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2015年1月

2015年1月22日 (木)

イスラム国の人質事件を二人の自己責任に矮小化してはならない

 イスラム国を名乗るグループが、湯川遥菜さんと後藤健二さんを人質にとって、身代金2億ドル(約236億円)を要求している。とうとう懸念される事件が起きてしまった。

 彼らは危険を承知で行動したのだから、自己責任だと主張する意見がある。もちろん、お二人が命を賭して危険地帯に行ったのは事実だろう。そういう意味では、自己責任の部分は確かにある。戦場に赴く人たちは湯川さんや後藤さんに限らず、みな危険を承知で行っているはずだ。

 しかし、今回の人質事件を単純に二人の自己責任で終わらせてしまうと、「だから二人は殺されても仕方ない」ということで終わってしまい、物事の本質を見えづらくしてしまう。

 安倍首相は「イスラム国と戦う周辺各国に総額2億ドル程度支援を約束します」と明言している。

イスラム国(ISIS)に宣戦布告した安倍首相(そりゃおかしいぜ第三章)

 「はめられた」安倍総理の決定的な政治的ミス!~イスラエル国旗と日章旗が並ぶ前で、「イスラム国との闘い」を事実上宣言(IWJ Independent Web Journal)

 昨今の安倍首相の暴走は著しい。集団的自衛権行使を認めて米国の戦争に自衛隊を差し出そうとしているし、改憲で戦争ができる国にしようと必死になっている。米国の同盟国がさらに米国の戦争へ協力すると明言しているのだ。つまり、自らイスラム国を敵視すると言っているようなものだ。

 そんな中で安倍首相は中東を訪問し、イスラエル国旗と日章旗が並ぶ前でイスラム国と闘う周辺各国への2億円支援の発言をした。これでは、宣戦布告をしたと同然だ。火に油を注いだ結果の高額身代金要求と言える。

 お二人がイスラム国に拘束されていることを政府は以前から把握していたし、後藤さんの家族には身代金要求がきていた。この段階で真剣に彼らの救出に動いていれば、二人は開放されたかもしれない。これまでイスラムは親日的で日本に対してそれほど憎悪を抱いていたとは思えないからだ。しかし、拘束されている日本人がいることを政府は知りながら安倍首相は宣戦布告をして火に油を注いだ。人質事件が起こりうることは当然予測できたのに、それをしないで刺激してしまったとしか思えない。

 安倍首相が米国の戦争に肩入れするということは、米国の対テロを支援することだ。今回の人質事件がなくても、いずれイスラム国から敵視され日本がテロの標的にされると考えるべきだ。  

そして、さらに恐ろしいのは、これをきっかけに「テロに屈しない」と強硬姿勢を貫き、引き返すことができずに泥沼にはまってしまう可能性だ。そんなことになったら、愚かな選択としか思えない。

 今いちばん大事なのは、誠意ある交渉をして人質の命を救うことだ。そして、「対テロ」路線から距離を置くと宣言することだと思う。それができなければ、日本国民はいつテロの標的にされてもおかしくない。

 この事件を二人の人質の自己責任に矮小化してはならない。今後日本国民に降りかかるかもしれないテロから日本国民を救えるか否かの問題だ。だから、彼らの自己責任を強調し「テロとの戦い」を宣言することは愚かでしかない。彼らの救出を第一に考え行動することこそ、日本国民を守ることにつながる。

 イスラム国とのパイプをもつ同志社大学客員教授の中田考さんと、同じくパイプを持つジャーナリストの常岡浩介さんが交渉役を申し出ている。安倍首相には賢明な判断をしてもらいたい。

2015年1月15日 (木)

zih*s*uppan*さんへのお返事(随時追記)

 zih*s*uppan*氏のところにはもうコメントしないつもりでいたのに、昨日の記事に関連してコメントをしてしまった。そしたら、「誤った事実認識に基づいて、私や私のブログにコメントした人を批判していました。」と反論があり、謝罪してほしいとの記事が掲載された。

事実を正しく認識することの大切さ 

 いやはや、私はもうzih*s*uppan*氏のことはあまり記事として取り上げたくなかったんだ。それに、あまりに馬鹿馬鹿しい主張なので無視しようかと思ったけど、それも失礼かと思えてきた。もうあちらのブログにはコメントしないと決心したから、仕方なく自分のブログで返事をすることにした。

 zih*s*uppan*氏が事実誤認だと主張している私のコメントは以下。

ここのブログにコメントなさる方は、陰口を言う方とブログランキングしか関心のない方が大半のようですね。辟易とします。

 これが事実誤認とは悪い冗談としか思えない。zih*s*uppan*氏のブログのコメントを見れば分かるが、大半のコメントは「ポチしときました」とか「ナイスありがとうございました」とか、あとは記事と関係のない日常の挨拶など。記事に対する意見ではないから「ブログランキングしか関心がない」と書いた。

 しかもzih*s*uppan*氏はランキングを上げるために協力を依頼していると書いている。ランキング操作を自認しているじゃないか。ヤラセ同然だ。そんなことを依頼する方も、依頼を受けて応じる方もどうかしているとしか思えない。ブログの内容ではなく、操作によってランキングを上げるなど、私に言わせれば馬鹿馬鹿しいとしか言いようがない。だから事実に基づいて、率直な感想を書いた。事実に基づいた感想がなんで事実認識の誤りになってしまうんだ??

 次に、私が「陰口」と書いたことを、zih*s*uppan*氏は「批判」だと主張している。陰口(=悪口)と批判の違いも理解していないようだから困ってしまう。批判とは、「1 物事に検討を加えて、判定・評価すること。「事の適否を―する」「―力を養う」2 人の言動・仕事などの誤りや欠点を指摘し、正すべきであるとして論じること」であり、陰口とは「その人のいないところで言う悪釘」。そして悪口とは、「人を悪く言うこと。また,その言葉」だ。(コトバンク)

 「毎日ハッピー」さんは、ご自分のブログのゲストブックで、私のことを「了見の狭いひとのよう」とか、「被害妄想が激しい」、「世間知らず」などと書いている。私は彼女のブログには関心なく普段はチェックもしていないから、陰口だ。「心に生きる」さんも、木下黄太氏の発言が正しいかどうかの確認もせずに「ボタ山」ブログで木下氏の発言を持ち出して私のネガキャンをした。言っておくが、私は木下氏の講演会の妨害などしていない。だから、これも陰口に違いないじゃないか。

 私は批判をされることをもちろん否定しない。批判したければ大いにすればいい。何度もそう書いている。ちょっとくらいの陰口や悪口もたいして気にはしない。しかし、「毎日ハッピー」さんや「心に生きる」さんの発言は、批判ではなく陰口だからそう書かせてもらった。

