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2008年2月20日 (水)

続・事実から見えてくるもの

 この世の中には、人を騙そうとしたり利用したりする人がなんと多いことでしょうか。私はよほどのことがない限り、個人を公の場で批判するつもりはありません。たとえ騙されても自分だけが被害をうけたのであれば黙って無視します。しかし、自分の利益のために人を騙したり利用したりする場合は別です。

 以前「事実から見えてくるもの」で尾崎浩一氏を批判しましたが、今は自費出版業者であるJPS出版局の高石左京(ハンドルネーム「秦野の隠居」)氏のとった行動も黙認することはできません。事実を伝えず黙認することは、事実を知らされていない新風舎の被害者の方たちや外部編集者の方にまで影響を及ぼしてしまうからです。

 高石左京氏は共同出版を公に批判している数少ない業界関係者でした。そこで、私が代表を務める「共同出版・自費出版の被害をなくす会」の世話人になっていただきました。私たちは出版のことについては素人の集団ですから、業界に詳しい方に適宜アドバイスをしていただきたいと思ったのです。事業者ですから、あくまでも事業と会の活動を区別していただくという約束をしていただきました。常識のある方であれば、このような約束をとりつけなくても立場を心得ると思いましたが、念のためにお願いしたのです。

 しかし、新風舎が倒産してから状況が一変しました。高石氏のブログを見た新風舎の外部編集者が、制作途中の本のデータを何とか著者に渡したいと相談し、高石氏は自分のブログで著者の方たちを探しはじめました。おそらく外部編集者の方はそのデータが新風舎の資産であり出版権も新風舎にあることをよく理解されておらず、善意で申し出たのでしょう。

 私は、高石氏にこのような行為は債権侵害であると伝えましたが、ご自身の主張を固持されたのです。また、私には新風舎被害者の出版については、ボランティアであり利益は考えていないと説明していました。しかし、利益(マージン)をとらない請負業なんてあり得るでしょうか? たとえ薄利であっても、事業は事業なのです。

 ご自身のブログで会の世話人を名乗っていながらこのような行為を続けるのであれば、会としてもこのまま関係を続けるわけにはいきません。そこで、世話人を退任していただいたのです。

 こうした中で私が大変不思議に思ったことがあります。高石氏は会の世話人でありながら、倒産で困惑している被害者の方たちを「被害をなくす会」に紹介することをまったくされないのです。すべてご自分で相談に対応されているようでした。ご自分への相談に対応すること自体はいいのです。しかし、その一方で高石氏と関係の深い方がミクシィ内に被害者の会をつくっていたのです(私は2ちゃんねるも見ていなければ、匿名性の高いミクシィにも興味はありません)。

 また、高石氏は「被害をなくす会」に、新風舎の保全管理人である川島弁護士に要望書を送ることを提案しましたが、後になってからその要望書はミクシィの被害者の会の方が提案したものであることが分かりました。なぜミクシィ内に被害者組織をつくるのでしょうか? そしてなぜその被害者組織で要望書を出さないのでしょうか?  私は、ミクシィの被害者の会の管理人に連携を打診したのですが、理由も説明せずに断わられてしまいました。

 この経緯については、以下をご覧ください。

http://nakusukai.exblog.jp/8075495/

 世話人を退任した高石氏は、相変わらず新風舎の編集者などと著者をつないで出版させようとしています。もちろん、自費出版業者が希望する著者の本を制作し流通させることは自由ですし、そのこと自体をどうこう言うつもりはありません。

 しかし、二つの疑問があります。ひとつは出版権が消失していない本の出版を手がけていることです。業界関係者として信じられない行為です。

 もうひとつは編集についてです。新風舎の場合、杜撰な編集が問題のひとつとして取り上げられていました。プロの作家の作品でも編集はなくてはならない作業なのですから、アマチュアの本を販売するのであればなおさら十分な編集が必要です。それなのに新風舎の本のデータをそのまま使って出版するのでしょうか?

 しかも、新風舎の本の大半はほとんど売れていなかったはずです。取次を通じて委託販売したからといって、本当に売れるのでしょうか? 何しろ商業出版ですら売れずに断裁処分され、「品切れ重版未定」になってしまう本がたくさんあるのです。これまでの販売実績なども説明しているのでしょうか? 販売委託契約なら、流通の費用を負担するのは著者です。売れなかった場合のリスクなどについて著者に説明しているのでしょうか?

 個人を責めたり攻撃するつもりは毛頭ありません。退任された時点で、指摘された問題を見つめ直し、変えるべきところを変えていただきたかったのです。そうしていればこのようなことまで書くことはありませんでした。

 著者に所有権のある本をつくって、それを流通させるサービスを行っている出版社はいろいろあります。著者の方たちには、自分の出版の目的をしっかりと考えて、悔いのない出版になるよう深く考え行動されることを願っています。

 また、先の記事「良心的な出版社とは?」も参考にしていただけたらと思います。

 なお、反論がある場合は公の場で議論したいと思いますので、名前を明らかにしたうえでコメントに書いてくださいますようお願いいたします。

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