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2008年1月13日 (日)

厳しい出版業界

 7日に出版点数第一位を誇っていた新風舎が東京地裁に民事再生法の適用を申請し、共同出版・自費出版業界に打撃を与えました。碧天舎につづく新風舎の事実上の倒産は、共同出版ビジネスの破綻を意味していると思いますが、同様の出版形態をとっている出版社が今後もそのビジネスモデルを継続するのであれば、共同出版問題の本当の解決には繋がりません。

 9日には数々のベストセラーを出した草思社が同じく民事再生法の適用を申請し、商業出版業界を震撼とさせました。草思社の倒産は、現在の出版業界がいかに厳しい状況に置かれているかを物語っています。

 溢れる新刊本と悪のサイクルにも書きましたが、本が売れなくなってきているにも関らず、出版点数は増え続けているという現象は異常ともいえるものです。新風舎は自転車操業に陥っていたようですが、自転車操業は共同出版業界だけではありません。商業出版業界でも出版点数の多い大手は、自転車操業に陥っているといえるでしょう。

 本という商品は、出版してみないと売れるかどうか、即ち利益が得られるかどうかわかりません。一般的に初版を売り切っても制作費が回収できる程度で、増刷しなければ利益が出ないといわれていますから、そこそこ売れる本をコンスタンとに出版できるかどうかが生残りの鍵を握っているのでしょう。

 出版社はどうしても「売れる本」にこだわらざるを得なくなり、一時のベストセラーを狙うような企画が増えてきているように感じられます。最近は携帯小説がベストセラーになるなど、私にとってはかなり首を傾げたくなる状況です。

 編集者が高い理念と夢をもっていても、それだけでは生きていけないような状況になっているとしたら、とても寂しいですね。

 自分で買った本は簡単に処分できるものではありませんが、読者に感動を与え長く読みつがれるようなロングセラーがどんどん減り、本までもが大量生産と大量の返品によって消耗品のようになっていくことに疑問と寂しさを感じる人は多いのではないでしょうか。

 出版社の抱える膨大な在庫の多くは、断裁処分されているのでしょう。本は資源ゴミではないのです。業界はこの歪んだ状況を少しでも改善する努力をし、是非とも資源ゴミにしないような取り組みを欲しいものですが、生残りに必死でそのような余裕もないのでしょうか・・・。

 新風舎の倒産をうけ、久しぶりにインターネット新聞JANJANに記事を投稿しました。

文芸社・新風舎の盛衰と自費出版(20)新風舎の倒産と共同出版の課題

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