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2011年7月19日 (火)

自費出版社を標榜する幻冬舎ルネッサンスが商業出版をしていた

 幻冬舎ルネッサンスは自費出版(実際にやっているのは、いわゆる共同出版)を標榜する出版社だ。少なくとも私の知る限り商業出版をしているという話は聞いたこともないし、ホームページにもそのようなことは書いていない。商業出版分野では幻冬舎があるのだから、自費出版専門のグループ会社ということで立ちあげたのだろう。

 ところが、最近小出裕章さんの「原発はいらない」という本が幻冬舎ルネッサンスから出版された。これについては出版前から宣伝がなされていたので、とても不思議に思っていた。小出裕章さんといえば、一貫して反原発を貫いてこられた原子力の専門家だ。福島第一原子力発電所の事故以来、インターネットメディアやマスコミで発言されているほか、講演会などでも精力的に発言をされ注目を浴びている。

 小出さんが扶桑社から出版された「原発のウソ」という本はかなり売れてベストセラーなっていると聞く。そのような注目を集めている方の本がなぜ自費出版専門の幻冬舎ルネッサンスから出版されるのかと思った人も多いのではなかろうか。もちろん私もそう思った。そこで小出さんに経緯を尋ねてみて驚いた。

 「原発はいらない」という本は自費出版ではないという。小出さんはまったく費用負担はしていないし、小出さんが原稿を持ち込んだのではなく幻冬舎ルネッサンスからの企画なのだそうだ。つまり商業出版ということだ。ならば、なぜ商業出版社の幻冬舎から企画しなかったのだろう?

 現在、幻冬舎ルネッサンスのホームページのトップページには、この小出さんの本の宣伝が掲載されている。本の詳細について紹介したページでも、下のほうにしっかりと自費出版の宣伝がある。これは自費出版社が密かに著名な方に商業出版を提案し、著者あつめのために利用しているとしか思えない。ホームページを見た人は、小出さんの本を出している出版社だから信頼できると思うのが自然だ。

 幻冬舎ルネッサンスのホームページには小出さんの本の他にも、「放射能から子どもの命を守る」など、話題を集めそうな本がいくつか紹介されている。これらの本の中にも、自費出版ではない本があるのではないかと勘繰ってしまう。自費出版を謳っている出版社が密かに商業出版を企画してその本の宣伝をしているなら、騙しに近いだろう。

 「幻冬舎」という名前がつくだけでこの会社を信用するべきではない。

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共同出版・自費出版」カテゴリの記事

コメント

いつも弊社を宣伝いただきありがとうございます。

いい加減なことを書いて私たちに迷惑をかけるのをやめてください。あなた方が適当なことを書いて被害をこうむるのは出版したこっちなんです。
もう毎日嫌がらせで参ってます。
責任とって下さい。

M,M様

この記事のどこがどういい加減なのか、具体的に解説してくださいませ。「いい加減」という以上、責任をもって!

M,M様

あなたのコメントの意味がよくわからなくて、あなたが幻冬舎ルネッサンスの職員の方かと勘違いしてしまいました。著者の方ですね。

もしかしたらあなたは勘違いなさっているかもしれないので、説明しておきます。

私は幻冬舎ルネッサンスが「法的に商業出版ができない」などとは思っていませんし、そのようなことも書いていません。商業出版をすること自体は法的に問題ない可能性が高いと思います。

しかし、HPを読むかぎり、あちこちで「自費出版」を謳っており、自費出版専門を標榜しているわけです。とりわけ「出版Q&A」では、以下のように書かれています。

Q 11. 個人出版(自費出版)ではなく、商業出版として出版することはできますか?

A 弊社では個人出版(自費出版)のみとなります。ご了承ください。

つまり、この答えからは自費出版しかしていない(「できない」、ではありません)としか読みとれないわけです。公の場で自費出版専門と謳っているわけです。

商業出版をしているのなら、このような書き方は事実と異なることになります。たとえば、「持ち込み原稿の場合は自費出版のみですが、商業出版として企画を提案することもあります」とか、「自費出版がメインですが、商業出版を提案することもあります」などと書くべきでしょう。

事実と異なることを書いてHPを見る方を錯誤させたなら、会社のモラルとしてどうでしょうか? 

