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2011年12月16日 (金)

素人が意見を述べたら営業妨害か?

 私は「チャンネル北国tv」と「ココログ」の二つのブログを持ちそれぞれに同じ記事を掲載しているのだが、チャンネル北国tvの「幻冬舎ルネッサンスのコメントを掲載した朝日新聞の自費出版記事」という記事のコメントに柴田晴廣氏から以下の書き込みがあった。

**********

松田まゆみ様

藤四郎はおだまり願いませんか。

**********

 「藤四郎」すなわち「シロウト」は意見を言うなと言いたいらしい。さらに、その翌日、「文芸社に騙された!」という記事にも柴田氏が以下のコメントを入れた。

**********

松田まゆみ様

藤四郎はおだまり願えませんか、と言っているのに聞く耳もたず、無視ですか。ろくに知りもしないで勝手なことを言ってると営業妨害とみなしますよ。

**********

 まったく不可解なコメントだ。これらの発言について検証してみたい。

 まず、「藤四郎(=シロウト)はおだまり願えませんか」という発言。「専門家が意見を表明するのはいいが、専門外のものは黙っていなさい」という主張だと理解できる。今、日本中が原発問題で揺れている。そして原子力発電や放射能に関して素人の人たちがネット上で一斉に声をあげている。一方で、山下俊一氏のように専門家を名乗って放射能の安心・安全をアピールしているとんでもない人物もいるのだ。専門家と名乗る人が正しいことを言うとは限らないし、素人の意見が間違っているというわけでもない。もちろん専門家であっても素人であっても、意見を言うのは自由だ。素人は口を出すなという柴田氏の発言は、明らかに言論の自由の侵害だ。

 だいたい専門家とはどのような人のことを指しているのだろうか? 出版業界の人なのか、著作権法などに精通している人なのか? 私は著作権法の解釈に関する話をしているわけではないし、出版業界の専門的な話をしているわけでもない。シロウトでも指摘できることを言っているにすぎない。

 もうひとつは「ろくに知りもしないで勝手なことを言っていると営業妨害とみなしますよ」という発言だ。

 「営業妨害とみなす」のことだが、営業妨害という法的な概念はない。いわゆる名誉毀損とか信用毀損、業務妨害を指していると思われる。柴田氏は、素人である私の発言が出版社の名誉や信用を毀損するので営業妨害になると言いたいようだ。

 名誉毀損については、以下のクンちゃんのエディタールームに分かりやすい解説がある。

どこが名誉毀損?だいたい名誉毀損ってどういうこと? 

 ここで説明されているように、「公共の利害に関する事実で、その内容が真実であり、公益目的で表現した場合は、名誉毀損の格好に見えても、罰せられない」のである。私の書いていることは、もちろん公共の利害に関する事実やそれに基づいた意見であり、公益目的だ。また、信用毀損だとか業務妨害は刑法で定められている犯罪だが、「虚偽の風説を流布し、又は偽計を用い」て信用を毀損したり、業務を妨害することだ。

 私は事実、あるいは事実に基づいた自分の意見を書いているのであり、虚偽の風説を流布してはいない。もし間違いがあるのなら具体的にその箇所を指摘いただければ訂正する。名誉毀損だとか、信用毀損、業務妨害などというのならば、具体的にその部分を指摘するのが筋だろう。そういう指摘を一切せずに「素人は黙ってほしい」と発言することは、言論の自由の侵害にほかならない。

 また、柴田氏は過去に自分は文芸社とはまったく関係ないと主張している。ならばなぜ「営業妨害とみなしますよ」などと、あたかも当事者であるかのような書き方をするのだろうか。第三者であるなら、「○○の部分が事実と異なります。出版社から信用毀損や営業妨害とみなされる可能性がありますから注意したほうがいいですよ」などと書くべきだろう。

 なお、文芸社も幻冬舎ルネッサンスも、私に対して「あなたの見解は間違っています」と指摘してきたことはない。文芸社はかつてJANJANに対し、私が書いた記事の一部の記述が「根拠がなく真実に反することが明らか」であり名誉毀損にあたると通知したことがある。しかし、文芸社が指摘した記述はいずれも根拠に基づいて書いたものであり虚偽ではない。文芸社の通知の方が虚偽なのである。

 同書面では「また、著者が負担する費用に関する松田記者独自の見解が繰り返し掲載されているのも容認しがたいところです」としている。決して私の意見が間違っているとは書いていない。個人の見解が容認しがたいから記事を削除しろなどというのは、言論侵害も甚だしい。私の見解が容認しがたいというのなら、文芸社の見解を公表すればいい話だ。言論に対しては言論で対抗していただきたい。

 また、同書面には「通知人は貴社に対し、名誉権を違法に侵害されたことを理由に、名誉権に基づく妨害排除・妨害予防請求権の行使として、別紙記事目録記載の各記事を削除して頂くよう請求いたします」と書かれている。JANJANは私の記事は事実に基づいて書かれていることを確認し削除には応じなかったが、文芸社は名誉毀損、業務妨害で訴えることはしなかった。できなかったのだろう。

 なお、柴田晴廣氏については以下のページをお読みいただきたい。

http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-91f5.html 

 私は柴田氏を相手にする気はなく、柴田氏のコメントは削除しようかと思っていたのだが、「クンちゃん」がコメントをしたので今回は削除しないことにした。ただし、今後も不適切なコメントをするようであれば削除したい。

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