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2008年2月 3日 (日)

地球温暖化と永久凍土の融解

前回の記事 大雪山の永久凍土

 地球温暖化でもっとも気温の上昇の激しいところはシベリアやアラスカです。ですから、このまま温暖化が加速すれば、これらの永久凍土は消えていくことになります。でも、直接的な気温上昇だけで永久凍土が融解するわけではありません。

 北極海の氷がどんどん融けていることは、マスコミなどでもよく報道されていますね。温暖化で北極海の海氷が縮小すると、海面からの水分の蒸散が活発化します。蒸散した水蒸気は雪となって降り注ぐので、積雪が増えることになるのです。永久凍土帯に雪が厚く積もるとどうなるでしょうか?

 雪が冷蔵庫の役目をして凍土が保存されると思ったら大間違いです。深い積雪は断熱材となって冷たい外気を遮断してしまうので、冬でも地面が冷やされなくなります。その結果、凍土が融けてしまうのです。

 また、温暖化で気温が上昇すると、夏の気温上昇と乾燥によって森林火災が頻発するようになります。火災になると乾燥した泥炭が燃えるのです。地表を覆っていたミズゴケやハナゴケ、コケモモ、ガンコウラン、イソツツジなどの植物が焼失してしまうと、断熱効果がなくなって凍土を融かします。また焼けた地面は太陽の熱を吸収して、凍土の融解を促進させるのです。火災によって、凍土がなくなってしまったところもあるといわれています。

 さらに、永久凍土帯で木を伐ると、土壌の水分が蒸散されなくなって水溜りができます。すると、永久凍土の中に封じ込められていた嫌気性バクテリアが活動をはじめて、大量のメタンガスを発生させるのです。

 驚くべきことに、3万2000年前の氷からも生きたバクテリアが発見されているそうです。火災や伐採によって凍土が融けると、どんどんメタンガスが放出されてさらに温暖化が加速されることになります。

 このように、温暖化による気温上昇は火災や積雪を増加させて凍土を溶かし、さらに温室効果ガスの放出を加速させることになるのです。これを正のフィードバックシステムといいます。

 さてさて、このような状況を考えるなら、私たちは本気で対策を講じなければなりません。温暖化対策のためにどんな研究に力を注ぐべきか、何をすべきか? 各国が利権にとらわれずに真剣に考え行動することが求められます。

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