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2011年9月24日 (土)

急性放射線障害の死亡事例は本当になかったのか?

 まずは2011年6月1日にアップされた以下の動画を見ていただきたい。

【意見映像】福島の小学生が急性放射線障害で死亡した?

 この動画を作成してアップしたaugustarmy38さんのコメントは以下だ。

坂本龍一氏のTweeterで福島の小学生が避難先で急性放射線障害の症状を呈して死亡したとの噂が流れました。事実は確認されていないようで噂の域を出ないようですが、うp主には気になる事がひとつあるんですよね。原発爆発による急性放射線障害で相当数の死者がいるんじゃないかという疑念が、どうしても消えない。この件は最大のタブーみたいですが、とりあえず映像を作ってみました。どう思われますか

 この動画の最初に出てくる静岡に避難した福島の小学生女児のことが書かれたブログは私も見ていたが、それを見たときは確かに驚いた。その記事がインターネット上で話題になったあとにブログ主が削除してしまったことが、さらに疑問を大きくさせた。なぜなら、ブログ主はメーリングリストに流れた情報を元に記事を書いたとしていて、単なる噂とか憶測で書いたということではなかったし、削除理由も「事実ではなかったから」ではなく「親族のプライバシー保護などのため」と説明していたからだ。私は、削除してしまったこと自体になにか陰の圧力のようなものを感じた。

 ところがその後、その記事はデマだという話しが出てきた。しかし元記事が削除されたからといってデマだと決めつけることにはならないはずだ。理由も説明せずにデマと決めつけてしまうのもおかしな話ではないか。私はデマと決めつける発言のほうがよほど不可解だと思った。

http://www.j-cast.com/2011/05/11095295.html?p=all 

 この動画では大熊町で見つかった高濃度に被ばくした遺体のことにも言及しているが、この遺体については私も以下の記事に書いた。病死というだけで病名は特定されておらず非常に不可解だ。

福一から20キロ圏内の被ばく遺体に関するコメント

 動画に出てくる徳田たけし氏のブログ記事を探してみた。以下の記事だ。

避難区域の苦悩 

 確かに「原発の周辺から病院へ逃れてきた人々の放射線量を調べたところ、十数人の人が10万cpmを超えガイガーカウンターが振り切れていたという」という記述があるが、これは上記の大熊町の遺体と変わらないような大変な被ばく量だ。急性放射線障害が出てもおかしくないだろう。

 動画でも少し触れられている双葉厚生病院の件については「院長さん」の以下の記事に詳しい。

もぬけの殻となっていた双葉厚生病院-その時なにが・・(100万アクセス) 

 上記の記事で紹介されている森住卓さんと豊田直巳さんへのインタビュー記事でも、3月13日時点で双葉厚生病院は「何分もいちゃいけない」ほどの高い放射線量だったと話している。爆発後の福島第一原発周辺の放射線量は、急性放射線障害を生じてもおかしくないほどの凄まじいものであったことは間違いないと思う。

 もちろんこのことは東電も政府も分かっていたはずだ。だから双葉病院でも双葉厚生病院でも防護服を着た警察官がとんできて強制的に職員や患者を避難させたのだ。このままにしていたら放射線障害で亡くなる人も出かねないと分かっていたからではなかろうか。そして、augustarmy38さんも書いているように、この問題は最大のタブーなのだと私も思う。

 こういう記事を書くと、「急性障害で亡くなるなんてあり得ない」「いい加減な動画だ」などといったコメントが入るかもしれない。しかし、「急性障害で亡くなった」と断定はできないものの、「急性障害はあり得ない」とも断言できないはずだ。この動画の内容をどう判断するかは個人個人によって違うだろうが、よく調べて作成されており、決していい加減なものではないと私は思う。

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原子力発電」カテゴリの記事

コメント

>よく調べて作成されており

全然よく調べてないじゃないですか。調べる順序としては、噂の真偽の確認が先のはずです。それが無くては「気になること」とは決して線ではつながりません。何も結ばれていない糸を手繰っているのと同じ事です。

オレンジ様

あなたが何を言いたいのかよく分かりません。

小学生の件に関するブログ記事は、私も自分で読んでいましたので、その記事の存在は噂ではありません。またその情報はメーリングリストに流れたとのことでしたが、メーリングリストというのは発信者が分かりますから、デマを流すことは考えにくいと思います。私が指摘したのは、そういうことです。

この動画も、断定しているわけではなく、可能性について言及しているのですよ。たとえば死因が特定されなかった方の死因をどうやって確かめるのですか? 可能性について言及することすらダメだというのですか?

松田まゆみ様

私が問題にしているのは、可能性の有無ではなく、「福島の小学生が急性放射線障害で死亡した」という事実の有無です。事実があったならばその原因に対する仮定も意味がありますが、事実が無いことに対して原因を仮定するのは無意味です。先ずは、事実としてあったのか、無かったのか、それを確定させて下さい、という話です。それ以外は総てが噂話(私はデマとは言いません)の域を出ません。この記事は噂話を広める目的でお書きですか?

