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2009年2月 2日 (月)

渡辺勝利氏への反論 第1弾

共同出版はなくなったのか?

 リタイアメント情報センターの自費出版部会長を務める渡辺勝利氏が、私がJANJANに連載してきた共同出版関連の記事に対し、zero—inというサイトのコラムで反論を書いています。このサイトは文芸社との癒着疑惑の持たれるリタイアメント情報センターの尾崎浩一氏が編集・発行人です。

 渡辺氏はこのコラムの「自費出版を殺すな2」 で、次のような発言をしています。

「ところが、松田氏は、新風舎騒動がおさまっても、まだ、おかしな論調でネット新聞に記事を投稿し続けている。またネット上では過去の記事も簡単に見ることができる。筆者の見る限り、松田氏の記事はその論理の出発点に重大な誤りがある。早くそれに気づいて欲しいが、JanJanという形の上では社会的に認知されたメディア上で続いているだけに、自費出版への誤った認識が広まることが心配だ。誤った情報は是非とも正していかなければならない」

 渡辺氏は自分の意見だけが正しいとして私の記事を誤りであると決め付けています。 でもニュースメディアであるJANJANが誤ったことを掲載しつづけていたなら、大変なことではありませんか? なぜ渡辺氏も尾崎氏もJANJANに誤りであることの証拠を示して訂正を求めないのでしょうか? 正直なところ、同じ主張を何回もしたくはありません。しかし私の主張を理解しようとしたり尊重する姿勢もなく公の場で誤りであると決め付けをされる以上、反論もやむを得ません。どうやら「人間の脳に一度すり込まれた意識は、なかなか拭い切れない」という発言をそのまま渡辺氏にお返ししなければならないようです。

 渡辺氏は以下のように共同出版は過去のものとなったと主張しています。

 「(前略)今ではほとんどこうした共同出版的な出版形態は姿を消したと考えられるが、もしまだ契約書の内容を変更していなかったり、共同出資をしないで著者にすべての費用を負担させながら、共同出版的な文言を使用している出版社があれば、即刻やめていただきたい。松田まゆみ氏は、ネット新聞や自らのブログで、すでに無くなっている共同出版や協力出版が、大手企業として存在しているという前提で論調を展開している。それはこの世に存在しない幽霊に対して理論展開しているということである」

 では、文芸社はどうでしょうか? 文芸社はホームページで流通出版の印税タイプについて、販売の費用(販売委託金としているが販売委託契約ではないので不適切な表現)と倉庫費用は文芸社負担と明記しています。また契約書(「文芸社に騙された!」のコメント欄に掲載)の第5条(費用の負担)では、「本著作物の初版第1刷発行にあたりその制作・販売・宣伝に要する出版費用のうち、甲は本条別表のとおりの金額(以下、「出版委託金」と称する)を負担する」となっています(平成20年11月に契約を交わした方の契約書)。つまり請求金額は契約書籍の初版の「制作・販売・宣伝に要する費用の一部」であることを意味します。なお、委託契約ではないのに「出版委託金」としているのは「販売委託金」同様に不適切です。

 これらのことから、文芸社は明らかに共同出資を謳っており、著者の負担金は基本的に制作費といえるでしょう(宣伝費については不明瞭ですが)。しかし、その請求金額は私が契約をした当時とほとんど変わらない高額な費用であり、著者がすべての出版費用を負担していると考えるのが妥当です。また新風舎からひきついだデータがあるにも関わらず、新風舎と同額の費用を著者に請求した例もあります。文芸社は事業譲渡の際に、仕掛かり中の書籍の出版にあたっては「利益はとらない」と川島弁護士に約束していたはずですが、約束が守られているとは思えません。文芸社がほんとうに共同出資しているのなら、文芸社の負担分と著者の負担分についての内訳を示すべきでしょう。しかし、文芸社は著者に出版費用の内訳を出さないと聞いています。また、「共同出版・自費出版の被害をなくす会」の費用に関する質問書に対しても、無視を貫いているのです。

 渡辺氏が自費出版部会長を努めるリタイアメント情報センターのガイドライン賛同業者になっている文芸社こそ、渡辺氏が「即刻やめていただきたい」としている「共同出資をしないで著者にすべての費用を負担させながら、共同出版的な文言を使用している出版社」といえましょう。そして、その文芸社は現在、共同出版最大手といえる存在なのです。

 新風舎騒動がおさまって「共同出版的な出版形態は姿を消した」と判断しているのであれば、とんでもない誤解といえます。

*この記事へのコメント 「com090202.doc」をダウンロード  

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