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2011年4月13日 (水)

放射性物質の放出量がなぜ今頃発表されるのか?

 国は今回の福島第一原子力発電所の事故について、国際評価尺度をレベル7とすると発表した。

 昨日の北海道新聞朝刊では、「原子力安全委員会は11日、原発からは最大で1時間当たり1万テラベクレル(テラベクレルは1兆ベクレル)の放射性物質が放出されていたとの試算を明らかにした」、「原子力安全委の班目春樹委員長は、1時間当たり1万テラベクレルの放出が『数時間』続いたとの推計を明らかにした」と報じている。「現在は同1テラベクレルになったとみられるとしており・・・」としているので、この「1時間当たり1万テラベクレル」という放出量は、3月の15日頃のことだろうか。ならば、1カ月近くもたった今頃、このような数値を出してくるのはなぜだろう。もっと前から試算していたと思えて仕方ない。スピーディによる拡散予測のときも、本当は3月11日から予測していたのに、国民には黙っていた(というよりウソの説明をしていた)のだ。

 もっと早い段階でこの放出量を明らかにして警戒を呼び掛けていたなら、原発周辺の住民はもっと早期に避難していただろうし、被ばくも防げたはずだ。もし、この放出量の試算がずっと前から分かっていたのに、意図的に過小評価して「レベル5」などとしていたのなら、政府はまたも国民を欺いていたことになる。

 と、思っていたら、やはり東電も政府もずっと前からすでにレベル7であることが分かっていたのだ。思ったとおりだ。以下を参照いただきたい。

http://www.youtube.com/watch?v=ruTVbPCGAxw&feature=player_embedded

 ところが、今日は菅首相が原発の現状について「一歩一歩前進している」と言ったというのだから、呆れてものが言えない。収束の見通しが立たないと認めているのに、いったい何がどう前進しているというのか。

 小出裕章さんはじめ、警告を続けてきた研究者の推測・指摘を追認せざるを得ない状況になっていながら、政府はいまだに「安心」を振りまいている。福島第一原発の事故に関しては、東電と政府が事実を隠ぺいし、事態を過小評価して、ただ闇雲に「安心」情報を流しているのだ。いつまでこんな茶番を続けるのだろう。ここまで国民を愚弄している国は、もはや民主国家でも何でもない。国民どころか、世界の国々はもう日本政府など信用しないだろうし、日本の物を輸入する国などなくなるだろう。こんなに腹立たしく、悲しく、虚しく、不安なこともない。

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