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2010年3月11日 (木)

日弁連会長に選ばれた宇都宮健児弁護士に期待

 日本弁護士連合会の会長選挙の再投票が10日にあり、宇都宮健児弁護士が山本剛嗣弁護士を破って当選しました。日弁連の会長選挙で再投票は初めてとのことです。そして、主流派の東京や大阪の弁護士会が擁立した候補者が落選するとのも異例とのこと。

 今回の日弁連の選挙結果が公表されています。

日本弁護士連合会会長再投票仮集計 

 大所帯の東京の3つの弁護士会では、宇都宮弁護士より山本弁護士の得票が多いことが歴然としています。しかし、地方の弁護士会の大半は宇都宮弁護士を支持しています。弁護士にも派閥というのがあるのですが、今回の選挙は中央の主流派と無派閥の宇都宮弁護士の争いだったといえるでしょう。

 宇都宮健児弁護士といえば、消費者金融や闇金など多重債務者の被害者の救済や消費者問題に取り組んできた弁護士です。一昨年の「年越し派遣村」で名誉村長も務めました。社会の底辺で苦しむ弱者の立場になって活動している弁護士が、日弁連の会長に就任したことに大きな期待を抱かざるをえません。

 今日の北海道新聞に宇都宮弁護士を紹介するコラムがありましたが、その冒頭に「20年前に買い、ぼろぼろになった筆入れも粘着テープで補修して使う」とあり、物を大事にする庶民的な感覚の宇都宮弁護士に大いに親しみを感じました。以下の記事で宇都宮弁護士の人となりがよくわかります。かなり長い連載記事ですが、ぜひお読みいただけたらと思います。ご自身が貧困で苦労されてきたからこそ、弱者の気持ちが見にしみてわかるのでしょう。

魂の仕事人 弁護士宇都宮健児

 弁護士といえば、弱者の味方であるのが当たり前と思っている方もいるかもしれませんが、とんでもありません。今では多重債務問題で弁護士や司法書士が過払金返還請求を手掛けることが当たり前になりました。ところが、そのような弁護士や司法書士のなかには、多額の過払い金を回収しておきながら依頼者に報告せず、過払金の大半を報酬金として取ってしまったり、所得隠しや税金の申告漏れなども多数あるとのこと。弁護士や司法書士による消費者被害という信じがたい事態が多数生じているそうです。

 ジャーナリストの津田哲也さんは、足利事件で冤罪となった菅家さんの弁護をした佐藤博史弁護士に関する情報を多数取り上げています。

NEWS RAGTAG 弁護士

 どうやら、佐藤弁護士にはどうもあまり世間に知られていない裏の側面があるようです。お金のために、悪質商法をやっている会社の弁護をしている弁護士もいるわけで、弁護士といっても本当にクリーンな人や、弱者の人の痛みが分かる人はそれほど多くないのかもしれません。

 そんな状況だからこそ、宇都宮弁護士が法曹界に新風を吹き込んで欲しいと思います。

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