが、北海道産の野菜を数種類買ったのでたぶん北海道産の野菜だろう。

 北海道では全国各地から野菜が運ばれているので、クモや昆虫などもかなり一緒に運ばれていると思う。こんなふうにして植物とともにひっそりと小さな動物が運ばれているのだ。こうやって持ち込まれた種が繁殖して定着してしまうことは稀だとは思うが、移入先でクモが産卵したり、卵のうが付着した植物が持ち込まれた場合などは、定着してしまう可能性も否定できない。

2015年6月 8日 (月)

日高地方のサクラソウ移植に思う

 6月7日付けの北海道新聞の日曜版「日曜Navi」に、全道の植物調査をしている五十嵐博さんの活動が紹介されていた。その記事の中で、むかわ町の「まちの森」に移植されたサクラソウのことが紹介されている。

 サクラソウの仲間にはオオサクラソウやエゾコザクラ、クリンソウなどいろいろな種があるが、単に「サクラソウ」という種名のものもあるのでちょっと紛らわしい。このサクラソウは、江戸時代に荒川の河川敷に自生していたものを栽培してさまざまな品種が生みだされたことで知られている。

 サクラソウは、北海道では日高地方にのみ分布しているのだが、自生地が日高自動車道(国道の高規格幹線道路)の用地となり危機に瀕しているということを、かつてサクラソウ研究者である鷲谷いづみさんからお聞きしたことがある。鷲谷さんはサクラソウ保護のために開発局に申入れをして尽力されたと聞く。

 このサクラソウ保護の件をめぐって日高地方の植物愛好者の方などとやりとりしたことがあるが、結局、自然保護運動という形にはならなかったようだ。日高地方にはいわゆる自然保護団体がない。だから、平取ダムの反対運動なども地元からは起きなかった。

 で、このサクラソウの件がその後どうなったのか知らなかったのだが、新聞記事によると町民有志が数年がかりで自生地から「まちの森」に移植したそうだ。「まちの森」には現在1万5千株以上が生育しているという。

 高規格道路で自生地が縮小されておしまい、となってしまうよりは確かにいいのだが、移植でしか対処できなかったことはやはり残念というしかない。移植は「種」の保全にはなっても決して生育地保全ではないし、これでは日高のサクラソウ群生地が守られたとは言えない。野生生物や生物多様性保全というのは本来の生息・生育地そのものが守られてこそのものだからだ。

 サクラソウは環境省のレッドリストで準絶滅危惧種に指定されているし、北海道では日高地方の限られたところにしか生育していない。道路建設にあたっては環境アセスメントを実施しているはずだが、保護すべき希少植物の生育地があってもこの国では生息地保全が優先されないのだ。「はじめに建設ありき」で計画が進められるために、希少動植物や生物多様性保全は単に努力目標になっているにすぎない。レッドリストに登載されたからといって保全義務があるわけではないのは事実だが、いったい何のためのレッドリストであり生物多様性保全なのかと思わざるを得ない。

 開発予定地に希少な植物が生育している場合、その保全策の定番が「移植」だ。しかも、移植をした後に枯れてしまう場合も少なくない。「まちの森」に移植したサクラソウは無事生育しているようだが、サクラソウは一般に種子でもよく増えるし有毒でシカが食べないなどの条件も関係しているのだろう。これを保護の成功例とか美談にしてはならない。

2015年6月 5日 (金)

北海道でも確認されたセアカゴケグモ

 セアカゴケグモが日本で初めて発見されたのは1995年で、この時は外来の毒グモが沢山見つかったとしてちょっとした騒ぎになった。セアカゴケグモは、ヒメグモ科のクモとしては大型で雌の成体は体長1センチほどになり、黒色の腹部の背面に真っ赤な斑紋がある美しいクモだ。その後、日本の各地で確認が相次ぎ、38都府県で確認されていた。

セアカゴケグモ・ハイイロゴケグモにご注意ください! (環境省)

 これまで国内の最北の確認事例は岩手県だったが、6月2日に北海道北見市で確認された。

 セアカゴケグモ、北海道に上陸 北見で初確認(朝日新聞)

 すでに日本のどこで確認されてもおかしくない状況になっていたので、北海道での発見はそれほど驚くことではないのだけれど、「やはり入ってきたか」という感じだ。愛媛県から持ち込まれた中古車のバンパーに網を張っていたとのこと。体長5ミリの雌とのことなのでまだ幼体だろう。

 セアカゴケグモの生息環境は、側溝やブロックの穴、プランターの底など人工的な場所だ。このために、建設資材や自動車とともに運ばれて分布を拡大してしまう。20年間で九州から北海道まで拡散したのも、こうした人工的なところに網を張ることが関係している。

 セアカゴケグモは本州では側溝などで越冬し、繁殖もしている。特定外来生物に指定されているが、これだけ増えてしまったら駆除で全滅させるのは無理だろう。ただ、冬の寒さが厳しい北海道の場合は屋外では越冬できないだろうから、人為的に持ち込まれても繁殖してどんどん増えるということはたぶんないと思う。見つけたとしても大騒ぎせず冷静に対応してほしい。ただし、氷点下にならない屋内などに入り込んだ場合は越冬することもあり得る。

 セアカゴケグモの場合、攻撃性はないので何もしないのにクモが襲ってくることはない。ただ、気づかずに驚かせてしまったような場合に咬まれることがあるので、注意は必要だ。

 しかし、セアカゴケグモのニュースというと必ず「毒グモ」という言葉が用いられるのはちょっと閉口する。確かに毒性が強いのは事実だが、オーストラリアでも近年は死亡例はなく、日本で咬まれた事例でも重篤者はいない。日本に生息しているカバキコマチグモは毒性の強いクモとして知られ、咬まれると激しく痛むそうだ。私は咬まれたことはないが、咬まれた人から数日苦しんだという話しを聞いたことがある。ところがこちらはセアカゴケグモのように「毒グモ」として大騒ぎはされない。

 毒がある動物はクモだけではないし、致死性から言えばスズメバチの方がよほど怖い。「毒グモ」という表現は無闇に恐怖を植え付けさせるように思えてならない。せめて「毒性の強いクモ」くらいの表現にしてほしいと思う。

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