 「毎日ハッピー」さん、悪口言ったっていいけどさ、第三者が見えないところでやったほうがいいよ! 公開しているブログのコメントじゃあ、いつ誰に見られるか分からないからね。相手がたちの悪い人だったら「名誉毀損だ、訴えてやる!」って言われるよ。

 それからzih*s*uppan*氏は、「私は『自分の利益のために他者を利用する』人が大嫌いです。zihさんにはそういうところを感じるので支援できません。」というコメントが事実誤認だと主張している。しかし、今までの彼のブログを見れば、自説の主張や自己正当化のために私のアドバイスメールを無断引用したり、他者のコメントをわざわざ取り上げて多数の記事を書いていることは一目瞭然。そういうところは他者を利用しているとしか思えない。また、彼のブログは自分の主張を出版社にアピールすることで有利な方向に持っていきたいという目的がありありと感じられる。だから、自分の利益のために他者を利用しているに等しいという印象を持っている。私がメールやコメントを止めたのも、利用されたくないからだ。

 「毎日ハッピー」さんだって、コメントで「我々は彼に踊らされている猿」と書いているではないか! つまり、コメントで関わっている我々は、zih*s*uppan*氏のトラブル解決のために利用されているって意味だ。なんで、私にだけに文句つけんの?

 結論。以上の理由で謝罪する気はありません。

 ああ、今日もつまらん返事で時間を使ってしまった。zih*s*uppan*さん、自己正当化もう止めたほうがいいんじゃないですか? お互い、疲れるからね。あ、余計なお世話か。

【1月16日追記】
 zih*s*uppan*氏は、相変わらず私の過去コメントをとりあげて、延々と反論をしていくらしい。意見表明だから事実誤認さえなければ勝手にやればいいが、一応、ここに彼の主張の矛盾と彼のブログの目的について私の考えを書いておきたい。

 まず、彼の主張の矛盾について。zih*s*uppan*氏は以下の主張をしている。

1 覚え書きの買い取り条件は合理的ではないから無効
2 著者の買い取り価格の8掛けは不当だから7掛けにすべき。
3 「覆すに足る根拠」を示して納得すれば支払う。

 1は支払う必要はないという主張だ。2は7掛けなら支払う。3は、納得すれば出版社提示金額で支払うということだ。無効を主張するなら、徹底して「支払わない」と言わねばないだろう。だから、彼の主張は支離滅裂で矛盾もいいところだ。

 出版社もこうした主張に頭を悩ませたようで(当然だ)、zih*s*uppan*氏にこの件で質問をしている。ところが彼はさらに質問をすることで回答を先送りしてしまった。彼は自分で解決を遅らせているのだ。

 もう一点、彼がゴネ続ける目的について考察したい。

 トラブルの始まりは、出版社の提示した覚え書きの買い取り条件は二つの解釈が可能なものだったため、出版社と著者で解釈が異なっていたことだ。出版社の主張では700部買い取ることになる。しかし、zih*s*uppan*氏の解釈では500部だ。普通、このようなことでトラブルが生じたなら、まず話し合いによる解決を探るだろう。その場合、以下の3つの妥協案が考えられる。

1 出版社が全面的に譲歩して500部買い取りを認める。
2 両者の主張の中間の買い取り部数で妥協点を探る。
3 著者が全面的に譲歩して700部の買い取りを認める。

 出版社との話し合いで1になった。つまり、著者にとってもっとも有利な条件でよいということになったのだ。著者にとっては願ってもないことだろう。ところがzih*s*uppan*氏は出版社の「覆すに足る根拠」という発言に拘り、それを開示して納得する説明がなければ支払わないと言い出した。

 せっかく出版社の全面妥協を勝ち取ったというのに、「覆すに足る根拠」の開示がいったいどれほどの意味を持っているのだろう? 著者側も具体的確認を怠って判を押してしまった責任があるのだから、こういう交渉事では些細なことに拘るのは得策ではない。大人なら相手の失言くらい目をつむるのが普通だと思う。そんな大人の対応をせず、さらに前述のような矛盾した主張を続けるから、単純なことを複雑にしてトラブル解決を自ら遅らせているとしか思えない。

 そして、「覆すに足る根拠」の開示を求めて、調停の申し立てまでしてしまった。こんなことで裁判所の判断を仰ぐというのだから、正直いって唖然とするほかない。

 なんで、これほどにまでゴネ続けるのだろう? そういえば昨年、私のブログのコメントで匿名の方からzih*s*uppan*氏のトラブルとそっくりな相談が寄せられた。時期もちょうどzih*s*uppan*氏のトラブルと重なる。そのコメントの最初に「今月、その売れ残り分の代金の支払いを要求されました。かなりの部数が売れ残りましたので、その額は64万円にもなりました。半額に割り引いて貰えないものか、交渉しようと考えています。さて、どうなりますか。」と書いていた。

 私は、このコメント主がzih*s*uppan*氏ではないかと強い疑いをもっている。なぜなら、zih*s*uppan*氏は私が書いた返信コメントを引用し、Mさんからこういう返事をもらったとブログで書いていたからだ。

 あのコメントが、zih*s*uppan*氏の本音だとするなら、彼がクレームをつけ続けている目的は買い取り金額の値引きに他ならない。自分で増刷を希望し、買い取りのリスクを覚悟で契約書に判を押しておきながら、あまりに虫がいい話しだ。まあ、値引き交渉をやるのは自由だが、そんなことは他者にアドバイスを求めるのではなく自分の責任でやってもらいたい。しかし、そんなことを裁判所に持ち込まれたら、裁判所だって迷惑なんじゃないか。

 zih*s*uppan*氏は、ブログの目的は同じような被害者を出さないためだとも言っている。しかし、調停が始まったとたん、和解の可能性があるから今は出版社名を明らかにできないと言いだした。和解で解決したなら出版社名は出さないということだろう。ならば、出版社名の公表を交渉の手段として使っているわけで、公益性というより自分の利益の方が優先ということではないか。

 というわけで、余計なお世話かもしれないがzih*s*uppan*氏に一言いっておきたい。調停になっているのに、いつまでも自己正当化したりクレームをつけ続けるのはいかがなものかと。クレーマーであることを自ら相手に示して出版社を有利にしてしまっているように思えてならないから。

 それから、あちらのブログで私の悪口を言っている人がいるようだ。私がブログに書いたことへの意見なら、直接こちらにコメントして欲しいっていっているのにね。

【1月16日追記2】
 zih*s*uppan*氏と「毎日ハッピー」氏の会話で、新たなことが分かった。

 zih*s*uppan*氏は調停での和解が不調に終わった場合、契約の無効を主張して裁判に訴えるという意向を表明している。こうなると長期戦だ。なぜ、そこまでやるのかと不思議に思っていたのだが、どうも出版社の倒産を期待している節がある。倒産すれば支払わなくてもいいという訳だ。だから裁判に持ち込んだほうがいいと考えているのかもしれない。いやはや、相手がいくら悪質出版社といえ、こうなると支払い拒否の知能犯という気がしてくる。

