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2011年8月20日 (土)

泊村が原発に反対しないワケ

 泊原子力発電所3号機の営業運転が認められてしまった。道民の声を無視してさっさと了承した高橋はるみ知事は最悪だ。上田札幌市長ももっと声を大にして3号機の停止を申し入れて欲しかった。泊が大事故を起こしたなら、札幌の被害は計り知れないだろうに・・・。それに、次々と生み出される使用済み核燃料はどうするつもりなのか!

 泊原発の近くにはイソコモリグモの調査で行ったことがある。海に突き出すように建っている原発は、大津波が襲ったらひとたまりもないのではと思った。すぐ近くに海水浴場があるのだが、とてもこんなところで海水浴をしたいとは思わない。原発は通常の運転時でも放射性物質を放出しているからだ。とにかく、原発の近くというのはあまり長居をしたくない場所で、早々に退散した。

 ということで通りかかっただけなのだが、泊村には不釣り合いなほどの立派な施設がいろいろある。一目で原発交付金の恩恵にあずかっていることが見て取れる。でも、ほんとうにそんな施設が必要なのか? 原発がなくてもなんとかやっている過疎地の町村はいくらでもあるのに、この村はなにを血迷ったのか・・・。原発を受け入れたらなぜお金がもらえるのか、この村の人たちは分かっているのだろうか?

 カレイドスコープさんの以下の記事が鋭い。

魂を売った泊村は、北海道でいちばんガン死亡率が高い

 この記事によると、泊原発が営業運転をはじめた1989年から2009年までの21年間で、道と地元4町村に支払われた原発関連の交付金や税収入の総額は約959億円。もっとも多いのは泊村で546億円。何と歳入総額の57%だそうだ。

 今回の3号機の営業運転再開に対しても、地元4町村は反対しなかった。福島のあれほど深刻な事故が現在進行形なのに、目と鼻の先にある原発を止めて欲しいと言わないのは不自然を通り越して不気味だ。村民は、お金の恩恵と「村八分」の怖さで何も言えないのか。地元4町村にも原発に反対の人はいるに違いないが、おそらく正面切って反対などと言えない雰囲気なのだろう。内心は原発が怖くて仕方なくても、お金のために安全だと自分に言い聞かせ、幻想にしがみついているのかもしれない。本当の気持ちを封じ込めてしまうお金の力は恐ろしい。

 そして、福島の事故をレベル7にした翌日の4月13日に、文科省は交付金を支給する規則を変え、発電実績に応じて交付額を決めるように変更していたそうな。だから、地元としては運転停止になったら困るのだ。たとえガンになる確率が高くても(もっとも泊村民がこのことを知っているかどうかしらないが)。

 こうしたことは、もちろん地元の4町村だけの問題ではない。日本全体に横たわる問題だ。

 高橋はるみ知事の資金管理団体の会長は、元北電会長。しかも、北電幹部から政治献金。こんな関係では、原発に反対などとてもできないだろう。自国で世界最悪レベルの事故が起きても、こういう構図を絶ち切る選択肢が彼女にはない。高橋知事も道民の命よりお金と権力が一番大事なのだ。

 北電から広告をもらっている北海道新聞の報道もお粗末だ。8月18日の北海道新聞朝刊で、「冬の電力不足は回避 北電 来春以降は見通せず」との記事が掲載された。北電や知事の言い訳を垂れ流するかのような記事はいいかげんにしてほしい。

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