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2011年10月27日 (木)

深刻な放射能汚染と困難な除染

 福島の現状と除染についてレポートしている守田さんのブログ「明日に向けて」の記事を読んだ。汚染の深刻さと除染の困難さが浮かびあがってくる。

福島の現状は厳しい・・・放射能除染・回復プロジェクトに参加して(1)

屋根の放射能は容易には落ちない!・・・放射能除染・回復プロジェクトに参加して(2)

 世田谷のラジウム事件では2.8マイクロシーベルトで立入禁止になったのに、福島では5マイクロとか8マイクロといった高濃度の汚染箇所が生活空間にそのままにされているそうだ。そういうところを、マスクもつけない子どもたちが通学しているというのだから、かなり深刻な事態といっていい。

 屋根の除染ひとつとってもそう簡単なことではないというのがよく分かる。除染の仕方によっては放射性物質を再びまき散らしてしまうことになりかねないのだ。瓦の重なっている部分に入り込んだ放射性物質の除去も容易ではない。人が住んでいる以上、できる限りの除染をするというのはもちろん理解できるが、除染に期待しすぎるのも禁物だろう。所詮、除染での対応というのは限度があるのだ。だから、その限度を知ったうえでどうするかを考えねばならないということだ。

 また、土壌を剥ぎ取れば大量の汚染土壌の置き場が必要になるし、水で洗い流したならその水を回収しない限り汚染水が環境に垂れ流されることになる。周辺の森林が汚染されていれば、そこからも放射性物質が田畑などに入ってくるだろう。一度除染すればいいということでもない。国は除染、除染と、除染さえすれば安全な生活空間が取り戻せるかのようなことを言っているが、それは幻想だ。

 たしかに住みなれた故郷を捨てて移住するなど誰もしたくない。住宅ローンを払い続けなければならない人もいるだろうし、仕事上簡単に移住できない人もいるだろう。本来なら避難を希望する人たちに東電が補償すべきことなのだが、今の東電や国の姿勢を見ていたらそれはまず期待できない。結局、危機感を抱く人は、自分で対処するしかないのだ。あまりにも理不尽だが、それがこの国の現実だと思うと寒気がする。

 さらにショッキングなブログ記事を知った。以下の「大験セミナー わくわく日記」の記事を読んでいただきたい。

ベラルーシの教訓

10マイクロシーベルトを超える中学で生徒が亡くなった 

 ベラルーシでは、事故後0.28マイクロシーベルト以上の放射線量の村が全て廃村になっているという。それ位の線量の地域は今の東北や関東のいたるところにあるのではないか・・・。そういう所に今でも多くの人が普通に生活しており、国は住民を避難させようとしない。国も地方自治体もチェルノブイリの事実を伝えようとしない。そんな中での中学生の死。この国はチェルノブイリの被害をなんの教訓にもせず、ふたたび同じ道を歩みはじめている。

 汚染廃棄物の焼却に関して、アー二ー・ガンダーセン氏は放射性物質をさらに拡散させて新たなホットスポットをつくりだすことを懸念をしている。以下の動画をご覧いただきたい。

  

 東京が大量の放射能に汚染されたのは、原発事故後の2週間だが、東京の家屋の空気フィルターでの放射線の値が先月は二か月前と比較して上昇しているそうだ。ガンダーセン氏は、ゴミの焼却によりセシウムを再揮発させ、それが新たなホットスポットをつくり始めたのではないかと懸念している。

 大量の放射能に街が汚染され、スーパーマーケットには汚染された食品が出回っている以上、放射性物質を含むゴミの焼却は当分の間続くに違いない。早急に焼却施設からの放射性物質の拡散を防ぐ手立てを講じなければならないはずだ。ところが、環境省がパブコメを求めた骨子案にはそのことが明記されていないのだ。

 東京都はわれ先にと瓦礫処理の受け入れに手を挙げた。ガンダーセン氏の懸念が当たっているなら、東京都は瓦礫の焼却によってさらに汚染されるだろう。東京湾にはすでに放射性物質を含む焼却灰が埋め立てられているというが、これにさらに東北の瓦礫の不燃物が加わることになる。

被災地と多摩の汚染焼却灰、東京湾に埋め立てへ(読売新聞)

 東京湾の埋め立て地は大地震があれば液状化を起こすだろうし、大津波に襲われれば完全に水没する。埋め立てられた放射性物質は大丈夫なのか? あまりにもいい加減で無謀な対応ではないか。

 昨日は環境省に汚染対処特措法に関するパブコメ を送信したが、これらのブログ記事を読み、環境省の方針のお粗末さに腹が立ってきた。

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