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2008年8月20日 (水)

オーマイニュースの衣替え?

 My News Japan によると、2006年に発足した市民メディアであるオーマイニュースが経営的にうまくいかず、5月には社員全員に解雇通告がされていたそうです。9月からは「Oh!mylife」として再スタートするとのこと。

 発足した当時は随分注目されていましたので、たった2年で経営的になり行かなくなったとはちょっとお粗末というか情けないですね。

 驚いたのが、大企業、大マスコミ体質だったということ。編集長の年俸が数千万円だったというのでは、経営的に行きづまるのも納得できます。

 日本と韓国ではネット環境や人々の意識が大きく異なるのですから、同じやり方で企業として収益を上げるのはやはり無理があったのではないかと思います。私はJANJANの市民記者登録をしていますが、JANJANは富士ソフトによる資金提供で経営しているのであり、日本ではインターネットによる市民メディアが自力で経営を続けていくことは厳しいのでしょう。

 市民メディアの意味というのは、何なのでしょうか? 市民がボランティアでも記事を書くのはどうしてでしょうか?

 新聞や雑誌の報道はプロのジャーナリスト、ライターからの発信が中心です。市民が発信したい情報があっても、簡単には報道されません。たとえば自然保護の問題にしても、マスコミに情報提供したところでなかなか取り上げてもらえないものです。そんな経験は何度もしています。市民にとっては大マスコミに記事にしてもらうことは大きな壁があるのです。その壁を取り払ったのがインターネットを利用した市民メディアなのだと思います。私が市民メディアに一番の魅力を感じたのはその点です。

 オーマイニュースの場合は、一本あたり300円の原稿料が支払われるとのことですが、正直なところ私は原稿料にはほとんど関心がありません。市民の活動や発言に権力が介入する傾向が強まる社会情勢の中では、市民が物言える社会を形成していくことこそ必要です。そのために市民メディアは大きな意味を持っているといえるでしょう。出資会社である富士ソフトの以外の企業広告を出さないJANJANは、一般のマスメディアが書かない問題も取り上げるという点で、評価できると思います。

 ホームページやブログの普及によって、誰もが自由に情報を発信できる時代になりましたが、それでもブログの大半はどこの誰が書いているのかも分かりません。閲覧数も限られてしまいます。さまざまな課題はあると思いますが、市民が自ら情報発信でき、無料で閲覧できる市民メディアの存在は、無視できません。

 市民メディアについては、所詮、素人が書いている記事だとか、信憑性に問題があるなどとして軽くみられる傾向がありますが、現場や地域に密着した「知りたい情報」が掲載されていることも少なくありません。

 また、インターネットの特質として記事がいつでも見られるということがあります。新聞や雑誌などは新しい情報のみが流れ、過去の記事は忘れさられてしまいますし、無料で読める記事は限られます。ネットを利用した市民メディアの場合、検索によって過去記事をいつでも手軽に無料で閲覧することができます。

 一番の問題といえば、市民の意識、書き手の少なさでしょうか。周りに同調し自分の意見を主張したがらない日本人が意識を変えていかない限り、市民メディアの発展は難しいのかもしれません。

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