オレンジ様

私は小学生の事例が噂だとかデマと言いきれないといっているだけです。事実だと確定できなければ何も書くなということであれば、あなたとは平行線です。

松田まゆみ様

平行線を承知であえて書きましょう。内容にもよりますが、裏の取れていない情報は基本的に書くべきではありません。非公開の日記ではないのです。本事案は非常に慎重に取り扱うべき案件です。裏を取るべきなのは当然です。まして発信者の氏名まで判っているのであれば、それが然程難しいこととも思えません。何故その程度の努力をする前に、簡単に発信してしまうのでしょう。私にはその神経が理解できません。

オレンジ様

私は記事にリンクしているj-castニュースの書き方に疑問を持ったのです。この記事では「5月11日現在、放射線被ばくが原因で子どもが死亡したという報道はなく、デマだった。」とデマだと結論づけています。亡くなった福一の作業員ですら、被曝との因果関係はないとされているのですよ。被曝と死亡の因果関係を認めるニュースが流れるはずありません。

「報道がない=デマ」という書き方は正しくありません。ニュースの書き方が不適切なことこそ見逃してはならないと思いました。そのことを指摘することが問題だとはまったく思いません。

松田まゆみ様

どうしても一言伺いたいことがございましたので、ご迷惑でしょうが、これを最後に書きこませていただきます。伺う前に、そう考えた経緯をご説明いたします。

J-CASTはあなたが仰るとおりけしからん。これは間違いない。が、本件において重要なのはそこではない。

「本当に死んだ小学生はいたのか?」

あなたがタイトルで書かれているとおり、そこです。何故ならば、これがもしも隠蔽ならば一発で政府が吹っ飛ぶ大スキャンダルであり、デマならば人道的に許されざる大犯罪だからです。

そこで、私なりに調査致しましたよ。

まずは、ブログ主(反原発の日実行委員会)にメールで何度も問い合わせました。「事実なんですか?」と。何度問い合わせても、一切の回答はいただけませんでした。

こうなれば直接取材するしかあるまいと住所を確認すると、何とうちのご近所じゃありませんか!しかし、これはむしろまずい。もしもそこで知人にでも出くわせば、後々色々と難しい問題を抱え込む可能性がある。

思い悩みつつネットを漁ると、出るわ出るわ、ソースの疑わしさを裏付ける情報が。私はURLを列挙して「これを読め!」なんて態度は大嫌いなので、そんなことはしませんが。

そうした中で、そもそもの噂の発生源、「みどりの未来」のHPに辿り着きました。辿り着きましたが、そこには

>削除理由も「事実ではなかったから」ではなく「親族のプライバシー保護などのため」と説明していた

なんて記載は無く、以下のとおり説明されておりました。
(以下引用)
2011年05月06日
【お知らせ】「原発事故に関連し小学生が死亡」とする情報について
「原発事故に関連し小学生が死亡」とする情報が「みどりの未来MLより」という引用の形でブログ、ツイッターなどで多く出回っています。
「みどりの未来ML」は会員の自由投稿によるMLであり、みどりの未来の組織として公式にその事実を確認したものではありません。
情報に関しては冷静な取り扱いをぜひともよろしくお願いします。
(引用ここまで)

これは事実上、誤情報であったと自ら認めていると理解して問題ないのではないでしょうか?普通ならそう。でもあなたはきっと認めないでしょう。
>なにか陰の圧力のようなものを感じ
ると言って。

そういった見えない影の組織と戦うのは秘密戦隊〇〇レンジャーだとか仮面ライダーにでも任しとけば良いと個人的には思うのですが、考え方は人それぞれだし、あなたがモモレンジャーでないとも限らない。まあこれは、結局証明するのは不可能なわけです。何せ見えない敵ですから。放射能よりタチが悪い(放射能なら見えなくても存在は証明できますから)。

さて、長くなってしまいましたが、最後に質問です。あなたは

>私はデマと決めつける発言のほうがよほど不可解だと思った

と仰っておられる。つまりこの時点で、事実の可能性が高いと考えておられるわけでしょう?だから今もこうして堂々と公表しておられる。私なら恥ずかしくてとてもできないが、まあそれはよろしい。本当に今も信じておられるのですか?まさか審議はどうでも良いってことはないですよね?

オレンジ様

私の昨日の記事をお読みになっていないのでしょうか? 根拠のないことを書いた謝罪が先にあるべきではありませんか?
http://onigumo.cocolog-nifty.com/blog/2011/12/post-10ca.html

「みどり未来ML」の説明は、「みどり未来」としてメールの内容を公式に確認していないというだけで、誤情報であったかどうかまで分かりません。「脱原発の日実行委員会」からの返事がないからといって、誤情報だとする根拠にもならないと思います。

私はそもそもこの小学生の事例について事実だと断定はしていません。大熊町の事例もそうです。しかし、急性被曝による死亡例があった可能性はあると考えています。

松田まゆみ様

えーと、最初に謝った方が良いのかな?トンデモさんの一人があなただと断定的に書いたことは、失礼致しました。謝罪いたします。ええ、証拠はありませんからねえ。主張や文体が似ているだけで。

さて、事実である可能性は、あります。私もそれは否定しておりません。但し、それが90%なのか、50%なのか、5%なのか、0.0001%なのかって話です。みどりの未来は、なぜ事実確認をしないのでしょう?脱原発の日・・・はなぜ回答してくれないのでしょう?そしてあなたはなぜ自ら確認しようとしないのでしょうか?それとも努力はされましたか?

オレンジ様

可能性がどのくらいかと言われても、誰も答えられないのではないのでしょうか。

「脱原発の日」がなぜ回答しないのかも分かりません。プライバシーに関わることなので、当事者(家族や病院など)から何も言わないでほしいと言われたのではないかと感じていますが、それも私の推測にすぎません。また、「脱原発の日」がブログで削除理由を公表しているのですから、それ以上詮索するつもりはありません。この問題は、あくまでも「可能性」までしか言えないことだと考えています。

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