私がこの記事で批判しているのは、幻冬舎ルネッサンスのそういうところです。

幻冬舎ルネッサンスとしては、「商業出版したって法的に問題はない」と主張されたいのでしょう。それはたぶん間違いではないと思いますし、私も否定しません。

私はこの記事で、「幻冬舎ルネッサンスは法的に商業出版ができない」と言っているわけではありません。その点、くれぐれもお間違いのないようお願いいたします。

なお、この記事について、幻冬舎ルネッサンスがあなたにごちゃごちゃ言っているのであれば、幻冬舎ルネッサンスに「松田に直接文句を言ってくれ」と言っておいてくださいませ。私が直接対応いたしますので。

なんか、私も松田さんと同じ内容の記事をブログに書いたとき、「N澤」名義でコメントが来ましたが、もしかして本当のN澤さんなのですか??

なんか、そんな気がしました。“弊社”という言い回しがN澤さんと同じだからです。

N澤さん、会社、大変ですね。。。私が口火を切っちゃってごめんなさい。

N澤さんとめぐりあって、編集者というお仕事というのは、薄氷を踏み続ける仕事なんだと本当によくわかりました。薄氷を踏み続けてでも、悪徳会社にしがみつくしかないN澤さんや、N山さん、その他の社員さんたち。。。。

きっと私と同じように、愛する家族がいて、支払うべきローンがあって、親や兄弟に悩むこともおありなのだろうと思います。

そんな方から、仕事を奪いたいわけではありません。今後のために、もっといい会社になって欲しいからこそ、問題点を指摘せずにはいられないのです。

いつか、幻冬舎ルネッサンスさんが、真にお客様(著者)の立場に立って、

「出版サービスとはどうあるべきか」

を考え、実践してくれたとき、始めて私も

「ルネッサンスで出せたことを誇りに思う」

と感じられるでしょう。

どうか、そう思わせるだけの企業になってください。

そうしないと、我々は出版のために人生だけ壊されて、思い出も誇りも手に入れられず、まったく浮かばれません。

そんで、いつかぜんぶ笑い話になったら、ビールくらいならおごってあげるから飲みに行こうねN澤さん。。。

あんたの根っこまでが悪い人だとは思わないよ。。。

M・Mさん。

松田さんも私も、

「会社謄本のための定款」

について記事を書いているわけではございません。

利用者に、恣意的に、事実錯誤をさせるような幻冬舎ルネッサンスのホームページや、その他広告につて問題あるのだと書いているわけでして、そのあたりご納得いただけたらと存じます。

でわでわ。

なんだか人って悲しいなぁ~。。。

コメントありがとうございました。

このコメント欄に一番最初にコメントされているNさんと、「行政書士が私の個人情報を不正に取得していたことが判明!」という記事にコメントされている中山さんは、同じメールアドレス(しかもドメインは会社のもの)を記入されています。ですので、NさんはN澤さんではないくN山さんと思われます。N澤さんの名誉のために、付言しておきます。

幻冬舎ルネッサンスでひどい目にあいました。初版1000部作らされ、(うれるわけないのに!)いつの間にか勝手に在庫を捨てられ、「もう処分したので残り20冊しかお渡しできない」と言われました。
もう腹が立って仕方ありませんでしたが、当時の編集さんたちはみんな辞めてしまって、仕方ありません。社員さんたちもこき使われ大変なんでしょうが…私も二度と幻ルネで出版しませんでした。
ホンマ、「大手の自費出版会社」はあくどいです…。地元の出版社の方が親身になって本を作ってくれますよ。

うさぎ様

体験談をありがとうございました。

出版権を出版社に設定しているので、出版社が在庫を勝手に処分しても法的には問題ないのだと思います。しかし、著者が全費用を出し、出版社に利益を与えているのに、勝手に処分してしまうというのは倫理的にどうかと思います。

こういう現実を多くの人に知ってほしいと思います。

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