« 死票にこだわるべきか? | トップページ | 木下黄太氏の見識を問う(追記あり) »

2013年7月14日 (日)

マスコミが伝えない奇形の事実(追記あり)

 以下の緑の党から参院選に立候補した木村ゆういち氏の街頭演説はツイッターなどでは拡散されているようだが、動画自体はまだそれほど閲覧者が多くないようだ。動画を見るのは時間がかかるので億劫と言う方は、8:40あたりからだけでもいいので是非見ていただきたい。

 ポイントだけ書くと、南相馬の人からの情報として、「頭が二つある子が生まれている」「無脳症の子どもが生まれている」「奇形の子が生まれている」と語っている。

 南相馬の方から言ってもいいと言われ、これを言うために立候補したそうだ。証拠はないが嘘ではないだろう。つまり、チェルノブイリと同じことが日本でも進行しているということだ。

 今の日本では妊婦検診で奇形は出産前に発見できるため、人工妊娠中絶によってチェルノブイリほど多くの奇形児は生まれない可能性が高いが、やはり福島では被ばくの影響が確実に出ていると言えそうだ。

 原発事故の被ばくによる健康被害に関し、マスコミは福島の子どもたちの甲状腺検査くらいしか伝えない。その甲状腺がんですら疑いも含めると27人も確認されている。しかも報道されるのは検査結果が公表されたときだけだ。ネット情報では心筋梗塞などの心臓病も増えているようだし、健康被害は隠しようがない状態になってきている。被ばくによる健康被害は決して甲状腺がんだけではない。

 ところが、マスコミは被ばくによる健康被害についてほどんど触れようとしない。大手マスコミだけではない。たとえば日本共産党のサイトで「甲状腺がん」と検索しても、深刻な状況を伝えるような記事は出てこない。それどころか、「赤旗」の2013年3月17日のシンポジウムの報告記事では「福島県民の甲状腺エコー検査の結果からは甲状腺がんのリスクは高くないと考えている」などという福島市の齊藤紀医師の話しを紹介していてびっくりだ。

原発の新「安全神話」ただす(しんぶん赤旗)

 原発に反対している政党でも、被ばくによる健康被害に関することをほとんど報道していないのではなかろうか。これは週刊金曜日なども似たようなもので、関連記事がまったくないわけではないが、避けているとしか思えない印象がある。たとえば甲状腺がんの検査結果が6月上旬に発表されたが、それに関する検証記事などが載らないのだ。早野龍五氏の論文に関する問題提起も載らない。被ばくの健康被害の実態に関しては不気味なくらい沈黙している。

 もちろん健康被害に関しては大半が被ばくとの因果関係を証明できないが、福島で奇形や無脳症の子どもが生まれているという事実を報じること自体はなんら問題ないように思える。ところが、日本のマスコミがこぞって被ばくによる健康被害をタブーのように扱っているのはなぜなのだろう?

 不安を煽るから? 対処法がないから? 被ばくとの因果関係が証明できないから? 福島の住民から抗議されるから? 推進派から圧力がかかるから? しかし事実は事実として伝えるのがマスコミの役割ではないのか? せめて脱原発を主張しているメディアや政党は、健康被害について事実を伝える努力をすべきなのに、不可解としかいいようがない。

 日本ではチェルノブイリと同じことが進行している。そうとしか思えない。しかし、それを伝えているのは反原発の市民団体や個人ばかりだ。

 それにしても健康被害と首都圏からの避難しか主張しない木下黄太氏も不可解だ。木下氏のブログは以前から見ているが、私は彼の偏った言動に次第に疑問を感じるようになってきている。ほんとうに被ばくによる健康被害を避けるよう呼びかけるならば、まずは汚染の深刻な福島の人たちにこそ避難を呼びかけるべきだし、政府に対して子どもたちの避難を訴える行動を起こしたり、そのような行動を起こしている人たちと共闘すべきではないのか? ところが、彼は首都圏の汚染と避難ばかりにこだわる。

 木下氏は「放射能防御」を掲げていながら、チェルノブイリで開発されたリンゴペクチンによる放射能吸着剤なども否定する。ブログでの発言を読めば、バンダジェフスキー氏の主張を、ご自身の避難の主張に利用しているとしか感じられない。木下氏はバンダジェフスキー氏を呼ぶことはあっても、ネステレンコ氏やヤブロコフ氏(チェルノブイリの被害についてまとめた方)を呼ぶことはないだろう。これに関しては以下参照。

ペクチンやサプリメントが放射能対策にならないというのは本当か 

 たしかに汚染地から避難できれば最善だが、誰もが簡単に避難できるわけではないし、首都圏の人がみな避難するのは物理的にも経済的にも不可能だ。避難によるリスクだってあるし、爆発時に受けた初期被ばくは避難したところでどうにもならない。健康被害を報告したり被ばくの危険を指摘するのは分かるが、避難の判断はあくまで本人の意思に任せるべきだろう。それにも関わらず首都圏からの避難に固執して母親や若い女性を説得しようとする彼には違和感を覚える。

