« クモと書店と・・・ | トップページ | 所詮、被害者じゃあ・・・ »

2008年6月10日 (火)

皆伐地あれこれ

 2004年の台風18号は道内の各地で風倒被害を出したようで、風倒木処理のために皆伐にした天然林を何箇所も見かけました。

Kitami  これは北見市で見かけた皆伐地です。たぶん国有林でしょう。作業のためにブルドーザーで道をつくって段々畑のようにしています。ただし表土をすべて剥いでいるわけではありません。ここの場合は、すべての木を伐って搬出したのではなく、倒れなかった木や幼木は残されているようです(写真は3月に撮影したものなので広葉樹はまだ葉が出ていません)。

Takinoue  こちらは、滝上町の国有林の皆伐地です。倒れなかった木もあると思うのですが、すべて伐ってしまっています。やはりブルドーザーで段々畑みたいにしていますが、表土をすべて剥いでしまったわけではないようで、草本に被われてきているようです。今はどこもこのようにブルを入れて作業をするので、斜面が急なほど表土が傷つけられます。この近くの別の皆伐地はもっと急傾斜で、土がむき出しになっていました。大雨が降るたびに土砂が流出して崩れていくことが懸念されます。

Tausyubetu  さて、こちらは例の大雪山国立公園のタウシュベツの皆伐地です。かなりの急斜面のうえに、表土が全面的に削られています。皆伐してから2年以上経っているのに、植物はほとんど生えていません。最悪の状態です。こんな酷い皆伐現場はなかなかあるものではありません。この光景に、同行したマスコミの方たちも愕然としていました。ところが環境省の職員は現場をみて「皆伐地ってこんな感じかという印象」と淡々と語ったのです。環境省の職員がですよ! この感覚には呆れました。

 ここは木材生産を目的とした人工林ではないんです。国立公園の特別地域内の天然林です。しかも公益的機能を重視する保安林なのですけどね・・・。洞爺丸台風のときも大きな倒木は搬出しましたが、こんな状態にはしなかったはずです。それでも自然の力でちゃんと森林が再生されました。林野庁が、本当に問題がないと思ってこんなやり方をしたのなら、森林管理者として失格でしょう。

 5日の自然保護団体と林野庁・環境省との合同視察については、「天然林皆伐で林野庁・環境省の弁解」にも書きましたが、JANJANにも投稿しました。

国立公園の皆伐で問われる林野庁・環境省の姿勢

« クモと書店と・・・ | トップページ | 所詮、被害者じゃあ・・・ »

森林問題」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1185959/32566914

この記事へのトラックバック一覧です: 皆伐地あれこれ:

« クモと書店と・・・ | トップページ | 所詮、被害者じゃあ・・・ »

フォト

twitter

2017年7月
            1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31          

最近のトラックバック

無料ブログはココログ