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2011年7月20日 (水)

福島原発3号機と3月21日の放射能汚染

 3月14日に福島第一原発の3号機で爆発が起き、翌15日に関東地方などが放射能汚染されたことは広く知られているが、21日の汚染についてはあまり知られていないようだ。福島第一原発からの大量の放射能の放出は、爆発に伴って生じたと考えられていることもあるからだろう。しかし、実際には21日にも関東地方は高濃度の放射能で汚染された。

 そのことを詳しく説明しているサイトがある。岡田直樹さんという方のブログだ。

2011年3月20日、隠蔽された3号機格納容器内爆発(Space of ishtarist)

 この記事から、3月20日から21日にかけて3号機で何らかの異常があったことが推測される。それによって、格納容器の健全性が損なわれた可能性が高い。このような重要なことを、東電はなにも説明していない。格納容器の破損が事実だとしたら、窒素封入は意味のあることなのだろうか? 窒素封入は、単に工程表のとおりに進んでいることを示すためのパフォーマンスなのではと疑いたくなる。

 とにかく、関東地方は2回にわたって汚染され、住民はいやおうなしに被ばくしてしまった。国や東電は、その事実についてきちんと国民に説明する必要があるだろう。

 クリス・バズビー氏が、東京における癌の発生数の予測をしている。その数字が適正といえるかどうかについてはさまざまな意見があると思うが、以下のサイトが参考になると思う。

東京の癌増加数を試算 by バズビー博士(飯塚真紀子の「アメリカ生情報」)

 今後、放射能の影響で癌などの疾患が増えるのは間違いないだろう。その確率計算からリスクが高いと判断するか低いと判断するかは人によって違うだろう。しかし、被ばくがいいわけがない。とりわけ子どもや妊婦、若者は用心するに越したことはない。

 ところで池田信夫氏がまたいい加減なことを書いている。

微量の放射線は人体に無害である(池田信夫blog part2)

 池田氏はICRPを支持しているようだが、飯塚真紀子さんのブログではICRPについて以下のように説明している。

史上最悪のヘルス・スキャンダル~クリス・バズビー博士談~ 

 重要な部分を以下に引用しておこう。

 ICRPは、インターナル・エクスポージャー(息を吸うことや飲み食いすることによって、体内に放射線が入ること)はリスクモデルの計算に入れていませんが、ECRRではそれを考慮しています。放射線にはいろいろあり、ガンマ線とかプルトニウム線とかX線とかありますが、それらは身体の外から入ります。他には、放射線粒子というものもあり、人はそれを吸ったり、飲んだり食べたりして体内に入れます。すると身体の内部にダメージを与える。
 問題は、放射線はいつもICRPモデルでアセスメントされていることです。つまり、外部から来る放射線量で計算されているので、身体全体を平均化する。しかし、もし、人がプルトニウムの粒子を吸えば、体内にダメージを与える。ICRPモデルは、身体に入るエネルギーを希薄化しているのです。それは、間違っている。

 チェルノブイリでもICRPモデルが採用された。その結果、チェルノブイリが原因で死んだ人の数は、実際に死んだ人の数よりもとても少ないものとなった。100万人以上が癌で亡くなったにも関わらず、です。

 武田邦彦氏といい、池田信夫氏といい、いい加減さは甲乙つけがたい。

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