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2011年7月31日 (日)

サホロスキー場拡張問題のその後

 サホロスキー場の拡張計画のことについては、昨年何回か取り上げた。

サホロスキー場の不可解な拡張計画 
サホロスキー場問題の詳細 
相変わらずの黒塗り公文書 
呆れた森林環境リアライズというコンサルタント会社 

 加森観光が、佐幌岳の北斜面にまでスキー場を拡張する予定なのだが、そこの森林はナキウサギやクマゲラなどの生息地になっている。ところが、環境調査を請け負った森林環境リアライズは、ナキウサギの生息地があることを知りながら報告書に書かなかったことが自然保護団体の追及で明らかになった。そこで、自然保護団体は加森観光に再調査を申し入れ、土地の所有者である北海道森林管理局や森林管理署にも申入れを行ってきた。

 ところが、加森観光は自然保護団体と話し合おうともせず、今年の3月に北海道に特定開発行為の申請をしていたのだ。頓挫しているとばかり思っていたら、そんなことはなかったのだ。しかし、経営がどんどん悪化しスキー客も減少の一途をたどるような状況のなかで、どうして加森観光はそんなに拡張にお金をかけようとするのか、不思議としかいいようがない。

 そこで、自然保護団体のメンバーが7月19日に札幌の加森観光本社を訪問したのだが、この会社、自然保護団体と取り合おうともしない。もちろん事前にアポの電話をしたのだが、「折り返し電話する」といいながら電話がこなかった。仕方なくファックスで日時を通知して訪問したのだが、受付の社員はファックスを知らないという始末。結局、総務課長に書面を渡すだけに留まった。自然保護団体を徹底的に無視するつもりなのだろうか。

サホロスキー場造成で加森観光に抗議と申し入れ 

 19日には加森観光のほかに、北海道環境推進課と北海道森林管理局も訪問して話をしてきた。

 このスキー場拡張問題に関する北海道環境推進課の対応も実にお粗末なのだ。北海道は7月12日に「北海道特定開発行為審査会」を開催し、そこで「許可を認める」という結果を出してしまったのだが、この審議会メンバーには動物の専門家が一人もおらず、中村太士氏以外は工学系の方ばかりだ。このメンバーからして問題だろう。

 さらに、北海道は、加森観光に対して自然保護上の問題について聞き取りをしていないばかりか、北海道特定開発行為審査会に動植物への影響などに関する資料を提出していなかったことも分かった。許認可に関わる北海道も相当お粗末で無責任だ。詳しくは以下参照。

佐幌岳スキー場造成で知事に要望書を提出 
北海道森林管理局にサホロスキー場造成で再要望 

 その後、28日には十勝自然保護協会などのメンバーが十勝西部森林管理署東大雪支署長を訪問して要望書を手渡し、問題点について説明をしてきた。支署長の話によると、加森観光からはまだ申請書は出されていないとのこと。申請が出されれば、林野庁の通達に基づいて適正であれば許可することになるという。我々は加森観光を指導してほしいと求めたところ、「通達にないことをやれとは言えない」と、消極的だ。

 北海道も林野庁も、環境保全、生物多様性保全について真剣に考えているとは到底思えない。今後、加森観光からの申請に対し、森林管理局や北海道がどのような姿勢をとるのか、注視していきたいと思う。

 このブログでも何回か取り上げたことのある中村太士さん、「北海道特定開発行為審査会」のメンバーだったとは知らなかった。やはり、行政と仲良くしたいタイプの方のようだ。

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