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2011年7月26日 (火)

共同出版・自費出版のトラブルと私のスタンス

 最近、幻冬舎ルネッサンスに関する記事をいくつか書いたが、誤解されている方がいるようなので指摘しておきたい。  

自費出版社を標榜する幻冬舎ルネッサンスが商業出版をしていた」という記事は、自費出版を標榜する幻冬舎ルネッサンスが密かに商業出版をしていたことについて事実を指摘し、出版社のモラルを批判したものだ。

 幻冬舎ルネッサンスのホームページには、あちこちに自費出版専門の会社であると理解できる文章が掲載されている。とりわけ、「出版Q&A」というページでは以下のように書かれている。

Q 11. 個人出版(自費出版)ではなく、商業出版として出版することはできますか?
A 弊社では個人出版(自費出版)のみとなります。ご了承ください。

 この回答を読んだら「自費出版しか扱っていない会社」と判断するのが当然だろう。商業出版もやっているのなら、この書き方は事実と異なる。たとえば「持ち込み原稿の場合は自費出版のみですが、当社の企画として商業出版を提案することもあります」とか、「自費出版がメインですが、商業出版を提案することもあります」などと書くべきだ。こうしたことからも「自費出版社を標榜する」と書いたのだ。自費出版社を標榜していながら、密かに商業出版をやっていたなら、言っていることとやっていることが違うということになる。これはモラルの問題だ。

 しかも、ベストセラーを出されているような話題になっている方に商業出版を企画提案し、その本をホームページのトップページで宣伝していたなら、広告塔として利用しているに等しいだろう。会社の倫理が問われる問題だ。私がこの記事で問題にしているのはこのようなことであり、幻冬舎ルネッサンスという出版社が「商業出版ができるか否か」とか「登記や約款にどう書いてあるか」、「法的に問題があるか」ということではない。

 ところが「自費出版社を標榜する」ということを「商業出版はできない」と混同し、「登記などの調査もせず、いい加減なことを書いている」と考えている人がいるようだ。私は「商業出版はできない」などとは一言も書いていない。くれぐれも誤解のないよう、お願いしたい。

 なお、幻冬舎ルネッサンスの方に言っておきたいが、私の書いた記事について異論・反論があるのであれば、名前や立場を明記したうえでコメントしていただきたい。メールの場合は公開することを付言しておく。

 私はこれまで共同出版や自費出版についてインターネット新聞JanJanやこのブログで多数の記事を書いてきた。

JANJANの記事(リンク切れを修正)

 それらは私の知り得た事実に基づいて、私の意見を書いたものだ。違法性を証明するのが困難な出版形態であるがゆえ、著者が裁判を起こしても勝訴が難しいという側面がある。会社のモラルが問われる部分が多いのだ。例えば、販売について過度の期待を抱かせるセールストークをしているとか、契約時の説明不足とか。著者の負担金の算出根拠についても曖昧だ。だからこそ、著者の方に注意喚起を促してきた。それと同時に、悪質な商法を行っている出版社には、軌道修正をしてほしいと願って書いてきた。

 私は文芸社を擁護する気持ちはさらさらないが、しかしトラブル対応に関していうなら、以前よりは改善されていると感じている。それに比し、幻冬舎ルネッサンスは問題が多いようだ。著者に納得のいく説明をしていれば、大きなトラブルに発展することはあまりない。後ろめたいことをやっていなければ、著者に誠実な対応ができるはずだ。幻冬舎ルネッサンスに関しては、その点をきっちりと考えていただきたいと思う。

 私は基本的に被害者意識を持っている著者の立場であるが、かといって悪質出版社は潰れてもいいとはまったく思っていない。万一、自費出版社が倒産するようなことになれば、「本も出なければお金も戻らない著者」「本は出たが、本の販売がストップし在庫も入手できなくなってしまう著者」「失業する社員」「代金を支払ってもらえない下請けの会社」など、多数の被害者が出てしまうのだ。どのような立場の方にも生活があり、家族がいる。倒産によってそのような方たちが苦しむようなことになるのは決して望まない。

 それだけではない。一社が倒産しても、自費出版を希望する著者は同業他社に流れるだけで根本的な問題は解決しない。これまでも碧天舎、新風舎という大手の共同出版社が倒産したが、類似した商法はなくならず、新たな被害者を生みだしている。

 著者の方も出版社とトラブルを起こされた場合は、是非冷静になって対応していただきたい。

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