【1月17日追記】
 昨晩はなんだか眼が冴えてあまり眠れなかった。というのも、zih*s*uppan*氏がゴネ続けている本当の目的がはっきりと分かってしまったからだ。買い取り費用の値引きだけならまだしも、踏み倒しまで考えていたと知って、もう言葉もない。

 それだけではない。そんな意図を知りながら、延々とzih*s*uppan*氏をかばい続けている「毎日ハッピー」氏と、意図は知らないまでも擁護し続けている「心に生きる」氏。彼女たちは、自分が何をしているのか分かっているのだろうか? なんだかもうあちらのブログは末期的に思えてきた。

 あちらのブログに「シロサギ」を名乗る方から以前コメントがあり、昨日またコメントが入っていた。「シロサギ」氏は、zih*s*uppan*氏の行為を「支払い詐欺」、略してシラサギだと言っている。「シロサギ」氏のコメントをはじめて読んだとき、いくらなんでも詐欺というのは言いすぎだと思った。しかし、今はそう思っていない。zih*s*uppan*氏のやっていることは債務不履行であり、度が過ぎれば詐欺とも言えるようなことだからだ。

 私はこれまで著者側の立場で悪質出版社の批判をしてきたから、著者のことを悪く言いたくはない。しかし、zih*s*uppan*氏のやっていることは常軌を逸している。一歩間違えば犯罪行為だ。それを知ってしまった今、黙っていることは犯罪に手をかすことになりかねないし、彼に協力している人たちは巻き込まれかねない。だから、あえてこういうことを書くことにした。

 「シロサギ」氏は、「これ以上、読者を巻き込むなよ 今後、出版社が警察に被害届を出せば、このブログでオタクに賛同する内容のコメントを寄せている読者たちに、“詐欺罪の教唆若しくはほう助”の嫌疑がふりかかることになってしまうことも配慮しろや(笑)」と書いている。

 “詐欺罪の教唆若しくはほう助”なんてあまりに馬鹿げていると思う人がいるかもしれない。しかし、私はもはやそうは思っていない。シロサギ氏の警告を無視してしまうのは実に危険だという気がしてきた。

 だから、ここではっきりと言っておきたい。zih*s*uppan*さん、自分の利益のために、もうこれ以上、善良な支援者や読者を巻き込むのは止めなさい! zih*s*uppan*さんのやっていることは悪質出版社との闘いなんかじゃないよ。出版社に圧力をかけていかに値切るか、願わくばいかに踏み倒すかということだよ。下手したら犯罪行為だよ。「シロサギ」さんの言っている通りだよ。「「毎日ハッピー」さん、そんなことに手を貸していいの? 心に生きる」さんも早く気づかないと!

【1月18日追記】
 itoshiki_Yanさん、私のこの記事見てるかな? あなたはいつも的確で賢明な意見を言っておられる。でも、「シロサギ」さんのコメントについて、脅迫だとコメントしていた。そうかな?

 この記事の追記で書いてきたように、今となってはzih*s*uppan*氏は策士としか考えられない。被害者ではないのに、被害者のふりをして同情と賛同を集め、出版社にゆさぶりをかけている。そのために私や「クンちゃん」、文芸社被害者の高村明子さんまで利用している。

 zih*s*uppan*氏は、出版社の人から「詐欺で告訴もしたい」というようなことを言われたと書いていた。出版社は当然、このブログや「毎日ハッピー」さんのブログもチェックしていて記事やコメントも保存しているはずだ。だから、zih*s*uppan*氏を詐欺容疑で告訴する可能性は否定できない。zih*s*uppan*氏がこの問題を裁判所にまで持ち込んじゃったから、その可能性はさらに高くなってしまったんじゃないかという気がする。

 私は「シロサギ」さんが誰なのかもちろん分からないし、出版社の関係者である可能性も否定はできない。でも、出版社の関係者だったら、警告ぜずにいきなり告訴しちゃうと思うよ。それに、出版社の関係者による脅迫だったら、zih*s*uppan*氏のブログにIPアドレスを残すような馬鹿なことはしないと思う。私は、脅迫なんかじゃなくて第三者による警告だと思っている。

 「毎日ハッピー」さん、「心に生きる」さん、私のこの記事、読んでますか? はっきり言って「毎日ハッピー」さんは、彼にいろいろアドバイスして彼の犯罪的行為に加担している。これは教唆になりかねない。「心に生きる」さんは、私やitoshiki_Yanさんの意見を無視して彼の擁護をしている。場合によっては「ほう助」とみなされかねない。

 でも、今、彼と決別して意思表示したなら、二人とも騙されていたってことで済む可能性が高い。だから、私はここで警告をしておくからね。あとは個人の責任だ。賢明な判断をなさった方がいいと思う。

 それから、詐欺罪は親告罪じゃないから誰でも刑事告発できる。未遂だって詐欺罪は適用される。でも、私は善良な「毎日ハッピー」さんや「心に生きる」さんまで巻き込みたくないから今の時点では告発をする意思はない。ただし、この件で私に対して嫌がらせや脅迫などがあれば気が変わるかもしれない。

【1月19日追記】
 zih*s*uppan*氏へ。

 zih*s*uppan*氏は複数のブログを開設し、私のブログ記事を無断転載したり無断引用するという著作権侵害をくり返している。転載元のURLを入れればいいというものではない。部分的に引用する場合もルールが定めらており、zih*s*uppan*氏の引用の仕方は違法だ。削除してもらいたい。物書きなら、著作権法くらい守ってほしい。

 またzih*s*uppan*氏は出版社あてに送信したメールにおいて、私を含めた複数の宛先をCCとして複数回送信した。これによって、出版社を含め、知らない人に私のメールアドレスが知られることになった。これはプライバシーの侵害である。著作権侵害、プライバシー侵害は不法行為として損害賠償の対象となるし、著作権侵害は犯罪として告訴できる(親告罪)ことを付記しておく。

 私は死刑反対だし厳罰主義じゃあない。でもzih*s*uppan*氏は厳罰主義だったよね。塀の中がどんなところかもよ~く知っているはずだ。一度、ご自分の信条である厳罰を経験したほうがいいかも知れないと思えてきた。

