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2010年4月12日 (月)

ブログの書籍化について思う

 一部の自費出版社はブログ運営会社にもよく原稿募集の広告を出しています。「ブログを本にしませんか?」といって自費出版に勧誘する思惑があるのでしょう。

 自費出版をする方の年齢は比較的高齢の方が多いのですが、書き手が無尽蔵にいるわけではありません。自費出版の夢をあたためてきた高齢者の方たちも、近年の自費出版ブームでかなりの方が夢を実現されたのではないでしょうか。しかも、アマチュアの著者の多くは、一回当たり100万円以上もするような自費出版は、そう頻繁にできるものでもないでしょう。

 そこで自費出版社が目をつけたのが「ブログの書籍化」です。日本のブログ人口は多いようですし、自分のブログに自費出版社の「ブログの書籍化」を勧める広告がついたら、「せっかく書いてきたので、本にでもしてみようか」と思う人も出てくるかもしれません。著名なブロガ―の「きっこ」さんなどもブログを本にしていますから。

 でも、果たしてブログ記事というのは書籍にするのに向いているのでしょうか? はじめから「詩やエッセイ、あるいはイラストなどの作品集」としてブログを書いているのであれば、それを書籍にするのはいいかもしれません。しかし、多くのブロガ―は、日々の日記的な感覚でブログを書いているのではないでしょうか。日記的な記事をひとつの書籍としてまとめるには、いろいろ無理があるように思えるのです。私は自分のブログを書籍化したいとはまったく思わないのですが、その理由はいくつかあります。

 まず、前提として「売れるとは思えない」ということ。きっこさんのような著名ブロガ―なら別ですが、それほどアクセス数も多くない市民ブロガ―のブログ本など、お金を出して買う人がどれくらいいるでしょうか。読みたい記事はネット上でタダで読めるのです。販売をしない私家本ということであっても、お金を出してまで紙の本にしたいとはまったく思いません。

 また、ブログは日々思ったことを書き留めているものですので、はじめから意図した企画のもとに全体の構成を考えて編集する書籍とは基本的に異なります。たとえば、自分のブログのあるカテゴリーをとってみても、その時その時の状況に応じて書き留めているだけなので、それを集めてもとても書籍にはならないだろうと思うのです。何かのテーマについてまとめるのであれば、やはりブログ記事はそのままでは書籍には向いているとは思えません。

 ブログ記事というのは一つの記事に対して個別のURLがつきます。つまりそれぞれの記事が独立したページになっています。検索でたどり着く方も多いのです。ですから、私も記事を書くときは、検索でその記事にたどり着いた方にも記事の内容が理解できるように気をつけています。そのために過去に書いた記事と重複してしまう部分もしばしば出てきます。もし、自分のブログを書籍にしようと考えるなら、大幅に手を加える必要があります。  それから、表現の問題もあります。私の場合、表現にこだわるより事実や意見をわかりやすく説明することに重点を置いています。しかし、書籍にするのであればやはり表現などにも気を配りたいもの。推敲もあまりしていないブログ記事をそのまま書籍にする気持ちには到底なりません。

 結局、ブログの書籍化を呼び掛けている自費出版社は、本を売って利益を得ようと思っているのではなく、著者に支払ってもらう出版費用で儲けることしか考えていないのではないでしょうか。新聞や雑誌、インターネットなどに広告を出して流通前提の出版を誘う会社は、そういう広告費まで著者へ請求していると考えるべきでしょう。そんな費用まで著者に請求されているのなら、バカバカしいというものです。

 自分の書いたブログを販売目的ではなく、記念として書籍の形にするのであればそれはそれで結構ですが、それなら近くの印刷会社などに依頼して、自分の必要な部数だけ印刷・製本を依頼すれば十分でしょう。ココログのようにブログの製本サービスをしているブログ運営会社もありますが、サービスの内容や費用が納得できるのであれば、それを利用するのもひとつの方法だと思います。まあ、私は関心ありませんが。

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