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2008年6月21日 (土)

逮捕への疑問

 昨日、グリーンピース・ジャパンのメンバー二人が逮捕されました。この件に関しては「的外れのグリーンピース・ジャパン批判」にも書きましたが、逮捕によってネット上ではグリーンピースに対する批判がますます高まっているようです。「国の思惑によって最悪の方向に進むのか・・・」というのが私の率直な感想です。

 この件では気になることがいくつかあります。

 ひとつは、逮捕というやり方です。グリーンピースは鯨肉を無断で持ち出したことを認めて謝罪し、事情聴取にいつでも応じることを明らかにしていました。証拠品は東京地検に提出していますし、証拠隠滅も逃亡の恐れもまったくないのです。それなのになぜ逮捕という手段に出たのでしょうか? 証拠品確保のために無断で鯨肉を持ち去ったこと自体は確かに適切なことではなかったでしょう。しかし、逮捕して強制捜査するということの必要性がどれほどあるというのでしょうか?

 もうひとつは、公安が動いているということです。報道によると今回の逮捕では青森県警と警視庁公安部の合同調査とのこと。数十万程度の窃盗容疑でわざわざ公安が乗り出してくるということは、通常では考えられないことです。

 さらに、グリーンピース側の横領容疑での告発は不起訴とのこと。告発からたった一ヶ月ちょっとで不起訴の決定を出すのはあまりにも拙速なのではないでしょうか? ほぼ同時期に出されたグリーンピース側の鯨肉横領の告発と、西濃運輸の被害届という二つの疑惑に対し、同じように公平に捜査を進め、公平に報道しているとは思えません。横領疑惑についてはいったいどんな調査をしたのでしょう?

JANJANに興味深い記事が出ています。 http://www.news.janjan.jp/living/0806/0806190096/1.php 

 ここに、今回の手順についての疑問が書かれています。

6月11日午後の早い時間 「共同船舶の乗組員は不起訴」との報道

6月11日夕方 「捕鯨の伝統と食文化を守る会」主催のクジラ料理パーティ開催

6月20日 グリーンピース・ジャパンのメンバー二人を逮捕

6月21日 共同船舶の乗組員が不起訴

6月23日 チリで第60回IWC年次会議開催

 このタイミング、偶然とは思えません。日新丸で死者が相次いでいることも気になります。調査捕鯨で何が起こっているのでしょうか?

 共同船舶の乗組員による横領容疑の方は、はやばやと不起訴を決め、市民団体の容疑については逮捕して大きく報道する。ここには体制や権力に物申す市民団体を悪者に仕立て上げようとする国の意図が感じられます。まるで市民運動への見せしめ逮捕です。逮捕したからには起訴にもっていくつもりなのでしょう。

 立川ビラ裁判の例を思い出してしまいました。こうしたやり方には不気味なものを感じます。

 でも、こんな日本のやり方に世界は黙ってはいないのではないでしょうか。

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