【1月20日追記】
 1月16日、18日、19日にココログに内緒コメントをされた方へ。

 18日のコメントを読んで、私は二晩考えた。そして、詐欺行為に加担したくないから、これだけは書いておくことにした。

 あのコメントの内容が本当なら、zih*s*uppan*氏は真正の詐欺師だ。700部の買い取りをすべきであることをここに指摘しておく。

【1月21日追記】
 本日、ふたたび同じ方から内緒コメントがあり、これまでの内緒コメントは事実であると伝えてきた。この方は名乗られており、告発と受け取れる内容だ。事実であればこのコメントはzih*s*uppan*氏が700部の買い取りをしなければならないことを証明する極めて重要な証拠になる。もっともこのことは19日に出版社の担当者に電話しているので出版社は知っているそうだ(松田注:もし電話していないなら、当該コメントは恐らくzih*s*uppan*氏が真正の詐欺師であることを証明する極めて重要な証拠になると思われる)。

 非公開を求められているのでこれ以上の具体的内容は明らかにできないが、刑事事件になれば捜査機関はプロバイダーに開示請求をすることができるだろう。

【1月22日追記】
 zih*s*uppan*さんへ

 明日は待ちに待った調停協議だ。結果報告を楽しみにしている。もちろん「覆すに足る根拠」が示されなかったら、裁判だよね。勝つことより出版社の悪質性を暴くために最後まで闘う信念のようだからお手並みを拝見したい。

 仮に和解が成立したとしても、ブログを書いている目的は「公共の福祉」であり、同じような被害者を出さないことだそうだから、ブログは永遠に残しておかないとね! 和解したから削除なんてことにしたら、嘘を言ってたことになる。

 でも、もしzih*s*uppan*さんが「猿芝居」を自覚しているなら、ブログを削除したほうがいいのかもしれない。どっちみち出版社はブログ記事を全部保存しているだろうから削除したところで証拠は手にしているはずだ。

 「毎日ハッピー」さんも、「心に生きる」さんもzih*s*uppan*さんの真の姿を見抜けずに未だに騙されているようだ。何も気づかずにブログランキングに協力している人たちもいる。あまりに気の毒だ。とは言え、今まで私のアドバイスを一切無視してきたzih*s*uppan*さんのことだから、私が何を言っても無駄なんだろうとも思うけど。

 それから著作権侵害やプライバシー侵害を指摘したけど、関東在住のzih*s*uppan*さんを民事で提訴なんてメンドクサイことはするつもりはない。たとえ勝っても交通費の方が高くつきそうだ。だから私の記事の無断転載や引用も大目に見る。でも不法行為はしない方がいいということだけは言っておく。

(独り言:内緒コメントさんの言っていることが本当なのかどうか、私には分からない。本当と思える部分とちょっと信じがたい部分があるからだ。でも、本当ならすでに出版社はことの真相を知っているはずだ。嘘だったら出版社は19日に電話を受けていないだろう。いずれにしても、あとは出版社の判断に任せるしかないだろうな・・・)

【1月23日追記】
 zih*s*uppan*さんにもう一度言っておきたい。支払うべきものは支払って決着させ、ブログを削除すべきだと。この件であなたは多くの人を巻き込んで迷惑をかけている。たぶん出版社はすべて知っているのだから。

(独り言:今日、内緒さんのコメントをもう一度読みかえした。私は正直いって、最初にそのコメントを読んだときにはzih*s*uppan*氏がなり済ましでコメントしてきたのだとばかり思った。なぜならzih*s*uppan*氏は過去にも嘘をついたり自作自演コメントをしていたから。でも、「やっぱり事実かもしれない」という思いも同時にあり、私はここ数日混乱しかなり悩んでしまった。そして、いま一度コメントを読み返し、やはり内緒さんの書いていることは本当のことだとかなり確信にちかい感触を持っている。事実は小説より奇なりという言葉を実感している。)

【1月24日追記】
 zih*s*uppan*氏は調停の結果をブログで報告すると明言していた。

決意表明(追記あり) 

 つまり最低限でも合意に至ったか否かを報告するとしていたのだ。ところが、その決意表明からたった二日で約束を反故にした。

 出版社はzih*s*uppan*氏が700部の支払い義務があることを自覚していながらゴネ続け、踏み倒しまで考えていたことを調停前に知っていた。結果として「覆すに足る根拠」など何の意味も持たなかったのではなかろうか。すなわち、zih*s*uppan*氏の非が調停で認められてしまったので、結果の公開を止めたのではないかと私は思っている。

 なお、内緒さんのコメントは事実であることが確認できたのでここに記しておく。

【1月27日追記】
 1月24日の追記で、「約束を反故にした」と書いたが、後に
結果を公表したので、これについては取り消しをする。

 調停協議でzih*s*uppan*氏は値下げ交渉を蹴り不成立となったそうだ。これを受けて今後の選択肢は、①出版社の請求通りに支払う、②裁判を起こす、③踏み倒す、のいずれかしかない。③の場合はもはや詐欺と言えるだろう。

 なお、たとえ出版社が倒産したとしても債務が消失することはないと思う。

【1月28日追記】
 zih*s*uppan*氏は、私の過去記事のコメントを持ち出して交渉をブログで公開することを自己正当化しているが、錯誤があるので説明をしておきたい。zih*s*uppan*氏が持ちだしたのは
「次のライバルは幻冬舎ルネッサンスか?」という記事のコメントでの私の以下の発言。

α様
確かに、悪質な出版社は批判者つぶしを行なっているように思いますし、今では批判している人は私ひとりくらいになってしまいました。でも、出版社側は私の批判に対し、きちんと言論で反論しようとしません。これこそおかしいですね。
言論だけでは何も変えられないでしょうか? 「おかしさ」に気づいて交渉し、被害を回復できる著者もいるでしょう。著者が自分の感じたおかしさや、出版社との交渉などを公にすれば、出版社にとっては大きなダメージになります。もっとも、著者に口止めしてしまう出版社もあるでしょうけれど、そういうことも公共の利益のために毅然と公にしていくべきでしょう。すべての著者が泣き寝入りするわけではありません。
そういう著者が増えていけば、悪質な出版社も軌道修正せざるをえないのではないでしょうか。
同様の出版形態を行なっていたものの、請負契約に変えてきている小出版社もあるようです。「公募ガイド」に広告を出している出版社の顔ぶれも変わってきているようです。批判を受けて変化がでてきていると感じています。
Posted by 松田まゆみ at 2009年01月15日 08:32

 ここでは交渉の最中にその内容を公にすべきと言っているわけではない。交渉後のことである。だから和解条件として「著者に口止めしてしまう出版社もあるでしょう」と書いている。私も文芸社との交渉経緯を公開したが、もちろんそれは問題が解決してからだ。その際も、担当者のメールなどは一部引用にとどめている。幻冬舎ルネッサンスとトラブルになった酒井日香さんもトラブルのことをブログに書いたが、最終的な交渉は非公開とし和解の結果だけを公表した。初版の売れ残りを無償で著者に渡すという結果は、幻冬舎ルネッサンスの著者に利益をもたらすことにつながった。

