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2010年12月 8日 (水)

若者に職場を!

 5日の北海道新聞に「道内大学 内定獲得へ課外授業」という記事がありました。就職氷河期再来とのことで、就職率を上げるために道内の大学が就職の支援に乗り出しているそうです。たとえば、企業に提出するエントリーシートの書き方を指導したり、就職講座を開講したり、あの手この手で就職率を高めようというわけです。

 でも、大学がこうして就職指導に力を入れたところで大卒の求人数は決まっているのですから、大学生全体の就職率がアップするわけではありません。自分の大学の就職率を向上させ新入生を集めようという大学の意図が見え見えですが、それによる効果がいつまでも続くはずがありません。

 学生にとっては、せっかく大学に入ったと思ったら、すぐに就活をしなくてはならないというのでは、大学でじっくり学んだり学生生活を謳歌するという感じではありませんね。それに、これほど就職難になると大学で専門的な知識を学んでも、それを仕事に活かすどころではありません。学生にとっても大変だし、大学にとっても大変な状況になってきました。

 今年は何回も東京に行ったのですが、電車内の広告などを見ていると、知らない名前の大学や専門学校がものすごく増えていて驚きの連続でした。この数十年で大学や専門学校の数が急増したことがよく分かります。今は選り好みさえしなければ、大学進学希望者はほぼ全員が大学に入れるような時代になりました。これだけ大卒者が増えたなら、就職が困難になるのも当然のことです。今後は子どもの数が減っていくのですから、大学にとってはいかに新入生の数を確保するのかは死活問題になりますが、大学を増やしすぎたツケというべきです。

 その一方で、私のまわりにも退職をする人たちが目立ちはじめました。団塊の世代が定年を迎えているのですから当然です。ところが、再就職をされる方が多いのです。働く意欲があるのは悪いことではないのですが、気になるのは年金や貯蓄がそれなりにあり老後の心配がないような人も、かなり再就職をされることです。もちろん、多くの方が正職員ではないので収入は激減しますが、それでも仕事をしたがるのです。私は、正直いってこういう方たちこそきっぱりとリタイアし、若者に職場を提供してほしいと思います。

 もちろん、それだけで若者の職場が確保できるわけではありませんが、少なくとも生活力のある退職者が再就職をしないことで、少しでも若者の雇用の場を広げるという意識も必要ではないでしょうか。

 退職したら時間をもてあますというのなら、ぜひボランティア活動などをしていただきたい。たとえば自然保護活動などは、私の若い頃のような勢いはありません。どの団体も人手不足なのですから、活動に参加してくれる人がいたなら大歓迎です。今の60代の人たちは、ほんとうに元気です。その活力をぜひ、自然を守る活動に活かせば、無駄な公共事業をもっと減らすことができるかもしれません。自然保護に限らず社会を改革していくような活動は他にもいくらでもあるでしょう。

 それに、職場から離れるということは自由に物を言える立場になるということでもあるのです。その特権を活かしておかしなことにノーを突きつけていくことも自由にできるのですから、これは大いに喜ぶべきことです。デモや集会に参加したり、ブログで意見を書いたり、いろいろなことができるのではないでしょうか。退職者がパワーをそんな風に使えたなら、日本の未来にももう少し希望が持てるような気がします。

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コメント

就活は厳しいストレスと矛盾、つきあいたくない人間関係に終始します。しかしこれは企業社会では日常茶飯事のことで就活を乗り越えるかどうかも選考のひとつです。学生さんがこれを茶番だと断言してさけることはできますが、それは企業にはいることも避けることを意味します。就活はある種の通過儀礼なのです。もちろん覚悟があればそういう選択もいいでしょう。大学でて企業に正社員で就職するだけが人生ではないのです。どうしても企業に正社員になりたいなら就活に取り組む、いやなら就職以外の行き方を探る…とういうことです。かんがえてみたら大学受験もおなじですね。あんな暗記競争、ただの茶番です。受験を茶番と断言して拒否するなら大学進学以外の道をさぐればよいのです。大学に入りたければ取り組まないといけません。それは個人個人が決めることです

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