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2014年11月 7日 (金)

北電値上げの暴挙 その2

 先日、「北電再値上げの暴挙」という記事を書いた。この記事で、私は「原発という不良債権は、安全性をないがしろにして原発建設をごり押しし、さらに原発依存を高めるという北電の経営方針から生じた」と書いた。

 今日の北海道新聞の「地域の電力を考える」という連載記事で、元公認会計士の細野祐二さんが、会計士としての視点から北電の電気料金は値上げしなくても解消できると書いていた。以下がその要旨。

・北電の有価証券報告書によると金融機関などに払う「支払利息」が163億円もあるが、財務状況から考えれば債権放棄や債券カットを申し出て当然。
・現在は原油価格の下落で、円安を考慮しても燃料費は下がっている。
・高い給与、退職金を含む福利厚生費を下げ、他の経費も17%ほど削れば赤字は十分解消できる。

 そして、金融のプロであれば電力会社の財務諸表を見て原発のコストが高いことを見抜けるはずだと指摘している。細野氏は以下のようにも言っている。

 「もともと原発の会計はおかしな点だらけだったが、さらに国は昨年、廃炉会計基準を変更し、何でもかんでも原価に算入し、原発で事故が起きても電気料金で回収できるよう道筋をつけた。会計上、こういう手口を粉飾と呼ぶ。原発については国と電力会社ぐるみの粉飾決算がまかり通っているのだ」

 言われてみればその通りだ。国も粉飾決算に関与しているからこそ、電力会社の値上げ申請を許可せざるを得ないということだ。

 北電は泊原発を再稼働すれば電気料金の値下げをすると言っているが、原発はちっとも安くない。大島堅一氏の試算によれば1キロワット/時あたり9.4~11.6円と試算しているが、大事故がおきたらさらに高くなるだろう。つまり他のエネルギーに比べても最も高い。だから北電のこの主張はとてもおかしな話だ。

 なお、河野太郎氏は原発が発電をしていなくても日本原燃に多額の再処理費用を支払っていることを指摘し、日本原燃への基本料金の支払いをやめるべきだと提唱している。

 やっぱりあなたの電気代は流用されている。パート2 

 細野氏と河野氏の指摘を実行すれば、値上げなどしなくても済む。

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