 私は基本的に交渉時にその内容をオープンにすることは愚であると思っている(裁判になった場合はその限りではないと思うが)。交渉中にその内容を公にしたなら出版社は柔軟な対応ができなくなる。

 zih*s*uppan*氏がブログでやっているのは、公開を利用した出版社への圧力である。

2015年1月14日 (水)

zih*s*uppanさんへの反論

 ある自費出版会社とトラブルになっていてそのことを「某自費地出版社との契約を巡るトラブル顛末記」というブログに書いているzih*s*uppanという方がいる。彼ははじめ私にメールでアドバイスを求めてきた。私は自費出版被害者の相談に乗っている立場ということもあり、基本的には相談者のブログにコメントをしないことにしていた。しかし、彼が私のメールを勝手にブログに掲載したり、私のメールの一部を利用してヤラセコメントをしたなどのことがあり、メールでの対応は断ってコメントをするようになった。

 しかし、彼の主張はあまりに矛盾だらけの上、全面的に譲歩している出版社にクレームを付け続けているので、私は彼のブログにコメントをするのを中止した。ところが、彼は最近になって私の過去のコメントを取り上げて、また理屈をこねている。しかも、その主張には肝心なことが書かれていない。

 私は彼のブログにコメントをして意見交換するつもりは毛頭ない。しかし、あのような一方的な発言を放置しておくのは間違いを拡散させることにつながりかねない。そこで、自分のブログで反論をしておきたい。

 反論をする記事は以下。

松田まゆみさんへのコメントへの返信 その3 
Itoshiki_Yanさんへのコメントの返信 その13 

 これらの記事でzih*s*uppan氏が取り上げている私のコメントは以下。

私のメールでの私信を許可なく公開するブログ主さんの非常識さに呆れかえりました。何が「公共の福祉」のためですか! 単に自説を開陳するためではないですか。そもそもメールで私に意見を求めてきたのはブログ主さんの方です。しかもブログ主さんは私のメールの一部を抜き出して自分のブログに匿名で「ヤラセ投稿」しました。増刷のリクエストというのは出版社に増刷させるための自作自演だったのではないのかと勘繰りたくなります。それから、ブログ主さんは私と手を切ったと「毎日ハッピー」さんと(彼女のブログのコメントで)会話していたのではありませんか? それにも関わらずまた私にメールで意見を求めてきました。ただし、コメントが消えるのでこの記事の削除は求めません。このコメントも削除しないようお願いします。「鬼蜘蛛おばさん」こと松田まゆみより。

 zih*s*uppan氏は、名前を公開していないのだからメールの一部を無断転載するのは問題ないと主張している。しかし、彼は「毎日ハッピー」さんのブログのコメントで、私のアドバイスメールの一部を転載して相談をした。zih*s*uppan氏と「毎日ハッピー」氏は私のことを「陰のアドバイザー」と称していた。そしてzih*s*uppan氏は「陰のアドバイザー」は詐欺で出版社を告発したとも書いていた。

 出版社は当然のことながらzih*s*uppan氏や「毎日ハッピー」氏のブログをチェックしていると推測できる。「詐欺で出版社を告発した」ということから、自費出版社は「陰のアドバイザー」が私のことであると容易に特定できてしまう。しかし、トラブルに関して誰と相談しているかなどというのは公にすべきではないというのが私の基本的姿勢だ。しかも「毎日ハッピー」氏は「告発」ときいて私が民事訴訟を起こし敗訴したと勘違いをした(事実は刑事告発をして不起訴になったである)。

 だから、私はzih*s*uppan氏にこれらのことを伝えてメールで抗議をした。それに対して、zih*s*uppan氏からはお詫びと言い訳のメールが送信されてきた。

 お詫びがあったので二度と私的メールを公開することはないと私は理解した。それにも関わらず、彼は再び私のメールを無断でブログに転載したのだ。このような事情があったからこそ、私は上記のコメントをした。しかし、彼の反論にはこの肝心な経緯が全く書かれておらず、自己正当化のみだ。

 それから、zih*s*uppan氏は「私と手を切った」という発言をしていないから、私の勘違いだと言っている。これについて検証する。zih*s*uppan氏は「毎日ハッピー」氏のゲストブックで以下の会話をしている。

【毎日ハッピー 2014年9月5日(金)午後6:22】
同じような被害者を作らないための公開質問でしたね。ことの成り行きをみんな心配して、あるいは、好奇心で、野次馬根性で、見ています。なので、アドバイスも公開する必要があります。同じようなことで、今後悩む読者がいないように。

それから、私は出版社も見ているという前提で、書いています。
出版社が、それを読んでくれれば、もっと早くスムーズに解決できます。
つまり、手の内を見せて。相手の降参を促しているのです。

その影のアドバイザーは了見の狭いひとのようです。
ちょうど手を切るのに、いいきっかけになりましたね。

失敗した人のアドバイスより、成功した人のアドバイスに耳を傾けたほうがいいと思います。

 これに対するzih*s*uppan氏の返信は以下。

【zih*s*uppan 2014年9月5日(金)午後11:46】
ありがとうございます。
毎日ハッピーさんのご指摘の通りです。
メールでのやり取りだけでは出版社のいい加減さは改まりません。
私が出版社とのメールのやり取りを公開したのは、出版社にそのいい加減さに気づいてもらう意味がありました。
出版社は、私のブログを見て、ある程度はその愚かな対応を反省しているはずです。
また、毎日ハッピーさんを筆頭とする強力な支援者がいることで迂闊なことはできないはずです。
ご支援ほんとうにありがとうございます。

 たしかにzih*s*uppan氏自身は「私と手を切った」という発言をしていない。しかし、「毎日ハッピーさんのご指摘の通りです」と全面的に肯定しているのだ。だから、私はコメントで、「ブログ主さんは私と手を切ったと『毎日ハッピー』さんと(彼女のブログのコメントで)会話していたのではありませんか?」と書いたのである。それを私の勘違いだけで済ませてしまうとは驚きだ。

 それにしても「毎日ハッピー」氏の「その影のアドバイザーは了見の狭いひとのようです」とか「ちょうど手を切るのに、いいきっかけになりましたね」、「失敗した人のアドバイスより、成功した人のアドバイスに耳を傾けたほうがいいと思います」と言いう発言を全面的に肯定しておきながら、また私に相談をするという態度は実に不快であることを付け加えておきたい。

 もう一つ、当該記事にコメントをしている「心に生きる」さんにも反論をする。

 「心に生きる」さんは「ボタ山」というブログのコメントで私とやりとりしたことをここで持ち出してきている。「ボタ山」でのやりとりに関し、「ボタ山」ブログで意見交換すべきではない内容なので長崎さんのブログにコメントをしようとしたが、長崎さんのブログはコメントが閉じられていた。そこで、私のブログに意見を書いてほしいとコメントで伝えた。

