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2009年11月15日 (日)

犯罪は減っている

 少し前のChikirinさんのブログに、犯罪についてとても興味深い話題が取り上げられていました。

犯罪統計より

 それから、もうひとつ犯罪に関することを書いているブログを紹介しましょう。

篠山紀信の「公然わいせつ」について

 日本では犯罪が減っているという話はときどき聞くのですが、なぜかマスコミはこのようなことをほとんど取り上げません。そして、明らかに「逮捕するようなこと?」と思うような軽微な逮捕が増えています。実際には犯罪が減っているのに、マスコミが犯罪を大きく取り上げることで「犯罪が増えている」とか、「凶悪化している」という印象を与えているように思います。つまり国や捜査機関が記者クラブを利用してマスコミに犯罪情報を流し、情報操作をしているといえるのではないでしょうか。

 そして、世の中に渦巻く厳罰化の流れと死刑の支持。光市事件に代表されるように、凶悪な犯罪を起こしたものは死刑が当然という意見が世の中を支配しているかのようです。というよりマスコミが凶悪性を強調し、被害者感情をしきりに取り上げ、厳罰化することで社会の安全が保たれるかのように思わせている、すなわち情報操作をしているように思えてなりません。

 話題になっている光市事件に関する「福田君を殺して何になる」の出版差止め問題でのネットによる世論調査がありますが、そのコメントを見て身震いをしました。いまでも、彼が凶悪犯という認識の人が多いのですね。そして、凶悪犯には極刑が当然という意見が多い。結果が重大であったのは確かですが、なぜそのような犯罪を起こしたのかというところに焦点を当てようとせず、「目には目を・・・」という処罰感情ばかり。なんとおぞましいことか・・・。しかも、ここにコメントしている人たちの大半は本を読んでいないので、的外れの意見も多いように思います。

http://www.yoronchousa.net/result/9032

 日本では警察や検察による自白強要や冤罪が問題になっていますし、起訴された事件の有罪率が100パーセント近いというのも異常です。その背景には、犯罪が減っている中で、検挙率を上げたいという捜査機関の思惑があるのでしょう。軽微な犯罪も取り締まりを強化して有罪にすれば、検挙率はアップしますから。

 日本では犯罪は増えておらず、自殺が増えているのです。これは、まさしく社会の問題なのでしょう。でも、報復とか復讐という考えからは、憎しみの連鎖しか生まないでしょう。平和な社会とは「戦争がない」というだけではありません。紛争解決を話し合いに求める社会であり、犯罪に至った背景を探って原因を取り除くことで犯罪を減らす社会であり、前向きで建設的な思考ができる社会であり、信頼関係が結べる社会であると思います。つまり、今の日本は人々の心の健康が大きく損なわれ、平和とはいえない状況になっているのではないでしょうか。

 平和な社会を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。厳罰化に賛成している方は、以下の記事に書いたことを考えてみて欲しいと思います。

厳罰化で犯罪は減るのか? 

ニルス・クリスティの言葉

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