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2009年8月 4日 (火)

オリコン烏賀陽訴訟とSLAPP

 オリコンがジャーナリストの烏賀陽弘道さんを提訴した裁判では、一審で烏賀陽さんが敗訴するというとんでもない判決が出ましたが(「情けない大出版社」参照)、昨日、オリコンが自ら請求を放棄して和解となり、実質的に烏賀陽さんが勝訴したそうです。烏賀陽さん、本当にお疲れ様でした。

「オリコンチャート」記事めぐる訴訟、オリコンが請求放棄で和解 

 この裁判は、オリコンが「サイゾー」に掲載されたオリコンのチャートに関する烏賀陽氏のコメントが名誉毀損にあたるとして、烏賀陽さんだけを提訴して5000万円もの損害賠償を求めたというもの。そもそも、烏賀陽さんはゲラの段階でサイゾーの担当者に抗議したにも関わらず、そのまま掲載されてしまったのです。ところが、一審の判決は烏賀陽さんに100万円を支払うよう命じました。高裁では、オリコンが請求を放棄、サイゾーが烏賀陽さんに500万円を支払う、烏賀陽さんは反訴を放棄ということで和解になりました。

 このオリコン烏賀陽訴訟の目的とは何だったのでしょうか? 烏賀陽さんはご自身の裁判を「批判封じ目的のいやがらせ訴訟」でありSLAPPだと主張されています。今回の請求放棄からみても、オリコンの提訴に正当性がなかったのは明らかでしょう。それにも関わらず大企業が個人を相手に高額の損害賠償訴訟を提起したのですから、まさしくSLAPPだと思います。

 日本で企業などの不正を追求しているのは多くの場合フリーのジャーナリストです。ところがフリーで活動されているジャーナリストの場合、経済的に大変な方が多いと聞きます。ですから、ジャーナリスト個人を狙って高額訴訟を起こすことで疲弊させたり萎縮させることができるのです。新聞の押し紙問題を告発しているジャーナリストの黒藪氏も、読売新聞から提訴されました。これもまさしく恫喝的な訴訟でしょう。裁判を利用して批判を封じようなどというのはもってのほかですし、こんなことは法律で禁止すべきです。

 文芸社は、インターネット新聞社JANJANに私が書いた記事の削除を求めたのですが、削除しなければ法的手段に訴えるとしていました。しかし、削除していないのに訴えていません。また、ある通報者が、チャンネル北国tvに、文芸社や共同出版等に関するブログ記事の削除を要請しましたが、このときにも通報者はチャンネル北国tvに対して提訴をちらつかせていたようです。ところが、この通報者は同じ記事を掲載しているココログには削除要請をしないようです。不思議ですよね。こういうやり方は、どう考えても恫喝なんじゃないかと・・・。私の場合は、記事を書いた本人ではなく媒体に対する恫喝ですが、それはまさしく私に対する嫌がらせでもあります。

 新風舎の商法に批判が集中したとき、何人かのジャーナリストが新風舎問題を取り上げました。ところが新風舎倒産後は、ほぼ同じことをやっている文芸社を批判するジャーナリストはいないようです。これも不思議ですよね。提訴されるのを恐れて避けているとしか思えないのですけれど。SLAPP、恫喝を禁止しなければ、真実を伝える人がいなくなってしまうということにもなりかねません。

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