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2009年1月17日 (土)

何でもテロを持ち出すマスコミ

 アメリカの旅客機がハドソン川に不時着したニュースをはじめて知ったのは、昨日(16日)のNHKのラジオ放送でした。そのニュースでは、「飛行機が墜落」とか「テロとの関連性は否定」などと報じていたのですが、最後までニュースを聞いているとエンジンに野鳥が衝突し、川に着水して全員救助されたとの説明がありました。

 はじめは、「墜落」したのに全員が無事に救助されたとはどういうことなのか??と思ったのですが、よくよく聞くなら墜落ではなく不時着だったのです。なめらかに川に不時着し全員救出されたことが確認されてからのニュースだったのに、どうして「墜落」などという表現になったのでしょうか? しかも野鳥と衝突したことが原因でエンジンが故障したと説明されていたのですから、テロとの関連性など疑うほうがおかしいのです。

 こんな報じ方になる根底には、必要以上にテロを持ち出し警戒させようとする意識があるとしか思えません。

 16日の北海道新聞夕刊にも「米国土安全保障省の報道官はテロとの関連性を否定した」と書かれていましたが、テロではないことくらいマスコミ自身が容易に判断できることなのですから、そんなことをわざわざ書くほうが不可解です。

 そういえば、元厚生事務次官と夫人が宅配便を装った犯人によって殺傷された事件でも、マスコミは当初、年金制度などに不満を持つものによるテロではないかと報じていましたよね。このときも犯人の動機がわかっていないうちから、どうしてすぐにテロなどという言葉を安易に持ち出すのかとマスコミの感覚を疑いました。

 とりわけ9.11事件以来、世界中が「テロ」という言葉に振り回されるようになったのかも知れません。その9.11も不可解なことだらけ。本当に同時多発テロだったのかは相当怪しいといわねばなりません。ところがあれ以来、ちょっとした暴力行為でもすぐにテロだといって警戒を強めようとするような動きが出てきたのではないでしょうか。アメリカは「テロとの戦い」といって、戦争という名の人殺しを正当化してきたのですし、日本もそれに便乗して何かというとテロという言葉を持ち出すようになりました。

 本当なら、マスコミこそそれを見抜いて正確な報道をしなければならないはずですが、何とも情けない。

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