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2013年8月12日 (月)

東電は福一が地震で壊れていたことを認めるべき

 以下の動画は元東電技術者で福島第一原発について詳しく知っている木村俊雄さんが、東京電力の福島原子力事故調査報告書におけるプラント状況の評価手法の問題点について語った記者会見である。

 いろいろ専門的な説明が出てくるが、この動画につけられたコメントが木村さんの主張を簡潔に解説しているので、以下に紹介しておきたい。

一見、むずかしい話みたいだけど、いってることはかんたん。
今の原子炉には、なにがおきているかを100分の一秒単位で記録する装置がちゃんつっている。それは航空機のボイスレコーダーみたいなもので、解析すればたいがいのことはわかるし、311以前は保安院の検査でそれをちゃんとやっていたし、木村さんはそれに関わっていた、と。
もちろん、津波による全電源喪失となってからはデータがないかもれないけど、少なくとも地震発生から津波来襲までのデータは、必ず詳細に残っているはずだし、そこを調べれば、地震による破損がどういうものだったのかについてはきちんとわかる。
それを、やらない。 なんにもやってない。
てか「過渡現象記録装置」というりっばな原子炉モニタリングシステムがあることすら普通は知る機会がない。

 木村さんは、東電の平成24年6月20日の報告書が、原発は地震では壊れておらず、津波で電源を喪失したことで事故に至った、だから津波対策をすれば再稼働できる、としていることに大きな疑問を抱いたという。

 航空機の事故では、原因究明と対策が終わるまでは当該航空機を使用することはない。ところが原発に関してはこのようなことは適用されない。こうしたことに危機感を持った木村さんは、東電の報告書の問題点について具体的に分析し、東電の開示データが少なく、説得力がないと主張する。つまり、津波がくる前に地震による破損があった可能性を指摘している。

 特に重要なのは、原子炉で何が起きているかを記録する「過渡現象記録装置」があるのだが、そのデータの開示が不十分であるということだ。東電は極めて重要なことを隠しているのである。

 しかも、木村さんは原子力規制委員会に事故の原因究明について手伝うとメールをしたが、返事はないそうだ。結局、原理食規制委員会も相変わらずの推進寄りの組織ということなのだろうか。

 ところで、木村さんの指摘を裏付けるのが以下の秋場龍一氏のブログ記事。

決定的証言「地震で配管がムチャクチャ、津波が来る前に作業員は逃げはじめていた!」 

 また田中三彦さんは配管破断の可能性について早くから指摘していた。

 これらのことを考え合わせるなら、地震で原子炉が壊れていたのはほぼ間違いないと考えられる。としたなら、いつ大きな地震に襲われるのか分からない日本で原発の再稼働などあってはならないことだ。

 なぜ、これほど重要なことが置き去りにされたまま、原発再稼働へとつき進めるのか?

 木村さんの言うとおり、航空機事故ですら原因の究明と対策が終わらない限り、当該航空機を使用することはできない。ひとたび原発の過酷事故が起きれば、多くの人の生死や健康に係るし、経済損失も計り知れない。何世代にわたって健康への影響があると考えられるし、海の汚染も極めて深刻だ。原発事故でも当然、航空機事故と同じように対応しなければならないだろう。

 不都合なことを隠蔽すれば信頼を失うばかりであり、良いことなど一つもない。東電はデータをすべて公開し、事故原因を明らかにすべきだ。というか、地震で壊れたことを認めるべきだろう。

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