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2009年12月12日 (土)

オバマ演説の真意

 昨日はニュースでオバマ大統領のノーベル平和賞授賞式の演説が大きく取り上げられていましたが、その多くが単にオバマ氏の演説を紹介するかのような内容で、辟易とするようなものばかりでした。その中で、真意をついていると思ったのが、以下の「オスロ共同」の配信による解説記事です。

http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200912100329.html 

 少し長くなりますが、重要な部分を引用します。

 「核廃絶への取り組みも、核の管理体制が整い、究極的に核がなくなれば、米国がテロリストや敵対国から核攻撃を受ける危険性が減るとの考えに基づく。米国の国益を守るため、誰も異議を唱えられない金看板を掲げ、協力を求めている形だ。オバマ氏は単純な「反核・平和主義者」では断じてない。平和賞の威光に惑わされず、その真意に注意する必要がある」

 引用元の記事には「裏を返せば、米国が思い描く世界戦略に他国を巻き込む形ができつつあることを示す」とも書かれていますが、これこそオバマ氏の真意でしょう。オバマ大統領がブッシュ前大統領の単独行動主義を批判して対話路線を掲げたといっても、米国の国益を重視し米国が世界を主導するのだという姿勢はブッシュ政権となにも変わりません。その傲慢な目的のために核廃絶宣言を持ち出したのなら、真の平和主義者とは到底いえません。

 戦争が平和を守る?! 凄惨でしかない人殺しを正当化して、どうして平和が語れるのでしょうか。オバマ氏にとっては、自分の主導する戦争で罪のない多くの市民が犠牲になっていることなどは、所詮他人事なのでしょう。広島・長崎の原爆のことにはいっさい触れず、原子力の平和利用の名の下に原発を支持し、ガンジーやキング牧師を取り上げながらも巧みに戦争を正当化するオバマ氏は、まるで詐欺師のようです。ノーベル平和賞の授賞式を利用して戦争を正当化するというふてぶてしさには嫌悪感すら覚えましたが、その彼の真意こそ、私たちは見抜かなければならないと思います。

 今日の北海道新聞によると、CNNテレビが9日に公表した世論調査では、大統領が現時点で平和賞受賞にふさわしいと考える国民は19パーセントしかないとのこと。アフガンに3万人も増派したオバマ氏に対し、米国民は決して平和主義者という見方をしていないのです。マスコミは演説の中身より、このことこそ大きく伝えなければなりません。

 天木直人氏も、こんな記事を書いています。同感です。

オバマ大統領の言い訳など聞きたくない 

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