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2008年5月29日 (木)

野鳥と人と

Kouennokamome  北欧の街に降り立ってまず気付いたのは、野鳥と人の距離が近いことでした。街中をカモメが飛び回り、公園にもたむろしています。駅ビル構内にまでドバトやイエスズメが入り込み、カフェのテーブルでこぼれたパンくずをついばんでいます。いったいどこから出入りしているのやら?と首を傾げてしまいました。

 フィンランドのセウラサーリ島に行ったときのことです。ベンチで昼食をとっているとどこからともなく野鳥たちが集まってきました。そして瞬く間にドバト、イエスズメ、ハシボソガラス(こちらのカラスは真っ黒ではありません)、カモメ、マガモ(アヒル?)に取り囲まれてしまったのです。鳥たちは、人間が食べものを食べ始めると大胆に近づいてきます。あきらかに人間の食べ物のおこぼれを期待して集まってきているのです。ベンチを中心に野鳥たちに取り囲まれてしまい、なんだかヒッチコックの「鳥」を思い出してしまいました。

Hatotokodomo  それもそのはず、公園などでは野鳥にパンくずなどを与えている人がいます。子どもたちもドバトやリスに餌を与えています。それに、こちらではカフェの前の歩道にテーブルと椅子をならべ、路上でお茶を楽しむ習慣があるので、そのおこぼれを頂戴しようとイエスズメやドバトたちが集まってきます。

 ヨーロッパでは野鳥に餌を与えることが、ごく当たり前になっているのですね。日本でも庭に餌台をつくっている人がいますが、近年はスズメの大量死や鳥インフルエンザの影響で、野鳥に餌を与える人は減り、野鳥との接近が警戒されるようになりました。ところが、北欧の人たちは平気で餌をやっています。長年の習慣を変えられないのか、それとも鳥インフルエンザに対する危機感が日本とは異なるのか・・・。

 北欧はハクチョウやガン、カモなど鳥インフルエンザの運び手の渡り鳥がたくさん繁殖しているのですから、もう少し野鳥との接触に対して敏感になるべきではないかと思うのですが、日本人とは感覚が違うのかもしれません。でも、この野鳥と人との距離の近さ、無防備さは、ひとたび鳥インフルエンザが発生したらかなり深刻な状況を引き起こすのではないかと心配になります。かつてのスペイン風邪のように・・・。

Sijuukaragan  野鳥といえば、セウラサーリ島では公園の路上をミヤコドリが歩いていたり、島のすぐ近くの海にシジュウカラガン(写真)やコブハクチョウ、カンムリカイツブリが浮かんでいたりと、日本ではあまり味わえない光景を楽しんできました。それに、街中であっても木々が茂る公園ではクロウタドリが本当にきれいな声で囀り、カササギが長い尾をたなびかせて飛び回っています。やはり、野鳥と人の距離感が日本とはちょっと違うかなという印象を持ちました。

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