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2008年6月20日 (金)

著者への問い

 ネットで文芸社について調べてみると、高額な費用であっても満足している人が非常に多いことに驚かされます。そんな著者の方は、出版サービスの契約をしたと思い込まされているのではないでしょうか? ネット上では「文芸社から提示された金額に納得して契約したのだから、金額のことでは不満は言えない」というような意見がよく見受けられます。でも、本当でしょうか?

 著者の方たちには、是非以下のページを読んでもらいたいと思います。そして、ここに出ている計算式で計算してみてください。

http://www.kobeport.net/news/kyodo.html 

 さて、どうでしょう? 本が一冊も売れなくても、出版社は利益を得ていると考えられませんか? そのうえ本の売上金も出版社の収入になるのです。出版社に一方的に有利になっていて、あなたは出版社をひたすら儲けさせているということになっているのではないでしょうか? 

 契約書には書かれていませんが、文芸社のホームページでは、あなたの負担すべき費用は初版の制作費となっています。販売や保管にかかる費用は文芸社持ちです。これも著者との約束事項であり契約の一部といえます。しかし、本当に文芸社は費用を負担しているのでしょうか? 保管費用も販売の費用もあなた自身が負担しているのではないでしょうか? 印税もあなたの支払った費用からバックされているのでは? 約束と異なる費用を請求されていても、問題ないと思いますか?

 あなたの本は300店の提携書店に並べられるそうです。でも、それをあなたは確認できますか? 提携書店の棚は文芸社が有料で借りていて、売れ残った本は買い取っているそうです。その費用は誰が出しているのでしょうか? 提携書店の棚は文芸社コーナーになっていて、ジャンル別の棚に並べてもらえるわけではありません。アマチュアの本が、このような棚に置かれるだけで売れるのでしょうか?

 あなたは流通出版の印税タイプ(協力出版)をサービスの契約だと思っていませんか? だから「請求金額に出版社の利益が含まれているのは当たり前だし、その金額に納得したのだから問題ない」と考えていませんか? そして自費出版とはこういうものだと思い込んでいないでしょうか?

 いえいえ、違います。講談社や小学館、文藝春秋などの大手出版社も自費出版部門をもっていますが、こちらは制作請負・販売委託契約をする純然たる自費出版です。ホームページを確認してみてください。このような請負契約なら、同意した金額に不平はいえません。

 でも、文芸社の「印税タイプ」の契約書は「あなたの本を制作して売ってあげます」という出版サービス(自費出版)の契約ではないのです。あなたは、文芸社に出版権を設定する見返りに印税をもらうという契約をしているのです。その際、初版制作費を出資して協力し、一割程度の本を贈呈してもらうという契約なのです。文芸社の出版事業における制作費なのですから、あなたが負担する費用は制作原価であるべきだと思いませんか? でも、原価に利益を上乗せした費用を請求しているのです。

 基本的に商業出版と同じ契約形態であるのに、それを「自費出版」と表現することは、著者を惑わせているに等しいと思いませんか?

 文芸社は「共同出版・自費出版の被害をなくす会」が送付した質問書に答えず、疑惑を解消しようとしません。著者に請求している費用が正当であるという説明ができないのです。

 あなたはそれでも納得されるのでしょうか?

 産経ニュースによると、文芸社には月に600から700点もの作品が寄せられ、そのうち150冊ほどが本になっているそうです。単純に掲載すれば、年に1800点もの本を出しているのです。大出版社に匹敵する出版点数でありながら、そのうちの何冊がヒットしたでしょうか? 素人の方が書いた本がヒットすることはごく稀なのです。それは出版社自身がいちばんよくわかっているはずです。

 応募者の大半に流通出版を提案しているとようですが、大半の本がほとんど売れないとわかっていながら、作品を高く評価して著者に期待を抱かせ、出版社に一方的に有利な契約形態に勧誘しているのであれば、著者を錯誤させて契約させたといえるのではないでしょうか?

 あなたはこのようなことを事前に知っていたなら、契約をしたでしょうか? もし錯誤させられた上で契約を結んだのであれば契約の無効が主張できます。交渉をしてみるという選択肢もあるはずです。

 著者自身が「契約と実態が異なっている」「錯誤して契約した」ということに気付いて声を出していかない限り、こんな詐欺的な商法はなくならないのではないでしょうか?

 ライバルだった新風舎の倒産で、再び最大手に登りつめた文芸社。草思社の支援でますます勢いづいているようです。そして同じようなやり方をしている幻冬舎ルネッサンスも積極攻勢を展開しているそうです。ほかにも同じ穴の狢はいろいろ・・・。

 ところが、マスコミはどこもこの不公正な出版形態を伝えないのです。ネットでは文芸社の費用を正当化するかのような意見もあちこちに見受けられます。出版社サイドの人たちによる意図的なものか、単に誤解しているだけなのかはわかりませんが…。でも、それに惑わされてはいけません。著者自身が自分の頭で考えてほしいと思います。

 著者の皆さん、どう思われますか?

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