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2011年6月 7日 (火)

世界から取り残された日本

 アメリカもフランスも原発大国だ。アメリカには104基もの原発があり、その発電量は世界でトップだ。しかし、アメリカはスリーマイル事故以来、新規の原発は造っていないし、地震の多いアラスカには原発はない。アメリカですら、地震に対してはそれなりの警戒をしているのだ。

 フランスは電力の8割近くが原子力発電という原発に頼りきった国だ。もちろん原発の危機管理に関しては、日本よりフランスのほうがずっとしっかりしていると思うし、地震大国ではない。ところが、そのフランスですら、世論調査で回答者の77%が原発を廃止すべきだと答えたという。フランス国民は、今回の福島第一原子力発電所の事故を深刻に受け止めているのだ。

仏で脱原発派が77%(47NEW)

 レベル7という世界最悪の事故を起こし、事故から3カ月たった今も放射能を封じこめることができないこの国はどうだろう? いまだに、電気が足りなくなるから原発は必要だとか、この事故を科学技術で乗り越えようなどと寝ぼけたことを言っている人も少なからずいる。政府はこの期に及んでも脱原発という姿勢を見せるどころか、みっともない政権争いを展開した。

 おそらく能天気な人たちは、福島原発の事故がいかに深刻な状態であるかを理解していないのだろう(理解したくない、あるいは考えたくないという人もいると思う)。福島の汚染はすでにチェルノブイリと変わらない。高濃度汚染地域の面積はチェルノブイリより小さくても、そこに住む人口は福島の方が多い。チェルノブイリの場合は原発が事故を起こして3日目に、周辺の住民が強制的に避難させられた。放射能の大量放出も10日ほどで収束した。それでも数年経ってから甲状腺がんや白血病が急増した。今も放射能汚染で健康を害して亡くなる方が後を絶たないという。

 福島の事故以来、東北や関東では鼻血や下痢といった被ばくの症状を訴える人が多数出ているようだ。今も汚染された所に多くの人が生活をしている。日本も、これから数年たったらチェルノブイリと同じようになっていくのだろう。長寿を誇っていた日本の平均寿命も一気に短くなるだろうし、農産物や海産物の汚染がこれから何十年(それ以上か・・・)も先まで続くに違いない。日本人はこれから、真綿で首を絞めるような被ばくの苦しみと向き合わねばならないのだ。そのことに気付き原発を何としてでも止めなければならないのに、無関心な人や楽天的な人が何と多いことだろう。絶望的な気持ちになる。

 日本の外から福島の事故を見ている人のほうが、はるかにことの重大性を認識している。こんな危機的状況も自覚できずに脱原発を唱えられない日本人は、ほんとうに井の中の蛙だし、世界の笑い物だろう。

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コメント

メディアの報道なんて本来いい加減なもの。

大体、耐震設計偽装の姉歯事件って何だったのよ?

首都圏でも震度6を観測した311地震だけど
あの地震でぶっ壊れた姉歯物件はどれだけあったのよ?

あれだけ熱心に「耐震偽装」と叫んでたんだから、マスゴミはきちんと検証番組放送しろよ

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