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2008年2月 1日 (金)

大雪山の永久凍土

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 本州の山岳地帯は急峻なところが多く、北アルプスの稜線などはお花畑などもそれほど広大ではありませんね。それに対して、大雪山は山頂部に平らな部分が広がっています。赤岳から白雲岳一帯、高根が原などでは、息をのむような雄大な光景が見られます。大雪山に魅了されて通っている方もいますが、ほかの山にはない広大な光景に惹きつけられるのでしょう。

 この平らな部分には、永久凍土地帯に見られる独特の地形があります。その中でも有名なのは構造土でしょう。砂礫地に多角形の模様ができるものです。

 冬に地面が凍結すると、収縮して多角形の割れ目ができます。干上がった田んぼに多角形の割れ目ができているのを見たことがあると思いますが、原理はあれと同じです。永久凍土の上の活動層では、地面が凍結と融解を繰り返すので、石などが動くのです。まさに「活動」しているわけですね。そして、長い年月をかけて割れ目に石が集まってきます。  北極圏にいくともっと大規模な多角形度が見られるそうです。割れ目には氷が詰まっているのでアイスウェッジと呼ばれています。

 ほかにも、永久凍土のある泥炭地ではパルサと呼ばれる独特の地形が見られるのですが、大雪山でもパルサの存在が知られています。

 北極圏よりはるか南の北海道で、北極圏と同じような地形が見られるなんて、すごいですよね。でもどうしてポツリと離れて大雪山に永久凍土があるのでしょうか?

 それには風が大きく関っているようです。私は冬山には登らないので体験したことはないのですが、大雪山は冬になると強風が吹き荒れているそうです。ですから、山頂部の平らなところでは雪が吹き飛ばされてしまい、地表は寒気に直にさらされて、地下深くまで凍結することになります。

 高山帯には植物がほとんど生育していない砂礫地がありますが、冬に雪が吹き飛ばされて非常に厳しい寒さにさらされている証拠です。

 そして風下の斜面には深く雪が溜り、夏には雪渓となります。雪渓の雪が融けたところから高山植物が可憐な花を開いていくのです。

 アイヌの人々は、大雪山の高山帯をカムイミンタラと呼びました。「神々の遊ぶ庭」という意味です。短い夏には色とりどりの高山植物が次々と咲き乱れ、秋には目の覚めるような紅葉に彩られる大雪山。ここにたどり着いたアイヌの人々は、そのあまりに美しい別天地の光景に、神様たちが優雅に集う姿を思い浮かべたのでしょうか。

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