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2008年3月25日 (火)

紛らわしい針葉樹の和名

 北海道を代表する針葉樹といえばトドマツ、エゾマツ、アカエゾマツですね。本州でマツといえばアカマツやクロマツ、ゴヨウマツなどのマツ科マツ属の木を指します。ですから、私は北海道にきてトドマツやエゾマツを見たとき、マツ科マツ属の樹木ではないのにどうしてマツという名前がついているのか不思議でなりませんでした。

 トドマツ、エゾマツ、アカエゾマツはマツ科ですが、トドマツはモミ属(Abies)、エゾマツとアカエゾマツはトウヒ属(Picea)です。

 さて、本州では針葉樹の様子がだいぶ異なります。本州に分布しているトウヒ属は、アカエゾマツ、トウヒ(エゾマツの変種)、ヤツガタケトウヒ、ヒメバラモミ、イラモミ(マツハダ)、ハリモミ(バラモミ)の6種です。

 どれもトウヒ属(Picea)なのに、和名はマツだったりモミだったり・・・。なんだか頭がおかしくなりそうですね。どうしてこんな名前がついてしまったのでしょうか?

 本来なら属名に合わせた和名をつけるのがわかりやすくて適切なのですが、どうもこのマツ科の樹木たちは属にとらわれずにいろいろな名前がつけられているようです。

 ついでに本州のモミ属の樹種としてはシラビソ、オオシラビソ(アオモリトドマツ)、モミ、ウラジロモミなどがあります。こちらも和名はいろいろですね。そのほかにツガ属(Tsuga)としてコメツガやツガがあります。本州のほうが針葉樹の種類がずっと多いのです。

 学名には国際的な命名規約がありますので、たとえ不適切な学名がつけられてしまっても勝手に変えることはできないのですが、和名はそのような決まりはありません。モミ属は○○モミ、トウヒ属は○○トウヒというように統一してもらえると分かりやすいのですけれどね。

 ちなみに、樹木の専門家である斎藤新一郎氏はトドマツをトドモミ、エゾマツをエゾトウヒ、アカエゾマツをアカエゾトウヒと称しています。このように覚えると属がすぐに分かってとても都合がよいのです。

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