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2012年1月20日 (金)

「院長さん」こと小野俊一医師の講演会

 ブログやツイッターで精力的に発言している「院長さん」こと小野俊一医師の講演の動画が、院長さんのブログにアップされた。熊本医師会の学習会での話で3部に分かれている。ちょっと長いが、今回の福島第一原発の事故や被ばくに関する情報が要領よくまとめられている。

フクシマの真実と内部被曝 熊本医師会講演会(2012.1.18) 

 小野医師はアイコンの似顔絵から私より年上の方だとばかり思っていたのだが、掲載している新聞記事の情報によると私よりだいぶ若い方だった。福島第一原発に勤務されていたこともあり、原発についても詳しい。

 今は講演会に足を運ばなくても、インターネットで視聴できることが多くなった。ありがたいことだ。小野医師の動画は音声が小さく聞き取りづらいが、ヘッドホンを使うと聞きやすくなる。時間ができたときなどに視聴していただけたらと思う。

 ところで、被ばくに関して過小評価をしている方の中に、放射性カリウムによる被ばくのことを持ち出す方がいる。「ニセ科学批判」の菊池誠氏もその一人だ。人間はカリウム40や炭素14などの放射性物質を体内に持っており食品からも常に取り込んでいることから、低線量の内部被曝では急性症状が出ないと主張している。

野呂美加さんと放射能対策(kikulog)

 上記の小野医師の2番目の動画に放射性カリウムの話が出てくる。人間が体内に放射性カリウムを持っているのは事実だが、食品としてカリウムを摂取しても体内にあるカリウムと順次入れ替わり、体外に排出されていくのだ。生物は長い生命の歴史の中で、生命に欠かすことのできないカリウムを取り入れると同時に順次排出していくというシステムを構築し、内部被ばくによる危険性を低減するよう進化してきたのだ。しかし人工放射能にはこのような適応をしておらず、臓器や骨などに蓄積されてしまう。原発事故で放出された放射性物質を天然の放射性カリウムと同列に扱うのは正しくない。このことは以下の記事からも理解できる。菊池誠氏の主張はかなり危うい。

低線量被曝の真実(4:放射性カリウムの謎) (アルバイシンの丘)

放射性カリウムとその意味を考える[科学検証]  (六号通り診療所所長のブログ)

 インターネット上には実に様々な情報が飛び交っている。何が真実なのか、何を信じるのかは、ご自身で考えていただきたい。

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