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2010年1月12日 (火)

「メディアへの出版情報のリリース」の実態

 私は自然保護運動に関わっていることもあり、新聞記者の知り合いが何人もいます。昨年のことなのですが、ある新聞記者と雑談をしていて自費出版の話題になったとき、こんな話を聞きました。

 「そういえば、文芸社からカタログというか情報誌のようなものが送られてきて迷惑しているんだ。いつも中身も見ないで『即ゴミ箱行き』だけどね」

 それで思い出したのが、文芸社の広告などに書かれている「1000のメディアに出版情報をリリースします」というフレーズです。新聞社が迷惑している送付物というのは、このことだったのでしょうか。そうであれば、多くのメディアは興味もない素人の書いた本に関する資料を一方的に送りつけられ、迷惑しているのではないでしょうか。そして、ろくに中身も読まれずに処分されている可能性が高いのではないかと思います。それにしても、1000ものメディアに送付しているのなら、結構な費用をかけているのでしょう。

 また、文芸社は山田悠介氏や秋山香乃氏など、文芸社からデビューした方を持ち出しては、素人の自費出版からでも作家になれるチャンスがあるとアピールしています。でも、冷静に考えてみてください。文芸社はこれまでに万単位の点数の本を出版していますが、その中で作家としてデビューできた方は何人いるのでしょうか? 初版1000部の素人の著書が売れ、作家としてデビューできることなど極めて低い確率なのです。

 「無料で本を出せるチャンス!」という宣伝もしていますが、どうやらこれに選ばれた人は必ずしも「全く負担を求められない」ということではないようなのです。ならば「看板に偽り有り」ではないでしょうか。

 著者の心をくすぐるようなメリットや甘い言葉が並べられている広告には、くれぐれも気をつけましょう。

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