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2008年7月30日 (水)

蜜を吸うヒロオビトンボエダシャク

 シナノキはミツバチの蜜源になっていてシナ蜜として販売されていますが、蜜を多く出す樹木です。我が家の庭には近縁種のオオバボダイジュがありますが、同様に蜜を多く出すようで、花の時期にはハチやアブなどいろいろな昆虫が訪れています。

 花が多い年には、木の下にいるとブンブンと羽音が聞こえてくるくらいマルハナバチが来ていたこともあります。何日か前のことなのですが、ハチに混じって翅がまだら模様をした蛾が何頭も吸蜜に来ているのに気付きました。

Hiroobitonnboedasyaku  双眼鏡で見ると腹部がとても長い蛾です。そこで、クモ採集用の竿が伸縮する特大捕虫網で捕獲してみました。子どものころからそうなのですが、気になるとすぐに捕まえて調べたくなる習性があります。

 北隆館の図館を持ち出して調べてみたところ、ヒロオビトンボエダシャクのようです。名前の由来はトンボのような長い腹部にあるのでしょう。よく似た種類にトンボエダシャクがありますが、区別はちょっと難しそうです。専門のクモでさえ時として同定を誤ることがありますから、専門外の者にとっては種数の多い蛾などはなおさら難しいですね。

 このヒロオビトンボエダシャクは、昼間も活発に行動する昼行性の蛾のようです。でも、胴体はトンボ、翅は蝶みたいに見えますよね。手にとってみると蝶のように鱗粉が少ないのですが、飛んでいる様子も明らかに蝶ではなくて蛾です。

 ここ数日、札幌に出かけたり山に調査に行ったりとバタバタしていたのですが、その間にオオバボダイジュの花も終わりに近づいてきました。そしてあっという間に訪花昆虫も減り、ヒロオビトンボエダシャクも姿を消してしまいました。虫たちは次ぎの蜜源を求めて移動してしまったようです。

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