 ところが、「心に生きる」さんからコメントは来ていない。それにも関わらず、またzih*s*uppan氏のブログのコメントでその件を持ち出して私(松田)の勘違いだとか、反撃が凄かったなどと主張している。「勘違い」に関して意見交換しただけなのに・・・。

 「心に生きる」さんの反論(というか言い訳)もなかなかのものでしたが、私の意見だけが反撃ですか? しかも私のコメントはブログ主によって削除されているのに、まだ不満がおありでしょうか? ご自分の主張に自信があるのなら、こんなところで不平を言っていないで私のブログにコメントをしてください。

 それから「心に生きる」さんは木下黄太氏の発言を基に、私を批判している。私に敵対意識を燃やし、私のネガティブな情報を探すためにネット検索でもしたのではありませんか? 私と意見交換するのではなくネガキャンで対抗するのであれば、大変残念な姿勢だと思う。

 木下黄太氏に関して言うならば、私に限らず少しでも批判的なことを言った人に対して「名誉毀損」とか「告訴」などと言っている人だ。しかし、裁判を起こしたことは一度もない。私の木下氏批判と木下氏の反論の両方を読んで、木下氏の主張の方が正当だと理解してこのような批判をするなら分かるが、何の検証もせずにネット情報から木下氏の発言のみを持ち出して私のネガキャンをすることに驚きを禁じ得ない。

 なお、「ボタ山」ブログは(株)日向製錬所と(有)サンアが主婦の黒木睦子さんを提訴したことに関して、黒木さんの発言の揚げ足取りをしたり、不正確な情報を書いているブログだ。私はこの裁判は原告らが黒木さんの口を封じるために起こしたスラップ訴訟だと思っている。そして「ボタ山」ブログは原告らの関係者による情報操作ブログだと考えている。このようなブログに賛同的なコメントをすることは「心に生きる」さんの品性に関わるのではないかと懸念する。

2015年1月 8日 (木)

中国電力の裁判も高江ヘリパッド裁判も抗議行動を理由にしたスラップ訴訟

 (株)日向製錬所と(有)サンアイが黒木睦子さんを訴えた裁判で、「市民メディアみやざきCMM」の大谷憲史さんは、この裁判は産廃問題ではなく個人情報を公開したことによる名誉毀損であり、黒木さんの抗議行動による業務妨害だと主張している。

 この件について私はあくまでも名誉毀損と業務妨害を理由にしたスラップ訴訟だという見解だ。

 私は訴状を見ていないが、訴状を見た人の報告をもとにこの点について整理してみたいと思う。

 まず、業務妨害の件。以下の「木星通信」で黒木さんの抗議行動に関する原告の主張がある程度分かる(ただし、訴状に書かれていることが事実かどうかは分からない)。

合同調査・黒木睦子さんへの訴訟問題について。基本データベース。 

 ここに書かれている黒木さんの妨害行動とは、車の通行の妨害や無断での現場立ち入り(これに対しサンアイが警察を呼んだ)、日向製錬所やサンアイの事務所に立ち入って主張をしたり電話を掛けるなどしたということだ。暴力行為を行ったなどというようなことは書かれていないようだ。

 黒木さんはスラグを埋め立てた第一工区の沈殿池の水を採取して検査に出し、有害という結果を受け取った。黒木さんは第一工区のすぐ近くに将来住宅を建てる予定だとIWJの取材で答えている。

 居住予定地のすぐ近くに有害物質が埋められ、そこから流れ出る水に有害な重金属などが高い濃度で含まれているとしたなら、当然、造成地一帯の地下水や河川水の汚染が懸念される。地権者や利害関係者は、自分たちの健康や生活環境を守るために、業者や許認可に関わる行政に納得のいく説明を求める権利がある。私が黒木さんの立場だったら、やはり説明を求めたり抗議をすると思う。もちろん、事業者や行政は職務として市民の抗議に対し納得のいく説明をし、工事について合意を得る責任があるだろう。とりわけ事業者は地域住民への十分な説明を行い合意形成のために努力する責務があるし、合意が得られないのであれば断念するという選択肢もある。

 しかし、黒木さんのブログを読む限り、事業者も行政も誠実に対応しているとは言い難い。口では「無害で安全」と言いながら、黒木さんの一筆書いてほしいという求めにも応じていない。このような事業者の無責任は対応に対し、説明を求めたり抗議をするというのは利害関係がある住民の当然の権利であり行動だろう。ところが事業者は話し合いで解決できることでありながら誠実な対応をせず、権力の力を借りて抗議する住民を排除しようとしたのではないか。

 しかも不思議なのは、抗議をしているのは被告の黒木さんだけではない。彼女の夫やおばも抗議行動を行っていたと訴状に書かれているそうだが、業務妨害で訴えられているのはブログやツイッターで告発をしている彼女一人だ。

 ここで思い出されるのは、住民の抗議行動に対して起こされたスラップ訴訟だ。ひとつは上関原発に反対し抗議行動を行っていた住民を提訴した中国電力スラップ訴訟。中部電力が、地元住民の理解を得ないまま強引に工事に着工し、非暴力で抗議行動をしていた市民に損害賠償を求めて提訴したという事件だ。

4800万円損賠賠償裁判(祝島の暮らしと上関原発~止めようSLAPP裁判)

 以下はこの裁判で訴えられた4人の被告の裁判での意見陳述書。

 4人の意見陳述 

 もう一つのスラップ訴訟は高江ヘリパッド訴訟。この訴訟も、ヘリパッド建設予定地入口で事業者への説得と監視を目的とした座り込みを続けてきた住民に対し裁判を起こしたというもの。

 ヘリパッドいらない!高江座り込み弾圧訴訟、始まります(やんばる東村 高江の現状)

 以下は被告の意見陳述書。

本人意見陳述(1) 
本人意見陳述(2) 

 どちらも、住民が権利を行使して非暴力の抗議行動を行ったことに対して起こされた訴訟である。黒木さんの事例もこれとよく似ている。

 もうひとつの名誉毀損の方だが、木星通信によると、サンアイは社長の携帯電話番号と従業員の顔写真のブログへの掲載をあげている。これらはプライバシー侵害に関わるものであるから、掲載をされた本人個人がプライバシー侵害として提訴すべきであり、会社として提訴するというのはどうみても筋違いだ。それに提訴する前に該当部分の削除を求めればいいことではないか。

 日向製錬所は、「有害なゴミ」などという表現が虚偽だとし、また黒木さんの水質検査に疑義を呈し、これらが営業上の信用や名誉を棄損したとしている。これに関しては埋めたスラグが有害か否か、産廃か否かを争うことになるだろう。「有害」「産廃」という判断が下されれば、名誉毀損には該当しないと思う。

 大谷さんは「産廃問題でも何でもない」というが、日向製錬所は明らかに埋められたフェロニッケルスラグ(原告はグリーンサンドという製品だと主張)がゴミ(産廃)か否か、有害か否かを争点としている。

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埋められたフェロニッケルスラグは本当に商品だったのか? 

