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2008年12月 7日 (日)

大メディアの沈黙する、高知白バイ事件

 「高知白バイ事件」をご存知でしょうか? 高知市郊外の交差点で右折の機会をうかがって停止していたスクールバスに暴走白バイが衝突し、白バイの警察官が死亡した事件です。停止しているバスに白バイが一方的に突っ込んできたのに、バスを運転していた片岡晴彦さんが有罪で実刑になってしまったという、冤罪としか思えない事件です。

 大メディアはこの問題をほとんど報道しようとしません。それが証拠に、ネットで「高知 白バイ 冤罪」などと検索すると、出てくるのは支援者のブログや市民メディアの記事ばかりなのですから。警察批判をしたくないマスコミの体質がくっきりと表われています。

 なぜそんなことになったのでしょうか。警察はバスが右側を確認せずに動いたために白バイが衝突したとして、片岡さんに落ち度があると主張したのです。その証拠としてバスのスリップ痕写真を出してきました。しかし、実際にはバスがブレーキをかけたとしてもスリップ痕がつくような状況ではなく、スリップ痕は捏造と考えられるものなのです。

 現場検証のときには関係者を現場から離してしまい、警察だけで行なわれています。これなら証拠の捏造も可能でしょう。そして、バスにぶつかったのは警察官という身内。一審判決では検察側だけの証拠を採用してスリップ痕が運転によってできたものであることを認め、二審では何の審理もせずに控訴を棄却、上告審も却下されて禁固1年4ヶ月の実刑が確定してしまったのです。

 警察官の暴走白バイによって引き起こされた事故を、警察官が証拠を捏造してバスの運転手に罪をなすりつけ、検察と裁判所が警察の肩をもつ・・・という構図が浮かび上がってきます。典型的な警察の偽造による冤罪といえるでしょう。しかも警察の誤認逮捕ではなく、意図的な罪のなすりつけです。

 警察はなぜ白バイの落ち度を認めようとしないのでしょうか? 罪のない人に濡れ衣をきせ自由と尊厳を奪うことに何の罪悪感もないのでしょうか? おそらく関わった警察官個人には罪悪感はあるのでしょう。しかし、組織のためには口をつぐんでしまう・・・。組織の中で大切なのは決して自分の良心にしたがって行動することではなく、組織と自分のために嘘をつくこと。罪のない人を裏切ること。

 この国ではそういう冷たい心を持つことが強いられ、それが当たり前のこととしてまかりとおっているのです。異常なことが常識となっているとしか思えない国です。何とおぞましいことでしょうか。

 この事件については、以下のサイトなどを読んでいただけたらと思います。

片岡晴彦さんを支援する会HP

高知白バイ事件・片岡さん監獄へ 

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