 あれだけ健康被害を懸念しながら、大沼安史さんご夫妻の電磁波攻撃疑惑や健康被害に関しては妄想だと言って切り捨てる。脱原発の市民団体と共闘することもなく、ツイッターなどで批判されると相手を罵倒したり差別用語も平気で使う。意見が合わない相手は「頭がおかしい」で済ませる。本来のテレビの仕事をほっぽり出して全国で講演会を開き避難の呼び掛けに専念するが、日本テレビとの関係はどうなっているのだろう? 少なくとも辞めたという話しは聞かない。日テレの初代社長は、原発を推進してきた正力松太郎氏である。木下氏の言動はほんとうに善意や正義感からなのか、私は疑問を持つようになってきている。


【7月16日追記】

 本日、木下黄太に関して書かれている以下のサイトを知った。

 「木下黄太のネットカルト」を考えます 

 このサイトの管理人は、かつて木下氏と共に放射能防御プロジェクトで活動されていた方なので、いわゆる安全厨の立場から木下氏を批判しているわけではない。木下氏の批判をするようになった経緯については以下のページに書かれているが、木下氏は生活費を稼ぐために講演会ビジネスモデルを作り上げたと指摘している。

木下黄太との関係の経緯 

 私が驚いたのは、バンダジェフスキー氏やヘレン・カルディコット氏の医師&専門家向けセミナーの会費の高さだ。2012年のバンダジェフスキー氏のときは2万円、カルディコット氏のときは1万5千円。しかも、会計は「放射能防御プロジェクト」の仲間にも開示されず不透明であるという。このサイトの管理人は、大物を呼んでの講演会は木下氏の生活を成り立たせるためのビジネスモデルであると指摘している。

大物講演会のビジネスモデル 

 木下氏は今年もバンダジェフスキー氏を呼んで講演会を開いているが、なるほど京都と東京で開催される医師、専門家向けセミナーの会費は2万円である。一般の方の参加も可としているが、これは定員確保のためだろう。

バンダジェフスキー博士セミナー情報 (バンダジェフスキー博士2013日本講演会公式HP)

 私も木下氏の一度だけ電話で話しをし、自分と異なる意見は決して認めないという傲慢な態度に辟易としたが、以下のページを見て納得した。少なくとも私にとって信頼に足る人物ではない。また、私はマインドコントロールを行う人物を何人か知っているが、たしかに木下氏はそのような人物によく似ていると思う。

 「木下黄太」の怒り、恫喝、攻撃はDVに似ている 

 このような態度をとり続ける人物の周りには、最終的にイエスマンしか残らないだろう。以下の意見もおおむね同意できる。被ばくによる健康被害を感じている方は、木下氏に相談するというより「ぬまゆ」さんのように自分自身でブログなどを利用して発信したほうがよいのではなかろうか。

「福島第一原発を考える」木下黄太を考える 

 木下氏がいつまで「首都圏からの避難勧告」活動を続けるのか分からないが、彼自身にとって必要性がなくなれば、さっさとやめるのではないかと思えてならない。

« 死票にこだわるべきか? | トップページ | 木下黄太氏の見識を問う(追記あり) »

原子力発電」カテゴリの記事

コメント

謹啓、放射能同様にベトナム戦争の枯葉剤ダイオキシンを絨毯散布した影響で奇形児、癌が多発し「悪魔の作戦」と称されました。ダイオキシンも放射性同位元素も取り扱いが極めて困難な物質です。幾ら除染しても大元の蛇口が開いたままなのでオリンピックよりリニア新幹線より使用済み核燃料、融解した核燃料を取り出し一刻も早く石棺にして戴きたいです。敬具

関さん、「溶融した核燃料を取り出し」はほとんど絶望的ではないでしょうか。事故から3年目だというのに、1~3号機は線量が高くて作業も思うようにできないという状態だと思います。「一刻も早く石棺にして戴きたい」はまったく同感ですが、燃料プールに燃料が入ったままではそれもできないのではないかと思います。

福島の場合、チェルノブイリと異なって事故を収束させることすら目途が立たない状況であり、きわめて事態は深刻だということです。これでまた大地震や大津波が起きたならこの国はどうなるのでしょう。こんな状態なのに原発再稼働などといっている電力会社は、事故から何も学んでいません。結局、会社の存続しか考えていないのでしょう。

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1185959/52447195

この記事へのトラックバック一覧です: マスコミが伝えない奇形の事実(追記あり):

« 死票にこだわるべきか? | トップページ | 木下黄太氏の見識を問う(追記あり) »

フォト

twitter

2017年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック

無料ブログはココログ