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2013年10月18日 (金)

サホロスキー場造成工事で自然保護団体などが提訴

 17日に、十勝自然保護協会とナキウサギの専門家2人が、加森観光がサホロ岳の北斜面で進めているスキー場の新コースの造成に対し、開発許可の無効と工事の中止を求める裁判を札幌地裁に起こした。以下が関連新聞記事。

エゾナキウサギ守れと提訴 新得のスキー場工事中止求め保護団体(北海道新聞)
エゾナキウサギ:「スキー場造成で生息地ピンチ」近く提訴(毎日新聞)
ナキウサギ生息 スキー場造成中止求め提訴(朝日新聞)

 加森観光は昨年から新スキーコース造成のために山麓部分の伐採を行っていたのだが、今年の秋になって本格的に造成工事にとりかかっているとの情報が寄せられた。工事を行っている斜面の上部にはナキウサギの生息地があり、このまま工事をつづけると生息地が破壊される。ナキウサギは環境省のレッドリストで純絶滅危惧種に指定されている。また、ここのナキウサギ生息地は大雪山と日高山系を結ぶ重要な位置にある。

 サホロ岳のナキウサギ生息地に関しては、かつて知事が生息地を保全するように付帯意見を出していた。ところが加森観光はこの生息地の調査を森林環境リアライズというコンサルタント会社に委託して209年11月5、6日に行い、生息の痕跡がなかったと結論づけた。以下参照。

加森観光のサホロ岳北斜面スキー場予定地にはナキウサギが生息! 

 調査を行った森林環境リアライズはサホロ岳のナキウサギ生息地を隠蔽していた事実がある。

呆れた森林環境リアライズというコンサルタント会社 

 裁判では加森観光に工事の中止を求めているほか、開発許可を出した林野庁と北海道に対しても許可の取り消しを求めている。自然保護団体は北海道に対しても何度もナキウサギの保護を求めて話し合いを行い、要望書を提出してきたのだが、北海道の許可には以下の記事で指摘したような重大な瑕疵がある。

サホロスキー場開発問題で言い訳に終始した北海道環境推進課 

 自然保護団体は林野庁に対しても自然保護の立場から何度も説明を求め要請をしてきた。

サホロスキー場北斜面開発で再調査を申入れ(十勝自然保護協会活動速報)
北海道森林管理局にサホロスキー場造成で再要望(十勝自然保護協会活動速報)
サホロスキー場造成で森林管理局に質問書(十勝自然保護協会活動速報)

 しかし、これらの指摘や要望に応えることなく林野庁も北海道も許可を出してしまったのである。また、加森観光は自然保護団体が説明を求めても徹底的に無視してきた。

サホロ岳北斜面スキー場造成でダンマリを決め込む加森観光(十勝自然保護協会活動速報)

 北海道も加森観光に対して自然保護団体に説明するように求めていたのだが、それも無視して工事を強行したのだ。

北海道の要請も無視して加森観光がスキーコース造成を強行(十勝自然保護協会活動速報)

 加森観光は2002年度から2011年度までの10年間で5億円もの補助金を地元の新得町からもらっている。しかし経営難で、今後のスキー場経営も危ぶまれるのが実態だ。そんな企業がさらに10億円も投入してコースを増設したところで、資金回収ができるとは到底思えない。貴重な自然を破壊したうえ、今後スキー場経営自体がどうなるのかまったく分からない不可解な工事なのである。

経営難で補助金頼みの加森観光がスキー場を拡張する不思議

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