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2011年6月10日 (金)

放射能封じ込めの対策が見えない福島原発

 私がときどき見ているサイトに「THE JOURNAL」がある。中でも高野孟氏による「高野論説」は共感できる内容が多い(それにしても、このサイトの著者たちはどうしてこうも男性ばかりなのだろう)。

 6月9日の「すでに半壊状態の日本の原発体制-“頓死”か“安楽死”のどちらかしかない」も現状をよく言い当てていると思った。

 高野氏が指摘しているように、今は54基ある原発のうちの17基しか稼働していない。それでも世の中は停電することもなく回っている。しばらくは高齢化社会だし人口も減少しているのだから、エネルギーを増やす必要などなにもない。自然エネルギーに転換しつつ脱原発、脱火力を進めていくしかないのだ。政府がとるべき方針はこれしかないが、菅首相はあくまでも曖昧で煮え切らない態度だ。これがこの国のリーダーかと思うとげっそりする。

 高野氏は「緩やかに“脱原発”に導いていく軟着陸的な“安楽死”プログラムを持たなければならないだろう」と書いているが、いつ大地震が襲うか分からないこの状況の中では「緩やか」というより「早急」に原発を廃止すべきだろう。省エネで生活が不便になったほうが今より健康的な生活を送れるだろうし、放射能汚染で苦しむより遥かにいいではないか。

 ここまで書いたところで、以下の記事を見つけた。28日に開催する東電の株主総会で、株主402人が原子力発電事業からの撤退を定款に盛り込むよう議案を提起したそうだ。こんな大惨事を前に、株主だって黙ってはいない。

株主400人が原発撤退を提案=28日に株主総会-東電

 福島の原発事故では、このところ「1号機のメルトダウンは地震当日から始まっていた」とか「1から3号機までメルトスルーしているらしい」といった相変わらずの後出し情報が流れている。要するにこの原発事故はメルトスルーという、行きつく所まで行ってしまったのだ。メルトスルーにあたって水蒸気爆発がなかったのは不幸中の幸いなのかもしれないが、人類の経験したことのない恐ろしい事態になっている。

 あとは、いかにして放射能の漏れだしを封じ込めるのかに全力を尽くすべきだろう。ところが現場は大量の汚染水の処理とあまりにも高い放射線量に手をこまねいており、肝心の放射能の封じ込めについては具体的な提案がまったくといっていいほど聞こえてこない。行き詰っているのだろう。小出裕章さんは石棺の提案などもしているようだが、核燃料がどのような状態でどこにあるのかも分からないし、あの巨大な原子炉をコンクリートで固める作業がそう簡単にできるとは思えない。地下にたまった汚染水や燃料プールも何とかしなければならない。

 メルトスルーという最悪の事態の進行に対し、打つ手が見いだせないという、どうしようもなく深刻な事態に直面している。

 以下は福島の原発事故問題に関して鋭い指摘を続けている小笠原信之さんのブログだ。いろいろ参考になる指摘がある。

小笠原信之のコラムログ「閑居愚考」

 また、大沼安史さんのブログは、今回の福島の事故について国内のほかに海外のニュースを紹介していて、国外の人たちが福島の原発事故をどのように報じているのかが分かって興味深い。

机の上の空 大沼安史の個人新聞 

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