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2013年4月 5日 (金)

松崎道幸医師による甲状腺結節のがん化に関する見解

 以下のサイトに甲状腺結節とがんの発症に関する興味深いデータと見解が紹介されていた。

山下俊一氏らによる原発事故後の子どもの甲状腺結節のがん化についての追跡調査に対する見解:松崎道幸(Peace Philosophy Centre)

 甲状腺の異常としてはのう胞と結節(良性あるいは悪性)があり、福島の子どもたちの甲状腺検査でも、環境省による検査でものう胞と結節の有無を調べている。ただし、のう胞よりも結節の方ががん化と関係が強いようだ。

 上記のサイトで説明されているが、山下俊一らは、チェルノブイリの原発事故で汚染されたジミトル地区(福中通りより汚染が少ない)で、事故の4~14年後に、甲状腺結節を持っていた子どもと持っていなかった子供がそれぞれどうなっているかを調べた。

 その結果は ・被ばくの4~14年後の時点で結節がなかった子どもは10年後も結節なしのままだった。
・被ばくの4~14年後の時点で結節があった子どもは、10年後に結節は大きくなり数が増えた。
・結節があった子どもの2.5%が甲状腺がんを発症。疑い事例を合わせると5.6%。

 福島でこれまでに行われた子どもの甲状腺検査の結果から、松崎氏は、原発事故から10年の時点で甲状腺に結節があると、10~15年後に20人から40人に1人が甲状腺がんとなる可能性があるかもしれないとしている。

 これはかなり多いといえるのではなかろうか。

 また、結節がある子どもは福島だけではない。以下をお読みいただきたい。

5.1mm以上の結節の率、弘前は福島の3倍弱、検討課題だ(エビデンスに基づく考察)

 先月結果が公表された環境省の調査では、B判定(5.1mm以上の結節や20.1mm以上ののう胞を認めたもの)の割合をみると、弘前市や甲府市は福島以上になっており、長崎市で福島と同程度。B判定のすべてが結節をもっているということではないと思うが、福島以外の地域でも結節のある子どもはある程度いるのではなかろうか。

 もし、松崎氏の推測が正しければ、日本の子供の甲状腺がんはとんでもない数になる可能性がある。この予測が外れるよう願いたい。

 甲状腺に蓄積して甲状腺がんの発症に関係すると言われるヨウ素131は半減期が8日なので今はないだろうが、甲状腺にはセシウムも蓄積される。ヨウ素131だけに気をつければいいということではない。被ばくによる健康被害の影響が顕著になるのは数年後からであり、10~15年もたってからがんになる場合もある。子どもたちは(大人もそうだが)食物や呼吸からの内部被ばくを避けるように十分注意していく必要があるだろう。

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