2015年1月 4日 (日)

埋められたフェロニッケルスラグは本当に商品だったのか?

 毎日新聞が、スラグ問題を考える上で非常に重要な記事を掲載した。記事は「八ッ場あしたの会」のサイトに転載されている。

 有害スラグに関する毎日新聞の解説記事

-クローズアップ2014:広がる有害スラグ 根深いリサイクル偽装-

 八ッ場(やんば)ダム(群馬県長野原町)の移転代替地の整備工事などで有害物質を含む建設資材「鉄鋼スラグ」が使われていた。

国土交通省が26日に公表した分析結果では、スラグ使用の疑いがある国発注の56工事のうち27工事で環境基準を超える六価クロムなどが検出された。

スラグを巡っては過去にもトラブルが繰り返されており、その背景に本来は産業廃棄物であるスラグの再利用を巡る「リサイクル偽装」とも言える構造的な問題が浮かぶ。【杉本修作】

 ◇「手数料」付け販売

 問題となったスラグは、大手鉄鋼メーカー・大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)から排出され、その大半を渋川市の建設会社が販売または自社の工事に利用したとみられる。スラグは本来、環境基準を下回っていることを前提に道路の路盤材などに許可を得て使用できる。

だが今回は、群馬県内の公園や駐車場で使われたスラグから基準を超える有害物質が次々と検出され、本来使用が認められていない宅地にも使われていた。

 スラグは鉄精製時に出る副産物で、石や砂利の形状をしている。さまざまな化学物質が残存することがあり、そのままでは廃棄物処理法上の産業廃棄物となる。一方で、建設資材などとして以前から再利用され、1991年施行の「再生資源の利用の促進に関する法律」(リサイクル法)でも指定対象となった。

 大同の渋川工場も90年代半ばからスラグの製品化を始め、最盛期で年間2万トンを建設資材として出荷した。だが、毎日新聞が入手した2009年の売買契約書によると、大同側は渋川市の建設会社に1トン当たり100円で販売しながら「販売管理費」として1トン当たり250円以上(出荷量に応じて変動)を支払っていた。製品を売る側が販売額以上の費用を別の名目で支払うこうした取引は「逆有償取引」と呼ばれる。

 スラグを廃棄物として処分するには遮水などの管理が必要で、1トン当たり2万〜3万円の費用がかかるとされるが、逆有償取引なら輸送費などを負担しても同数千円程度とみられ、格段に安価だ。一方、買い取る側は購入した分だけ逆に収入が増えるため、適正な使途のあてがないのに取引を続けることになりかねない。渋川市の建設会社OBは「大同から『スラグを取りに来い』と言われれば全て引き受けた。使い道がないから許可されていない工事にも使わざるを得なかった」と証言する。

 逆有償取引は07年、山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)でも発覚し、リサイクル販売とされた約10万トンのスラグが淡路島で野積みのまま放置されていた。山陽は買い取り業者に運搬費など1億数千万円を支払ったとみられるが、仮に全量を廃棄物として処分していれば20億〜30億円の費用がかかった計算だ。

 スラグは原材料の3〜4割、年間約4000万トン生成されているが、鉄鋼スラグ協会(東京都中央区)のまとめによると、99%が再利用され、廃棄物などの埋め立て処分はほとんどないとしている。再利用の約半分を占めるセメント製造は100年以上の実績がある一方、近年は路盤材などの「逆有償取引」が繰り返されている。ある製鉄関係者は「スラグを廃棄物処分すれば鉄鋼価格に反映され国際競争力は保てない」と打ち明け、「リサイクル偽装」の根深さを示唆した。

 ◇格安、行政にもメリット

 有害スラグの拡散を生んだ別の理由として、建設業界からは行政の不作為を指摘する声も少なくない。

 スラグを使った建設資材は元手があまりかからず、競合する別の資材と比べて価格が3〜4割ほど安いとされ、費用を抑えたい自治体にとっては「渡りに船」という。群馬県では10年6月に県内工事での使用が認められたのを機に、市町村や国の出先機関で利用が広まった。だが、行政による資材の検査は行われず、安全管理は業者任せだった。

 スラグ以外の資材を扱う業者は「あれだけ安く売られたら勝負にならない。行政もそのことを知りながら(有害物質拡散の懸念を)放置していた」と憤る。

 26日に国交省が公表した調査結果に対しては、八ッ場ダム移転代替地の住民に国への不信感ものぞく。今回調査された無許可の56工事の大半は国の管理地で、住民に分譲された土地については「調査に地権者の同意が必要」だとして、一部しか行われなかった。

 ある住民は毎日新聞が八ッ場ダムの問題を報じた8月以降、国交省八ッ場ダム工事事務所の担当者が住民説明会で「住宅地にスラグは使われていない」と強調していたと証言。宅地の下にスラグが使用されていれば土壌や住民の健康に影響を及ぼす可能性もある上、撤去も困難だ。26日の国交省関東地方整備局による記者会見でも担当者は「使われたのは家の下ではなく敷地内。庭の一部」と強調し、影響を最小限に抑えたいとの思惑が垣間見える。長野原町の70代男性は「国が調査結果を公表しても、それだけでスラグの使用がとどまるとは思えない。調査で幕引きしようとしている」と危機感を募らせる。

 一方、スラグを取り扱った渋川市の建設会社は、群馬県以外に長野県などで工事を受注しており、そうした工事に有害スラグが利用された可能性も否定できない。環境問題に詳しい粕谷志郎・岐阜大名誉教授(環境生態学)は「行政は安全管理を業者任せにせず、汚染防止に主体的に取り組むべきで、スラグについても問題がある以上、使用されている資材を徹底して調査すべきだ」と話している。

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 ◇鉄鋼スラグを巡る主な事件やトラブル

2005年
 7月 「神鋼スラグ製品」(神戸市)が親会社の神戸製鋼からスラグを買い取った価格が通常より高く、親会社に所得を移転したとして大阪国税局が所得隠しと認定していたことが発覚

10月 JFEスチール東日本製鉄所千葉地区(千葉市)で、スラグの堆積(たいせき)場から汚染水が海に流出しながら水質測定データを改ざんしたとして社員3人を水質汚濁防止法違反で略式起訴

