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2008年11月 7日 (金)

爆音轟く札幌ドーム

 野生生物の棲家である森林内の林道で、爆音を轟かせて猛スピードで改造車を走らせるWRC(世界ラリー選手権)が、今年は10月31日から11月2日にかけて札幌圏で開催されました。

 昨年までは十勝の林道、陸別のオフロードサーキット、河川敷や公園などに設けられた特設コースで競技が行なわれていたのですが、絶滅危惧種の生息地でレースが行なわれているために自然保護団体が抗議していました。(ラリーに抗議!参照)

 十勝でのラリーは自然保護上の理由のほかに、拠点から林道コースまでが遠い、飛行機の便が少なく観客の誘致に不利などいろいろ問題を抱えていたようです。そんなこともあって今年からは札幌ドームと支笏湖や夕張山地周辺の林道で開催されたのです。

 札幌ドームでの競技の様子がYou Tubeでいくつも公開されているのですが、観客席はガラガラ。会場には耳をつんざくような爆音が轟きわたっています。

 札幌ドームの使用料がいくらなのかは知りませんが、何日も借り切って特設コースを作ったのですから想像するならとてつもなくお金がかかったのではないでしょうか?

 環境との調和を謳って日本に国際ラリーを誘致したのはなんと「環境の毎日」といわれる毎日新聞社なのですが、毎日は約束を破って地元の自然保護団体に不買運動を起こされ、ラリーへの投資で大赤字を出して退散したという経緯があります。

 毎日新聞が撤退してからは、ほかの企業や地元自治体が支援したり、地元の支援者などがボランティアで支えていたようです。WRCは企業などがスポンサーについてそれなりの出資をしなければ経営的に困難なのです。

 札幌ドームを借り切ったラリーはさぞかしお金がかかっていると思うのですが、こんな状況で果たして採算はどうなのでしょうか? いくら千歳空港が近いからといって、そんなに多くの観客がやってきたとは思えません。コースにされた林道も深掘れでグチャグチャになり、森に棲む生き物たちは爆走するラリーカーに怯えたことでしょう。

 地球環境問題が深刻です。時代に逆行するこのようなイベントこそ見直してもらいたいものです。

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