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2011年5月22日 (日)

地震で決壊した藤沼ダム

 東日本大震災では、地震と津波の被害に原発事故が重なって最悪の事態になってしまった。この地震によってダムが決壊し複数の方が亡くなられたのだが、このダム決壊のニュースは大震災の陰に埋もれてあまり知られていないようだ。

その時 何が(5)ダム決壊(須賀川) (河北新報社)

 決壊したのは福島県須賀川氏の藤沼ダム(藤沼貯水池)で、灌漑用のアースフィルダムだ。地震によってダムの堤体が崩れて死者を出したほか、田畑や家屋も被害を受けた。下流の人たちにとって、ダムの決壊などまったく頭になかったのだと思う。以下は藤沼ダムの決壊後の様子だ。

 

 私はこのブログで、地震大国、火山大国である日本では、地震や火山噴火がダムの決壊を引き起こす可能性があることを以前から指摘していたのだが、藤沼ダムの決壊によりその恐れが現実のものとなった。八ッ場ダムでは、計画当初から建設予定地の地質のもろさが指摘されているし、上流にある火山が噴火して泥流などが発生したなら、品木ダムや八ッ場ダムが決壊する可能性は否定できない。万一そのようなことが起きたならダム湖からの鉄砲水による下流域の被害は計り知れない。日本にはそのようなリスクのあるダムが多数あるだろう。

 クリーンなエネルギーだと嘘を言って推し進められてきた原発は、取り返しのつかない放射能汚染を引き起こしている。大地も海も生き物も汚染されてしまった。それだけではなく、原発は大量の海水を温めて海の生態系を乱しているのだ。温暖化にも加担している。福島第一原子力発電所の事故で、「クリーンな原発」という嘘も暴かれ、自然エネルギーや水力発電が注目されてきているようだが、ダムによる水力発電も河川を分断し、取り返しのつかない自然破壊を起こすことに変わりはない。

 原発が危険だからといって、水力発電用のダムを建設することは賛成できない。また、原発に耐用年数があるように、コンクリートにも寿命がありダムもやがて耐用年数に達するだろう。堆砂対策にも巨額の費用がかかるし、撤去にも巨額な費用がかかる。しかし、建設時にはそういったコストはほとんど考えられていないのではなかろうか。そういうダムのリスクも今のうちから考えておかねばならない。発電に水力を利用するのであれば、巨大なダムではなく流水を利用した小規模のものを考えるべきだ。幸い、日本は水の豊かな国なのだから。

 いずれにしても、今までと同じだけのエネルギーを何としてでも維持しようという思考に私はついていけない。まずは節電をもっと徹底すべきではないか。

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