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2012年6月22日 (金)

逞しく生きるイソコモリグモ

 17日から19日にかけて、道北にイソコモリグモの調査に出かけた。道北は一通り見ているのだが、気にかかっていた場所があり補足調査をしたのだ。

 その結果、前回は見つけられなかった場所で確認できたところが何カ所かあった。その中のひとつは稚内市の「こうほね沼」。

 「こうほね沼」のあるあたりは浸食によって海岸線が後退して沼に迫ってきており、沼への海水流入が懸念されている。このために沼の周辺は護岸されており、前回ここに来たときには一目見て生息不可と判断した。ところが、今回また護岸部分を歩いてみると、何とこの護岸の脇のわずかな砂地にイソコモリグモの巣穴があったのだ。これには驚いた。

 下の写真の中央の棒を立てたところに巣穴がある。右側が護岸で、沼は左側。

P10307821


 穴からはイソちゃんの顔が見えた。

P10307812


 上の写真からも分かるように、護岸を超えて流木が流れついている。波の高いときはここまで海水がくるのだ。

 下の写真も護岸の脇だ。中央に横たわる物体は遠くから見ると流木のようにしか見えないのだが、実は流木ではない。

P10307783


 実は、これはクジラの骨なのである。沼の南の砂浜でも、同じ個体と思われるクジラの骨があった。でも、多くの人はこれが何なのか気づかないのかもしれない。

P10307844


P10307865


 もう一カ所、驚くべきところに巣穴を見つけたのが、遠別川河口の「みなくるビーチ」という海水浴場だ。

 このあたりは海流の関係なのか、海岸にものすごい量の流木とゴミが流れ着くらしい。流木とゴミの山ではとても海水浴場にならない。このために重機でゴミ処理をし、砂浜をならしているのだが、なんとそこにもイソコモリの穴があった。棒が立っているところに巣穴がある。

P10308156


 こんな風に、イソちゃんはけっこう逞しい。この逞しさゆえに氷河期も、縄文海進のときも生き延びてきたのだろう。しかし、昨今の人間による開発と護岸工事には勝てず、生息地の分断化と縮小が続いている。

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