2007年
 8月 山陽特殊製鋼(兵庫県姫路市)がスラグをリサイクル販売した形を取りながら引き取った業者に販売額以上の運搬費などを支払う「逆有償取引」を行っていたことが判明。スラグは野積みされ健康被害を訴える苦情が相次ぎ、山陽が自社で撤去

2010年
 2月 新日鉄名古屋製鉄所(愛知県東海市)でスラグを積んだ敷地内から高アルカリ水が名古屋港に流出していたことが発覚

2014年
 1月 大同特殊鋼(名古屋市)の渋川工場(群馬県渋川市)でスラグの逆有償取引が判明。群馬県が同社を立ち入り検査  

8月 八ッ場ダム(同県長野原町)の移転代替地でも大同渋川工場から出たとみられる有害スラグが使用されたことを毎日新聞が報じる

10月 名古屋市上下水道局が発注した水道管の取り換え工事で特定の数社が請け負った約220カ所で道路が盛り上がるなどのトラブルが生じていたことが判明。埋め戻し材にスラグが使われ、水を吸って膨らんだためとみられる

 これは八ッ場ダムの工事に関わる整備事業で有害物質を含む鉄鋼スラグが使われていたという問題だ。本来は産廃である有害なスラグを、リサイクルの名の下に建設資材として工事に使っているという実態がある。スラグが商品であるなら、鉄鋼メーカーはスラグを販売して収益を得ていなければならない。しかしメーカーが別の名目で販売額以上の費用を支払う「逆有償取引」を行えば、販売に見せかけて安い費用で処分することができる。

 逆有償取引であることが立証できれば、製品(商品)ではなく産廃と言えるだろう。また、スラグを道路の基盤材などに使用するためには、環境基準を下回っていなければならない。リサイクル偽装によって有害な産廃を工事に使用しているなら、違法行為としか思えない。刑事事件として実態を解明すべきことではなかろうか。

 黒木睦子さんが訴えられた日向製錬所の事例は鉄鋼スラグではなく非鉄金属のフェロニッケルスラグであるが、このスラグの取引でも同様の疑惑が浮かび上がってくる。つまり、逆有償取引をして有害なスラグを埋めたという疑惑だ。

 黒木さんのこちらこちらの記事によると、日向製錬所は運搬会社サンアイにスラグを売ったと説明したそうだ。また、サンアイは日向製錬所から運搬費をもらっていると言ったそうだ。サンアイの社長は地権者がスラグを買っていると言っているが、それでは地権者はどう言っているのだろう?

 地権者の言い分は黒木さんが「それぞれの地権者の言い分」で書いている。それによると三人の地権者うち二人は買っていないと言っている。もう一人はグリーンサンドを買って、サンアイに施工を頼んだと言っているようだ。しかし施工費用について尋ねると二転三転しているようで信ぴょう性に疑問が残る。砂による造成は地震や土砂災害に対して弱いとしか思えない。それにも関わらず地権者が人工砂をわざわざ購入して山林を造成するのはとても不可解だ。

 これらのことから、日向製錬所はサンアイにスラグ代金以上の運搬費を支払い、地権者はタダで自分の土地に埋めさせたという疑惑が浮上してくる。これが事実であるなら逆有償取引になるし、明らかに商品ではなく産廃だ。黒木さんはゴミだと言っているが、その主張は正しいということになる。

 有害性に関しても黒木さんが沈殿池の水を採取して検査した結果から、有害なスラグを埋めた可能性が高い。黒木さんの検査が信頼できないなどと言っている人もいるようだが、私には黒木さんの検査を否定する根拠は何もない。

 スラグを使った工事の許認可を出す行政は、本来なら造成に使ったスラグの検査をして有害物質が含まれていないかどうか確認する責任がある。しかし、宮崎県は検査をしていないという。つまり製錬所のグリーンサンドの検査結果をそのまま認め、有価物だから検査しないと言っているのだ。しかし、上記の毎日新聞の記事にもあるように、許認可に関わっている行政の責任はきわめて大きい。黒木さんが知事に説明を求めるのも当然の行為だ。

 日向製錬所はグリーンサンドが無害であり製品だとしている。しかし、「無害な製品」が本当に埋め立てに使われたのだろうか? 製品とするには粒径などが規格に適合していなければならない。さらに、有害物質を除去しなければならない。そのためにはかなりの経費がかかるだろう。だとしたら、安価で売ることはできないだろう。しかも、粒径などで規格に合わないものが必ず出るが、それらの処分はどうしているのだろう? こういうことを考えるなら、製品として規格に適合したグリーンサンドだけを資材として出荷しているとは考えにくく、実際に工事に使っているのは有害なスラグである可能性が高いのではなかろうか。

 以前の記事で、これは公害問題であり公共性、公益性があるので黒木さんのブログが名誉毀損には当たらないと私は書いた。この意見は今も変わらないが、名誉毀損における「真実性・真実相当性」を主張するに当たり、逆有償取引の有無や、埋め立てに使われたスラグが有害性も含め規格に適合した製品であるか否かといった点は重要なポイントになると思う。

 これを証明するには、被告が裁判長に求釈明を行い、原告らの取引関係の書類を提出させる必要がありそうだ。地権者の証言も有効だろう。しかし原告側が取引書類の捏造をしたり、製錬所とサンアイ、地権者が口裏合わせをする可能性も否定できない。となると、当事者と裁判所の立ち合いのもとで現場に埋められたスラグを掘りだし、規格に適合した製品であるかどうか検査するという方法が確実だ。裁判所が原告に対してこうした指示をすることができるのかどうか私には分からないが、埋められた現物こそもっとも確実な証拠である。

 ところで、黒木さんの裁判は、黒木さんがブログに関係者の名刺や顔写真を掲載したことによる名誉毀損であり、また抗議行動での業務妨害だと主張している人がいる。しかし、名刺や顔写真の掲載なら名誉毀損ではなくプライバシーの侵害になるのではなかろうか(ただし責任者の職場の名刺がプライバシー侵害になるとは思えないが)。また、それらは会社が訴えることではなく当事者個人が訴えるべきことだ。

 妨害行動については訴状の内容や黒木さんの主張が分からないので何とも言えない。しかし、グリーンサンドを販売したり運搬している会社は、工事について地域住民に十分な説明をして同意を得るべきだ。仮に黒木さんの行為に行き過ぎがあったとしても、刑事事件になっているわけではない。業務妨害と言えるかどうかは、産廃の不法投棄疑惑のことも含め全体の流れの中で判断することではないかと思う。全体的な流れを見たなら、この裁判は名誉毀損と業務妨害を名目にしたスラップではないかというのが私の理解だ。

 有害スラグの埋め立て工事は、全国で行われているようだ。これをそのまま放置していたら河川や地下水などの環境汚染につながる。地域住民が行動を起こしていかないと、取り返しのつかないことになるだろう。

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