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2008年6月 1日 (日)

環境保護・自然保護NGOは過激か?

 私は地元の自然保護団体である十勝自然保護協会に所属し自然保護活動をしている立場ですから、周りの人たちが自然保護団体や環境保護団体をどのように捉えているかということははっきりとはわかりません。でも、「自然保護団体は何でも反対する」「などといった批判を耳にしたことがあります。あるいは「十勝自然保護協会は過激だ」とか・・・。毎日新聞社が主催した国際ラリー問題では毎日新聞の不買運動までやりましたから、過激な組織に写るのかもしれませんね。

 傍目には「何でも反対」あるいは「過激」に見えるのかもしれませんが、そのような意見を聞くととても残念に思ってしまいます。

 自然破壊を伴う公共事業の場合、行政と話し合いをしたうえで条件をつけて安易に事業にゴーサインを出してしまう組織もあります。そのような団体は一般の方からは協調性があると評価されるのかもしれません。しかし本当にそうでしょうか? 私から見れば御用団体としか思えないのです。

 自然保護団体は、過去の活動の中でいろいろなことを経験し学んできました。最後の選択肢のなかでやむを得ず条件をのんだこともあります。しかしそのような経験から学んだのは、基本的に原則論を貫くべきだということです。原則的に物事を考え、納得がいくまで話し合って解決策を探っているのですが、それが「何でも反対」に見えてしまうのかもしれません。話し合い、非暴力、合法的な解決を前提としていますが、一方で安易な妥協は開発への免罪符を与えることになりかねないと考えています。

 そもそも何のために自然保護運動をするのでしょうか? 人も生態系の一部であり自然なしには生きてはいけない存在であるのに、人のエゴによって自分たちの存在が脅かされるまでに環境や自然が破壊され生物多様性が破壊されてきました。そうした現状を純粋に危惧しているからに他なりません。気の遠くなるような地球の歴史の中で育まれてきた生物多様性を保っていくことは人間の責任であり、私たちの意志にかかっているのです。

 一部の御用団体を除き、多くの環境保護団体や自然保護団体は、環境破壊に歯止めをかけるために時間や労力、私費を投じて頑張っています。

 しかし今回のグリーンピース批判で、環境保護団体はきわめて過激な団体であると考えている方も多く、中にはグリーンピースと聞いただけでアレルギーのように嫌っている人もいるのだと感じました。

 そして、私の記事にコメントを入れてくださった「失礼御免」さんの以下の意見(一部を引用させていただきました)には、考えされられてしまいました。

捕鯨推進派や国などがまったく白で正しいと言いたいわけではないのですが捕鯨反対派や一部の巨大な環境団体の中にも「疑惑」はあるのではないでしょうか。

> 「仕事づくり」のために無駄な公共事業や不適切な伐採が行われているという現実は、見直しが必要だと、私も思います。これは、皮肉や攻撃的な意味で言うのではないのですが一部の巨大な環境団体における「運動」にも同じことが言える可能性はないでしょうか。

 一部の巨大な環境団体にも疑惑があり、その活動は自分たちの仕事づくりといえる可能性があるのではないかという指摘です。

 地域の小さな自然保護団体の大半はわずかな会費や寄付金で活動しており、時間も資金も持ち出しのボランティア活動というのが現状です。しかし、大きな組織になると専従の職員がいて、活動が仕事となっている人たちもいます。ですから、目立った活動をすることで自分たちの仕事(活動)をアピールしているという批判が出るのかもしれません。ただし、グリーンピース・ジャパンの場合は企業などからの資金援助は受けずにサポート会員や本部からの支援で活動しているとされています。

 一部の巨大な環境団体(グリーンピース?)に何らかの疑惑があるというのであれば、その疑惑について具体的に説明するべきではないでしょうか?

 少なくとも私はグリーンピース・ジャパンの捕鯨に関する見解には基本的に賛同しますし、指摘された疑惑について信頼に足る具体的な情報を知りません。

 グリーンピースの活動を批判する方たちは、グリーンピースの見解に対して具体的に意見を述べるべきだと思います。

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コメント

頑張っていますね.私も何とか生きてます.

2017年も2018年も幸か不幸かスズメバチは不作です.

岡孝雄さんらに教えられて始めた十勝の地震津波対策の取り組みの中で帯広測候所の存続や大津小学校の避難対処は道ができましたが,力不足で十分展開をできないところで,起きた今回の胆振の地震.

米カリフォルニア州海岸に多数設置されている「大地震の後は大津波が来るから高い所に逃げろ」という看板の設置も十勝などではされず,大樹,豊頃の津波避難設備の建設も先が見えません.ずっと以前から専門家が十勝プラザでの講演で提言しているのに.
海釣シーズンに巨大津波が来たらどうなるのでしょうか.

胆振地震は緊急地震速報でキャッチしました.北電とjpowerで水力発電をしている十勝でなぜ40時間以上も停電なのか,変ですね.9月7日のキンロクハンは欠席しました.

やはり十勝では車が無いと自主的な社会生活/活動が成り立ちません.

十勝は全国有数の農畜産物生産地ですが、近代的プロレタリアートの比重の大変少ない地域でもあります.

遠藤誠一を含むオウム幹部の処刑も平成のうちに終わらせようという意図があったとも言われていますね.遠藤はわが母校帯広畜産大学の獣医公衆衛生教室の後輩で,ボツリヌスE型菌の我々の調査結果を参考にポア作戦の「活用」を図りましたがうまくいかず,サリンに変更しました.
道立衛生研究所の所報1976年第26集と1965年第17集に載っていて検索できます.
私も早くHPを開設して,これらを発信したいのですが,能力不足で実現できません. つれあいさまによろしく.

猪股さん、コメントありがとうございます。

私も大津や豊頃の海岸などに行く度に「大津波がきたらどこに逃げればいいのだろう」「避難対策は十分なのだろうか?」と思ってしまいます。十勝沖では間違いなく大きな地震が起きますから、大津波に襲われる前に何とか十分な対策を講じてほしいものです。

熊本地震や胆振東部地震のような直下型地震は予知も難しく被害も甚大になることを痛感しています。厚真の地滑りの光景には背筋が寒くなりました。十勝にも大きな活断層がありますから、他人事ではありません。

HPの開設を望まれているとのこと。本格的なHPの開設は大変かもしれませんがブログであれば難しいことはありませんので是非挑戦していただければと存じます。

なお、コメント最後の個人情報の部分は勝手ながらカットさせていただきましたのでご了承ください(第三者による悪用を防ぐためです)。

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